「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の」 猿丸太夫 -自作英訳初版- | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

「奥山に・・・」の歌の英訳がとりあえず出来たので公開する。

 

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百人一首第五番 (猿丸太夫)

 

「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋はかなしき」

 

(現代語訳)

「秋の山奥深くに、散った紅葉を踏み分けて鳴く鹿の声を聞くと、秋も深まったものだとしみじみ侘びしく思えてくる。」

 

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(自作英訳初版)

Deep in the mountains, deer calls on maple leaves have really brought home to me the sadness of autumn.

 

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鹿の声を主語にした方が作りやすかったように思う。”when hearing としたい場合は「懸垂分詞」にならないような注意が必要である。

 

なお「鹿」”deer”は単複同形の名詞である。


流離の翻訳者 果てしない旅路はどこまでも-deer