3月19日のMR乗り歩きの旅は、今回をもってラストとなります。

前回は(その4)はこちら。

 

32年前の記憶を懸命にたどったのですが、何も出てこないまま、管理人の乗った149Dは佐世保へ向かって進みます。

その途中、既に佐世保の市街地に入っていますが、面白い駅を発見、途中下車してみました。

 

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高台にある駅

 

佐世保もなかなかに地形の起伏が大きく、このような場所に駅があることに驚きます。

しかし駅の入口から見ると…。

 

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普通の駅のように見える

 

しかし離れて見てみると…。

 

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高架駅のように見える

 

見ると、高架橋(?)も結構年季が入っていて、東京の京成線日暮里-新三河島あたりとか、かつての東横線渋谷付近のような雰囲気もあります。

 

この駅は「北佐世保駅」ですが、この駅の開設は昭和10(1935)年といいますから、既に開業後80年以上の月日が経過していることになります。そりゃ年季も入っているわけだ…。しかし、この駅の開業当初は佐世保線の延伸として開業していて、当時ナローゲージだった松浦線(現MR)とこの駅で接続していたそうです。しかしこんな狭い場所で、どうやって接続を取っていたんだろう…。流石に使い勝手が悪かったのか、昭和18(1943)年の松浦線改軌にともない、北佐世保は松浦線の駅とされ、松浦線と佐世保線の結節点は佐世保駅に改められています。

ちなみに、北佐世保駅は無人駅であり、駅舎もありません。それはちょっと残念ではありましたが。

 

北佐世保から1本後の151Dに乗車。中佐世保-佐世保中央間の駅間距離の短さを見てやろうと、最前部に陣取り「かぶりつき」を敢行。この区間は、駅間距離が200mしかなく、普通鉄道では日本一駅間距離が短い区間となっています。

ただし、両駅の間にはカーブがあるため、互いの駅から相手の駅を見通すことはできません。その証拠写真がこちら↓

 

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中佐世保駅停車中だが佐世保中央駅は見えない

 

走り出すとすぐに佐世保中央駅に到着します。

 

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佐世保中央駅

 

この駅はMRの中でも数少ない有人駅のうちの1つ。ちなみにMRの有人駅は、ここと佐世保、佐々、たびら平戸口、松浦、伊万里、有田のみとなっています。

佐世保中央-佐世保間は1km。ここまでくれば佐世保もすぐ。

 

15時47分、佐世保駅に到着。

 

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松浦鉄道ホームに到着する

 

佐世保駅は平成13(2001)年に高架化が完成し、MR・JRとも高架駅となっています。勿論、高架になってから訪れるのは初めて。前回は昭和60(1985)年でしたからねえ…。

 

総括。

1時間当たり1本の列車本数を維持しているのは素晴らしいことだと思います。ただし、沿線は人口が少なくなっているのか、あまりMRの利用は多くないように見えました。

しかし一部区間を30年前に乗っているにもかかわらず、全く覚えていないのはどういうことなのだろうかと…。人間の記憶力はそんなものなのかとも思いますが、覚えていなかった管理人の感性の貧困さが恥ずかしくなってしまいます(^_^;)

 

これでMR乗り歩きは完了。あとは「みどり24号」で博多へ戻り、「さくら568号」で次の目的地・広島へ向かいました。