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既に現車が登場し、自社の小手指の車両基地だけではなく、相互乗り入れ先となる東急の元住吉の車両基地に出没するなど、営業運転開始の準備に余念がない西武40000系(写真中央。この写真は以前の記事からの転載です)。

このたび、40000系を使用した、東急としては初の座席指定列車について、運行の概要が発表されました!

 

有料座席指定列車の愛称・詳細が決定! 2017年3月25日(土)から「S-TRAIN」運行開始!

・土休日は「西武秩父 ⇔ 元町・中華街」、平日は「所沢 ⇔ 豊洲」で運行。
・お出かけや、通勤・通学にお気軽にご利用しやすい停車駅・運転時刻・指定料金を設定。
・指定券は2017年3月18日(土)から発売開始。
 

(引用ここまで)

 

詳細は上記リンクをクリックしてご覧いただきたいのですが、概要を列挙します。

 

・運転区間 平日は豊洲-所沢(豊洲発は夕~夜の3本、所沢発は朝1本、夕~夜3本)、土休日は西武秩父-元町・中華街(西武秩父発着と飯能発着が各1往復、元町・中華街発所沢行きが1本)

・停車駅 豊洲・有楽町・飯田橋・地下鉄池袋・石神井公園・保谷・所沢(平日)、元町・中華街、みなとみらい、横浜、自由が丘、渋谷、新宿三丁目、池袋、石神井公園、所沢、入間市、飯能、西武秩父(土休日)

 

詳細は公式に任せてw 管理人自身が気になる点を。

 

何といっても関心事は停車駅ですが、やはり飯能-西武秩父間は無停車でしたね。この区間は、特急停車駅の横瀬を含め、両端にしか10連対応のホームがないので、無停車にするしかなかったのでしょう。8連の40000系を作って「S-Train」を走らせれば、横瀬などにも停車させることはできますが、流石にそこまでやるとも思えませんし。

それと、石神井公園への停車は目を引きます。以前小田急でMSEによる千代田線直通のロマンスカー「メトロさがみ」などが運転を開始した際、新宿発着のロマンスカーが停車しない成城学園前に停車することには驚いたものですが、やはりそこは地下鉄直通列車としての需要があるという算段なのでしょう。

あと小竹向原は通過扱いになっていますが、ここは運転停車でしょう。メトロと西武で乗務員を交代する必要がありますから。しかし新桜台と練馬はどうするんでしょうね? この両駅は、信号システムの関係で通過できないという話を聞いたことがあるのですが…信号システムをいじって通過するか、はたまた運転停車をするのか、そこも注目されます。

 

そして東急フリークとしての管理人が注目するのは、東横線内の停車駅。渋谷と横浜の他には自由が丘だけとは! これは驚きました。やはりこの列車、「観光」を主目的にしているということなのでしょう。だからこそ自由が丘と横浜のみにしたのだと思われます。

本当は、横浜アリーナでのコンサート、あるいは日産スタジアムでのサッカーの試合などがあるときには、菊名にも停車させればそれなりの需要が見込めると思ったのですが、そういうお客とは分離するということでしょう。

それにしても自由が丘-横浜間無停車とは! これまでの東急線での最長無停車区間、武蔵小杉-菊名間の8.0㎞を大きく上回る17.2㎞! とかく東急の優等列車といえば「こまめに停まる」という印象があったのですが、それを吹き飛ばしてくれました(^o^)

 

さらに、座席指定券の発売ですが、東急線内では「東横線各駅の券売機」で発売するとされています。恐らく券売機に「座席指定券」の口座が作られるものと思われますが、システムそのものは西武のそれに丸ごと乗っかるようです。

 

遂に概要が発表された、「5直」ルートの有料優等列車。この列車は地下鉄直通という点では小田急に次いで2例目ですが、東急にとっては史上初の有料優等列車、史上初のトイレ付き車両の乗り入れとなります。

しかし、こんな列車が地元の東横線を走るようになるとは。30年前の管理人に話しても、多分本気にはしてもらえないでしょうね(^_^;)

ともあれ、東急初の有料優等列車でもある「S-TRAIN」。走り出すのを楽しみに待ちたいと思います。

 

※ 当記事は西武の列車・車両の話題ではありますが、乗入れ先各社にわたる話題でもありますので、カテゴリは「鉄道ニュースネタ」にしています。