関西ネタが続いていますが、このあたりで関西ネタを一旦中断し、東京の地下鉄ネタを2つ挟ませて頂きます。

 

都営浅草線の新車の話は前々から噂レベルで出ていましたが、このたび正式発表がありました。

 

~浅草線リニューアル・プロジェクト 第1弾~平成30年春、都営浅草線に新型車両「5500形」を導入します

 

東京都交通局では、2020年に開業60周年を迎える浅草線について、車両の更新や駅構内の改装等を実施し、計画的にリニューアルを推進していきます。
その第一弾として、平成30年春を目途に、浅草線で20年ぶりの新車となる新型車両「5500形」を導入し、今後、当局車両の全27編成を新型車両へ置き換えていきます。
羽田・成田両空港を結び、浅草や銀座といった東京を代表する観光地をつなぐ路線にふさわしく、通勤通学でご利用される方から訪日外国人旅行客まで、誰もが使いやすい車両とします
(後略)

 

東京都交通局公式HPより)

 

詳細はリンク先をクリックしてご覧いただきたいのですが、3代目にして初めて、浅草線のラインカラーのピンクが車体にデザインされるようになりました(^_^;) 初代5000形は京成の車両に類似した多色塗りでしたし(その後クリーム色の地に赤帯に変更された)、2代目5300形は赤と茶色の帯が入っているだけ(北大阪急行か!)。

 

 

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現在の浅草線車両5300形

 

この車は平成3(1991)年登場以来、四半世紀にわたって活躍を続けていますが、いよいよ5500形に取って代わられることになります。

 

こちらが5300形の車内↓

 

 

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古さは感じない

 

登場20年以上経過したとは思えず、古さは全く感じないのですが…。

 

ただ、登場30年に満たないのに(平成30年の時点で)なぜ置き換えられるのかといえば、考えられる理由は2つ。

1つは、VVVF装置の半導体の劣化が進んでいるように思えること。さらには初期のGTO素子を使用したVVVF装置はパルス変調音がやかましく、静かな現在のVVVF車に比べて騒音の点で一歩譲ること。

もう1つは、5300形の最高速度が、1編成を除いて最高速度110km/hに抑えられていること。これでは乗入れ先の京急でもダイヤの足を引っ張ってしまいますし、何よりも「アクセス特急」に充当できないこと。現在「アクセス特急」は京成と京急の車で運転されていますが、やはり都営線に直通する以上は、そこに都営車の運用を入れることができないと、乗入れ距離の調整に手間取ってしまうからです。

それが、5500形に置き換えることで、「アクセス特急に充当できない」「京急のダイヤの足を引っ張る」という運用上の桎梏が解消され、ダイヤ構成の自由度が増すことになります。

また京急にとってみても、平成30年には800形や2000形が退役しているでしょうから、ダイヤの足を引っ張る低性能の車両が消え、運転曲線が向上できるようにもなります。

そういうことまでにらんでの置換えなのでしょう。

以上は相互リンク先の管理人様の受け売りですが…。

 

その他で管理人が注目したのは、側扉の窓ガラスの形。

以前の車両は、窓ガラスは必ず長方形で、その下辺は側窓のそれと揃っていました。阪急のリニューアル車の一部が、側窓の下辺より下に側扉の窓の下限を下げていますが、この車は、側扉の窓の下辺を斜めにし、中央に向かって下がっていく形態になっています。このような形はそれまでの通勤車両にはなかったのでは?

管理人はこの形、ビートたけしの往年のギャグ「コマネチ!」を連想してしまいますが(^^;

 

都営浅草線は、平成32(2020)年には開業60周年を迎えます。開業60周年には東京で五輪が開催され、しかも浅草線は5500形に置き換えられる。

5500型がスカイアクセスの高速区間をぶっ飛ばす姿を早く見たいものです。

 

※ 当記事で使用している写真は、以前の記事からの転載です。