当ブログは8年前の平成18(2006)年10月末に開設したのですが、管理人にとって最も身近で、かつ最も思い入れの深い私鉄が東急だったことから、東急の記事が最多となってきました。
そしてこのたび、この記事をもって、東急の記事の総数が累計400本を数えるまでになりました。そこで今回の記事は、
東急記事累計400本記念
の記事としてお送りしたいと思います。
なお、今回の記事の元ネタは勿論こちら↓
(ガラケーの方はこちらからどうぞ)
miwaさんがブレイクするきっかけとなった「ヒカリヘ」という曲ですが、「ヒカリエ号」という通称のあるこの車両にも似合うのではないかと(ファンの方ごめんなさい(^_^;))。
この「ヒカリエ号」、東急5050系4000番代の第10編成で、デビューは昨年の4月。つまり、「5直」と呼ばれる大規模な相互直通運転が始まったあとにデビューした編成です。ということは、この編成は、「桜木町」を知らないことは勿論、「地上の渋谷駅」も知りません。遂にそういう車両が活躍する時代になったということですね。東横線では既に、「桜木町」を知る最後の世代である9000系は、大井町線に全編成トレードされてしまいましたし。
まずは正面のご尊顔。
黒に黄色の前面は強烈なインパクトがある
ブラックフェイス自体は、9000系くらいから一般的になってきているので、東急ではそれほど珍しくはないのですが、やはり何と言っても目を引くのは、それまで東急の車両にはなかった黄色を大胆に使っているということでしょう。東急の車両の塗色に黄色を使ったのは、昭和20年代の旧3000系列の吊り掛け車しかありません。ただしこれも、黄色みの強いオレンジ色であり、本当の意味で黄色を車体色に使ったのは、この編成が恐らく東急史上初となります。
そしてこの編成、車内も他の5050系と比べてかなり異なります。
まずは車端部の優先席の写真↓
背もたれが高く、袖仕切りが大きい
一般車よりも座席の背もたれが高く、袖仕切りが大きくなっています。座席の背もたれは京阪8000系リニューアル車ほどではないものの、外から見るとはっきりわかります。袖仕切りは大型化されていますが、そこには「Shibuya Hikarie」のロゴがしっかりと入っています。
そしてこちらが、車内の全景。
吊り革の色がカラフル
実はこの写真は横浜方先頭の4010の車内なのですが、この編成は各車両吊り革の輪の色など、車両の配色を変えています。
吊り革といえば、編成内に1ヶ所だけ、ハート型の吊り革があるらしく、それに遭遇できた人には幸運が舞い込むそうですが、果たしてどこにあるのやら。勿論、そのハート型の吊り革は、時々配置を変えてしまうとのこと。だから、一度見つけた人が、他の人に「〇〇にあったよ」と教えてあげても、次にその人が乗るときには、全く別の場所に移されていることもあり得ます。
車内といえば、最近の車両の必須アイテムといえるものが、LCD式の車内案内表示器なのですが、5050系の通常編成は1台が広告用となっています。それはこの編成も同じなのですが、異なるのは「渋谷ヒカリエ」にまつわる広告だけを延々と流し続けていること。
ヒカリエの広告 このときはレストランだった
田園調布駅到着後、先頭部のサイドビューを撮影。
よく目立つ!
この編成、やはり見た目のインパクトは抜群で、ホームグラウンドの東急東横線・みなとみらい線は勿論のこと、乗り入れ先の東京メトロ副都心線や西武池袋線、東武東上線でも強烈な存在感を発揮しています。特に西武では、「赤い電車」に改装された9000系(N2000ではありません。失礼しました)と並ぶと、こちらの方が西武の車両に見えてしまいます(大袈裟?)。
「5直」の運用範囲は非常に広く、それ故に特定編成を捕捉することはなかなか難しいのですが、それだけに出会えたときのインパクトは非常に大きなものがあります。もしかしたら、車内の吊り革よりも、この編成に遭遇することそのものが、幸運の鍵なのかもしれませんね。
【お知らせ】平成26年9月16日、タイトルを「ヒカリヘ(エ)」から「ヒカリヘ」に変更しました。