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阪急千里線の終点、北千里駅。
この駅の開業は昭和42(1967)年と、阪急の路線の中では新しいのですが、そのとき、この駅にはあるエポックメイキングな機械が据え付けられました。

それは、現在都市部のどこの駅にも当たり前にある「自動改札機」。自動改札機は立石電機(当時。現オムロン)が開発し、第1号機がこの駅に設置されたとのことです。
その後、平成19(2007)年には、鉄道向け自動改札システムの開発・実用化に関して、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会であるIEEE(アメリカ電気電子学会)から「IEEEマイルストーン」に認定され、同システムを共同で研究・開発してきた、大阪大学・オムロン・近畿日本鉄道とともに受賞しています。


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「IEEEマイルストーン」受賞の記念銘板

勿論現在の改札口には、当時のものではなく現在の最新型の自動改札機が設置されています。


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最新型の自動改札機が並ぶ

今は当たり前にある自動改札機ですが、その発祥がここ北千里駅だったとは。現在の自動改札機の普及ぶりを見るに付け、感慨深いものがあります。

ところで、北千里駅は千里線の終点ですが、完全な行き止まりにはなっていません。


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線路が先に伸びている?

この理由は、北千里駅が大阪万博の観客輸送対応のため駅の先に引上線を作ったことと、もうひとつはさらに北への延伸を目論んでいたためだといわれています。以前に取り上げた、京急の三崎口駅と同じような感じですが、京急は三崎口から油壺への延伸を諦めていない(ように見える)のに対し、こちらは既に免許を返上してしまったそうです。箕面市北部方面には北大阪急行が延伸されるという話もあるのですが、あるいはそちらに変わってしまったのでしょうかね。
最後に。北千里駅で並ぶ大阪市66系と3300系の並び。


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66系もどことなく阪急の香りがする

66系って、「もし阪急がステンレス車両を導入したらこんな感じになるのか?」という印象があります。先代の60系ともども、堺筋線の車両には阪急の匂いが漂っているような気がします。