のっけから下手な五七五で恐縮ですが(^_^;)

いよいよ、北陸新幹線金沢開業後の列車名、正式に決定しました!

北陸新幹線「かがやき」など4名称決定 親しみやすさ決め手
2013.10.10 14:40

JR東日本、西日本は10日、平成27年春に長野-金沢間で延伸開業する北陸新幹線の列車名を運行体系に合わせ「かがやき」「はくたか」「つるぎ」「あさま」の4つに決めたと発表した。いずれも公募した中から決定したが、現在使用中か特急に使用された名称と同じで、沿線地域での親しみやすさが決め手になった。
両社によると、「かがやき」は東京-金沢間を最短約2時間半でつなぎ、主要駅だけに止まる速達タイプ。「はくたか」は同区間で停車駅の多いタイプ。「つるぎ」は富山-金沢間を往復するシャトルタイプの列車。「あさま」は現行の長野新幹線と同じ東京-長野間の往復タイプ。
公募は5月31日~6月30日に行われ、約14万5千件が寄せられた。最も多かったのは「はくたか」の約9000件で、他の3つも上位だった。「はくたか」は現在、金沢・福井・和倉温泉-越後湯沢間の特急として運行中。「かがやき」は平成9年3月までの9年間、上越新幹線に長岡駅で接続する特急として金沢-長岡間で運行し、「つるぎ」は約30年間にわたり大阪-新潟間などの夜行特急として親しまれた。「あさま」は定着しているため継続となった。
JR東の冨田哲郎社長は10日の会見で「首都圏と北陸を結ぶ大動脈として、地域の発展につながる原動力になってほしい」と期待を寄せた。
停車駅や本数の概要は約1年後、ダイヤは開業3カ月前に公表する。

MSN産経ニュースより)

同時に、JR東日本・JR西日本からも正式リリースが出されています。

・JR東日本からのリリースは こちら(PDFファイルです)
・JR西日本からのリリースは こちら 

金沢開業後の北陸新幹線は、4つのタイプの列車の運行が予定されていました。

1 東京-金沢直通の速達タイプ
2 東京-金沢直通の途中駅停車タイプ
3 長野折り返し
4 富山-金沢間のシャトル列車

1から順にそれぞれ「かがやき」「はくたか」「あさま」「つるぎ」となったわけですが、3のあさまは現行の長野新幹線の引継ぎです。これが残ったのは、長野方面と富山・金沢方面とで乗客を分ける必要があったからでしょう。現に、現在でも多客期には軽井沢で立客を出すほど混雑していますから。
あとの3つが新しい名称なのですが、いずれも順当に決まった感じですね。「かがやき」は昭和63(1988)年から平成9(1997)年まで、上越新幹線に接続して富山・金沢方面へ向かう速達列車でしたし、「はくたか」は平成9年の北越急行ほくほく線開業後「かがやき」の使命を受け継いだ列車で、いずれも「対東京」を第一の任務としていました。「はくたか」は、昭和57(1982)年まで長岡経由で上野-金沢間を結んでいた特急列車の愛称でもありました。
また、シャトル列車が「つるぎ」になったのは、富山県の立山連峰の剣岳から取った名前であることはもちろん、石川県の旧鶴来町(現白山市)や沿線が鶴の飛来地であることなどの意味もこめられた名前なのかとも思えます。

ここで気づいたんですけど、「かがやき」と「つるぎ」、いずれもある意味「ダブルミーニング」の列車名なんですよね。
「かがやき」はshiningの輝きの他に、「加賀(焼)」という意味もあると読むことができます。もともとの「かがやき」は、米原-金沢間の兄弟列車「きらめき」と対を成していて、上越新幹線の「あさひ」から接続するのが「かがやき」、東海道新幹線の「ひかり」から接続するのが「きらめき」でした。つまりこのネーミング、「朝日輝き」「光煌き」という意味をこめたものだったのですが、今度新幹線の愛称として再登板するにあたっては、石川県の旧国名の「加賀」の意味も含まれていると読めますね。
そして「つるぎ」は前述したとおり、剣岳と旧鶴来町の2つの意味を持っていると読むことができます。JRは「つるぎ」の選定理由について、「かつて北陸~関西を結んだ列車として馴染み深いため」(つるぎは以前は大阪-新潟間の寝台特急だったが、それ以前は大阪-富山間の夜行急行だった)と説明していますが、それなら「らいちょう(雷鳥)」や「たてやま(立山)」でもよかったはず。なのにあえて「つるぎ」を抜擢した理由は、前述したダブルミーニングとしか考えられません。

今回の列車名の選定は、「あさま」の存置や「はくたか」の選定など、いずれも最近のJR東日本の「斜め上」をいく路線ではなく、概ね順当なものだと思います。

ただ、管理人としては、「はくさん(白山)」や「たてやま」を期待したんですけどね。「はくさん」「たてやま」「あさま」「つるぎ」だったら、全部「山シリーズ」で統一できたのに…と思いましたが、流石にこうはならなかった。やはり「はくさん」よりは「はくたか」(はくたかは得票数1位だった)ということなのでしょう。「たてやま」が使われなかったのは、漢字の「立山」にしないと千葉県の館山と紛らわしいからではなかったかと思います。

ともあれ、これでますます開業が楽しみになりました。
その一方で、現行の「はくたか」に関しては「期限が切られた」ことになりますし、並行在来線の第三セクター移行の問題もありますが、開業までの動きを見守っていきたいものです。