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昨晩、管理人は仕事が終わった後に京急川崎駅に赴きました。

お目当てはもちろん、分割併合でしたが、良く考えたら昨日は平日。なので「ウイング号」が運転される時間体になっている代わり、京急川崎での分割併合はもう終わっている時間帯だったのですね(^^ゞ


それでも探せば「ダイヤ改正前夜」を物語るものはあるもので、それが冒頭の3枚の写真です。順に、


1枚目 分割位置を示す案内表示

2枚目 羽田空港方面への列車の編成の案内掲示

3枚目 上りホームにあった、空港行きの快特・特急の乗車位置を消した跡と、新たにお目見えしたエアポート急行の乗車位置表示


となります。

1枚目の写真は、小田急線の急行の停車駅にもあったような気がしますが、最近めっきり目立たなくなってしまいましたね。あちらも小田原・江の島方面双方を相模大野で分割するということをしなくなり(ロマンスカーEXEは別)、新松田での増解結くらいになってしまいましたので。新逗子・浦賀方面への分割併合(@金沢文庫)は残るようですが、こちらは誤乗が命取りになる羽田空港方面なので、輸送力増強と誤乗撲滅の一石二鳥が図られているのでしょう。


ところで、管理人がこの日京急川崎駅を訪れたのには、もうひとつのお目当てがありました。

それは言うまでもないのですが、大師線で活躍する旧1000形です。大師線には今年に入っても4連×2本が残っていて、最後の活躍を続けていましたが、このたび2本のうち1本が運用を離脱したとの情報もあり(これは管理人が相互リンクさせていただいているあるブログからの情報です)、そうだとすると、1編成だけということになります。


京急川崎の駅前にある、餃子が有名な中華料理店で海老チャーハンと餃子の夕食を済ませた後、京急川崎駅に戻り、大師線ホームに出入りする電車を眺めていました。

最初の1本は1500形だったので、ひょっとしたら動いていないのでは…と思ったら、その1500形が出ていってしばらくすると、御覧のとおり!


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恐らく最後の邂逅でしょう


一発ツモ━━━(゚∀゚)━━━!!!

旧1000形最後の1本!


車番を見てみましたら、1305-1306-1307-1308と、きれいに並んでいました。昨年3月に大師線を訪問したときは(当時の記事は こちら )、4連でありながら車番がバラバラだったため、退役間近の感を強くしたものでした。それに対して今回は、編成できちんと車号が揃っています。狙ったわけではないですが、やはり綺麗に揃った編成はいいものですね。

編成写真と方向幕のアップ、2枚の写真をいずれもノーキャプションで。


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「乗り鉄」の管理人は、思わずフラフラと乗車(^^;;;;

小島新田までの約10分の短い旅を、旧1000形に揺られながら楽しみました。もちろん、本線系統で快特や特急として走っていた当時の、イケイケな走りとは全く違う、ゆったりした走りでしたが、それでも1000形のモーター音、片開きドアの作動音、その全てが「昭和の京急らしさ」を体現しているように思えました。それらの特徴を持っている旧1000形が全て退役してしまうのは、月並みですが「昭和は遠くなりにけり」という感慨を抱かざるを得ません。

そういえば、戦前期の名車230形も、戦後復興に貢献した400形も、ラッシュ対策を期待された4扉車700形も、京急における最後の活躍の場は、どれも大師線でした。旧1000形もその伝にならい、静かに舞台を降りることになるのでしょう。


小島新田では列車を1本落とし、1500形の使用列車で帰りました。この車両は車内側の窓枠にFRPが使われ、それが柔らかさを醸し出していて、メタリック&メカニックな印象を与える旧1000形の窓周りとは明らかに異なる造作でした。1500形自体、基本設計が昭和の末期なので現在の基準で言えば古さは否めないのですが、旧1000形から乗り換えるとずいぶん時代が進んだように感じてしまいます。


というわけで京急川崎に戻ってきた管理人。

そこで珍客に遭遇↓


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都営5300形の回送


そして、20時55分発快特高砂行きは、何と都営5300型使用!


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G! T! O! G! T! O!


都営地下鉄の5300形って、初期のGTOインバータを使用しているためか、パルス変調音がものすごく、東急8500系も真っ青の「爆音」と評すべきものです。初期のVVVF車はこの「パルス変調音」がやかましく、この音を嫌って導入に躊躇した会社もあったようなので、この音をいかに減らせるかということで、各社工夫を重ねてきました。現在はIGBTインバーターが主流になったためか、この車両のような盛大なパルス変調音は出ません。

これは余談ですが、どうせ消せない音なら耳に心地よい音にしてしまえとばかり、パルス変調音に音階をつけメロディーにしてしまったのが独ジーメンス社。京急でも2100形や新1000形(初期車)などは独ジーメンス製のメカを搭載していたため、発進のたびにメロディー音を奏でていましたが、アフターサービスの問題があるのか、日本製のメカへの換装が進められています。パルス変調音がメロディーとなっているのは、同じ独ジーメンス製のメカを搭載しているJR東日本のE501系もそうなのですが、こちらは換装されてしまったようです。

それにしても、音に対する取り組み方が日独双方で異なるのは面白いですね。


この後、京急川崎から品川まで、パルス変調音とモーター音をたっぷり堪能し、「お腹いっぱい」になりました(*^_^*)


感想。

京急が今回の改正に懸ける意気込みは相当なものがあると思いました。乗る列車乗る列車全て、ダイヤ改正のPR放送をしているのもそうですし、掲示板は告知のポスターで埋められているのもそうです。しかも、エアポート急行の乗車位置も改正2日前に出現しています。

それよりも、京急の意気込みを最もよく現しているのは、私は「エアポート快特の京急蒲田通過実現」ではないかと思います。この列車の性格からして、京急蒲田に停車すべき必然性は全くありませんから、今回の措置は当然と思います。地元大田区の反発は相当なものがあるようですが、それでもなおこのような措置をとることに、並々ならぬ気合いと意気込みを見て取ることができようかと(この問題に関するコメントは御遠慮願います)。

今後、「成田スカイアクセス」開業時や国際線ターミナル駅開業時にダイヤ改正が行われるのでしょうが、今回はその第一歩。推移を見守りたいものです。


最後に本日のおまけ。

昨今はどこも発車案内表示が電光式(LED)になってしまい、板を回す「パタパタ」はめっきり減っていますが、京急川崎には御覧のとおり残っています↓


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これもいつかは交換?


この「パタパタ」もいずれなくなっていくのでしょうかね…。


旧1000形の退役は悲しいですが、ダイヤ改正は楽しみになりました。


※ 当記事は5/14付の投稿としております。