かねてから話題になっていた、成田空港への新ルート。

このたび、その路線の愛称と運賃・料金が決定したようです。


成田新高速鉄道ルート愛称名を「成田スカイアクセス」に決定しました。


京成電鉄成田空港線の運賃認可申請について

(上記はいずれも京成電鉄公式・PDFファイルです)


1 ルートの愛称名について


「可もなく不可もなし」といった印象ですね。

これは決して突き放しているのではなく、成田空港というわが日本の空の玄関口へのゲートウェイとなることを、端的に示しているものですので、これはこれでいい名前ではないかと思います。

ただちょっと直球すぎるのではないかとも思いますが。


2 運賃について


これは、以前の記事での予測が(いい意味で)外れました。管理人は以前、このルートの運賃を普通運賃は1500~1600円(京成上野-成田空港間)、新スカイライナーの料金を1500円くらい(同前)、よって新スカイライナー乗車の際は3000~3200円くらいになるのではないかと考えていたのです(上記ファイルを御覧になるとお分かりいただけるはずであるが、仮にそのくらいの値段でも、渋滞のリスクが不可避なリムジンバスやJRと比べても、競争力はあると思われる)。

しかし、実際には、京成上野-成田空港間の運賃は1200円と、現行運賃と200円しか違わないことになりました。これは恐らく、現行の北総線の賃率をそのまま維持すると運賃が高額になりすぎてしまうことから、そうならないように調整したのではないかと思います。また、同時に北総線区間も値下げされていますので、北総線区間の駅で乗り降りする際の運賃について、べらぼうに高くなることはなくなっています。管理人の予測はその点もはずれました…。

現在、空港第2ビル・成田空港両駅とも、この「成田スカイアクセス」を迎え入れる準備が進められています。具体的には新しいホームの設置ですが、これによって改札の分離が図られ、京成線経由と「成田スカイアクセス」経由で異なる運賃を収受できるのではないかと思われます。もしそうであるなら、新スカイライナーでもSuicaやPASMOでの利用が認められることになりそうですね。東京の交通網は事業体が入り組んでいますのでICカードの利用価値は高く、外国からのお客に不便をかけないためにもICカードは使えた方がいいので、そのようにしてほしいところです。


3 停車駅について


新スカイライナーの新鎌ヶ谷停車はならなかったですね。

これに対して一般特急は、京成高砂以遠の停車駅が東松戸・新鎌ヶ谷・千葉ニュータウン中央・印旛日本医大・成田湯川・空港第2ビル・終点成田空港となっています。東松戸と新鎌ヶ谷の停車は大きいです。なぜなら、東松戸では武蔵野線からの乗り換え客、新鎌ヶ谷では松戸(新京成)や柏(東武野田線)からの乗り換え客を取り込むことができるからです。成田湯川は停めざるを得ないのでしょうね。

それにしても成田湯川から隣の駅までがそれぞれ440円と500円っておい…。


いずれにしても、これで開業後の形が見えてきた気がします。ますます開業が楽しみになってきますね(^^)


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