記事本文のアップが今になってしまったのは、途中まで入力していたのが管理者画面の変なところをクリックしてしまったせいで、本文の内容が消去されてしまったからなんですよ。
本題ですが、かねてから津覇車両に入場してリニューアル工事を受けていた10000系トップナンバーの16601Fが営業運転に復帰したとの報を聞きつけ、管理人もトンネルを突き抜けてはせ参じた次第です。情報を下さった方、お名前は明かすことはできませんが、御礼を申し上げます。ありがとうございましたm(__)m
この日は、伊勢崎線の浅草-北千住間の折返し運転に従事していた16601F。
おかげで、北千住駅でじっくり撮影することができました。このため、冒頭の写真も含め、当記事でアップした写真はすべて北千住駅において撮影したものです。
外装の面では、正面及び側面の行先表示器が、従前の幕式からフルカラーLEDに変更されている点が目を引きます。この表示の方式、副都心線対応改造を受けた9000系と全く同じですね。
9000系副都心線対応改造車と同様な側面表示
実は今回のリニューアルのメニューは9000系とほとんど同じなのですよ。
何が? とおっしゃる方、下の写真を御覧あれ。
大きく手が加わっているのが御理解いただけるはず
内容は、
1 座席の取替え・両端に大型袖仕切りの取り付け・スタンションポールの取り付け
2 ドア前の床に黄色のマットを貼付・ドアそばの手すりを黄色く着色(弱視者対策)
3 車内案内表示器の取り付け
などですが、まさしくこの内装、副都心線対応改造の9000系と瓜二つ。
そんな馬鹿な、とおっしゃるなかれ。百聞は一見にしかず、下の写真と見比べていただきたい。
副都心線対応改造を受けた9000系の車内(以前の記事から転載)
どうですか、瓜二つでしょ。
その他には、車内のナンバー表記がどうなっているかが関心事だったのですが、従前どおりの「クハ11601」という、形式入りの表記のままでした。
ちゃんと形式も併記されている
東武の車両の番号表記は、かつては形式もちゃんと車内・車外とも表示されていました。それが8000系などが白に青帯の塗装に変更したあたりから、車外は番号表記のみになってしまいます。その後さらに、平成8(1996)年の30000系以降は、車外だけでなく車内の表示も番号だけになってしまいました。
もちろん、こんなものは一般乗客には何の意味もない情報ですから、別に表示しなくとも問題はないのですが、やはり愛好家の観点からは表示してもらったほうが嬉しいことは確かです。
その他の変更点としては、パンタグラフがシングルアーム式に取り替えられていることと、冷房装置を換装したことが挙げられます。
モハ12601のパンタグラフ シングルアーム式になっている
冷房装置も従前のものとは変更されました。これは恐らく、東急9000系などでも見られますが、冷房能力の向上を狙ってのことでしょう。
冷房装置も変わっている
以前に当ブログで、同じように徹底的なリニューアルを施された京王の7000系を評して「ハイパー改造」と言ったことがありますが、今回の10000系もまた、単なるリニューアルの域を遥かに超えた、まさしく「ハイパー改造」と評してよい内容の改造だと思います。
このような改造は、今後他の車両にも波及するでしょう。これによって原型が失われるのは寂しいことだと評する向きもありましょうが、一般乗客に好評を博するのですから、それは喜ぶべきことだと思います。実際、管理人が写真を撮影していた最中にも、およそ鉄道に知識も関心もなさそうな若いお母さんが、「この車両は他のと違うみたいね。新車かしら?」といって、しきりに感心していました。このことひとつとってみても、今回の「ハイパー改造」が乗客に好評を持って受け入れられることは確実です。
このような1000系の「ハイパー改造車」、さらなる増殖を期待したいものです。
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