今年平成19(2007)年は、昭和2(1927)年12月30日に当時の東京地下鉄道が上野-浅草間で営業運転を開始して80年の節目にあたります。いうまでもないことですが、この上野-浅草間は、我が国で最も早く開通した地下鉄路線です。もっとも、これ以前に東京駅と東京中央郵便局を結ぶ郵便専用地下鉄道や宮城電気鉄道(現JR仙石線)の初代仙台地下駅(現在の駅とは異なる)が開業していますが、本来の「地下鉄」として開業したのは、上記の区間が初めてです。


それから80年、東京の地下鉄は路線数13(現時点で未開業の副都心線を含む・東急田園都市線の旧新玉川線区間及び総武快速地下線を除く)を数えるまでになり、相互乗り入れ先の事業者の数も11を数えるまでになりました。東京の地下鉄の特色は、郊外私鉄を有機的に結びつけ、都心へのルートを開いているということにあります。この点は、近鉄や京阪・南海などが大阪の都心を直に目指していて、市内交通(市営地下鉄)は相互直通運転を考えていなかった大阪とは対照的です。


そこで、当ブログにおきまして、今年が日本の地下鉄80年・東京の地下鉄80年になることを記念し、連載記事


「東京アンダーグラウンド・ストーリー」


の連載を開始いたします。

連載は、下記の14本の記事といたします(タイトル及び記事の本数は変更の場合あり※)。


その1 地下鉄王早川徳次(№246)

その2 「王様のアイディア」(№252.)
その3 東京地下戦争(前編)(№261)
その4 東京地下戦争(後編)(№266.)
その5 営団地下鉄の誕生から飛躍へ(№272.)
その6 相互直通運転開始と東京都の参入(№278.)
その7 相互直通運転の拡大(№285.)
その8 建設・車両技術の進歩と住民パワーの台頭(№291)    
その9 東京都の苦悩(№297.)
その10 既存路線のバイパスルート(№303)

その11 新時代の地下鉄(1)~南北線(№310)   
その12 新時代の地下鉄(2)~都営大江戸線(№315.)
その13 相互直通運転の形態の変化(№320.)
その14 東京の地下鉄の未来(№326.)


どうぞ御期待下さい!


※=13本では全ての歴史をフォローできないことが判明したため、1本追加して14本とします。