京成電鉄が12月10日にダイヤ改正を行うことを発表しました(公式リリースは こちら  PDFファイルです)。

遂に千葉線と新京成線との直通がアナウンスされるなど話題性は十分ですが、その一方でスカイライナーの船橋停車や特急停車駅見直しなどが注目されるところです。


既に「melonpanのつぶやき。 」や「Kaz-T's blog レインボーライン 」などで取り上げられていますから、私としては例によって、極私的観点から眺めていこうと思います。


1 千葉線と新京成との直通

これは各駅停車で、しかも新京成の片乗り入れのようですね。

松戸-京成津田沼間だけでも結構な距離があり、しかもそれが千葉線までつながるのですから、優等列車を期待してしまいますが、それは見果てぬ夢なのでしょうか。

私は千葉の仕事先から帰るとき、一度だけ京成で帰ったことがありますが(そのときは総武快速が止まっていた)、延々各駅停車できて、やっとこさ京成津田沼で特急に乗り換え、日暮里まで1時間以上かかりました。

京成は千葉線に対する設備投資をあまりにしなさすぎに見えます。今回の乗り入れも、パッとしない(失礼!)千葉線へのテコ入れなのでしょうが、各停だけでは物足りないような気がします。


2 スカイライナーの船橋停車

京成沿線住民ではない私からすると、「青砥停車の方が先だろ?」と思ってしまいます。

京成船橋は多くの乗客がJRに乗り換える駅で、JRはあたかもストローの如く京成からお客を吸い取っています。そのような船橋駅にスカイライナーを停めるとは、船橋から先だけでも乗ってほしいということなのでしょうか。

melonpan様は、スカイライナーが成田高速鉄道に移った後の線内優等列車を育てるための布石ではないかとのお見立てですが、それならば、八千代台や佐倉にも止めないと、私は筋が通らないと思います。


3 特急停車駅見直し・「快特」新設

今回の改正で一番驚愕したのがこれ。

何でも、佐倉-成田間が各駅停車になるのだとか。

つまり、特急の佐倉-成田間を各駅停車にして、この区間の各停・快速を廃止し、運用を効率化するねらいらしく、悪評高い東武の「区間快速」や京王の「区間準特急」(北野-高尾山口間が各駅停車になる準特急。私はこれを揶揄してこのように呼んでいる)に相通じるものがあります。


会社によれば、到達時分はほとんど変わらないから、サービス上問題はないのだとか。

(だから東武や京王とは違うということを言いたいらしいが)


(゚Д゚)ハァ?

そーゆー問題じゃないんですよ…。


「優等列車の存在意義」はいろいろありますよね。その中には、間違いなく


「用のない駅に付き合わされずに済むこと」


ってのもあると思うんですよ。

まして京成の(スカイライナーではない)一般特急は、通勤車使用でありながら海外旅行者が多く利用する列車ですよ。

その列車が、佐倉-成田間の各駅にくまなく停車していったらどうでしょう?

そうですね。


「海外旅行客と地元客のバッティング」


が起こってしまうのですよ。

しかも、従前の特急が「快特」となるのはいいが、朝の上りと夕夜間の下りだけっておい…。

それが嫌だというのであれば、海外旅行客はスカイライナーに乗るしかありませんが、これって露骨な有料列車誘導策ですね。


だんだん、財布に優しい列車が減っていくな…という印象です。

JR東日本、東武に続き、まさか京成がこのような露骨な有料列車誘導策を採るとは…。

タイトルの由来はここにあります。


こういうのも「格差社会」の歪みでしょうかね。