21歳予備校生、短大生の妹を・・・ | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

21歳予備校生、短大生の妹を・・・

 3日、渋谷の歯科医宅から20歳女子短大生(長女)のバラバラ死体が見付かったとニュースで知り
「新年早々、何と酷い事件・・・」と思っていたら、犯人は1歳上の次兄であった。
この事件が、昨日も様々なニュースで取り上げられていた。


この次男、両親や兄(長男)と同じ歯科医を志すべく、歯科大を目指して浪人3年目であった。
歯科一家の中で自分もならねばいけない義務感に加え、浪人を重ねている事へのプレッシャー。
自身も浪人を経験をし、こういう受験生、しかもこの直前の時期の不安感や過度のストレスというものは分かるつもりだ。
更に、複数年浪人で失敗して自殺・あるいは精神の病にかかって信じられない言動に及んた人を目の当たりにした事もある。
その辛さは経験したものでないと分からない。
そんな中で、短大に入り自由な生活をしている年下に
「夢がない、勉強しないからダメ」などと言われたら、頭に来るのだろう。
被害者の妹は配慮が欠けていた(第一、「夢」なんてそう軽々しく語れるものではない)。


しかし殺人は許されない。これで彼の将来も台無しになってしまったではないか。
しかも内臓を取り出したなどという行動は尋常ではない。


最初は上のように思っていたが、少しずつ真相が明らかになるにつれ、
順調に歯科医の道を歩む兄と好きな事し放題の妹に挟まれた立場や
浪人のプレッシャーだけでは片付けられそうにないと気付く。
「妹と3年も会話していない」ほどの不仲、
舞台女優(やそっち系のビデオ)としても活動していた彼女のブログやmixiでの書き込みが出回っているが、その内容を見ると、この短大生にも驚きを感じる。
http://72.14.235.104/search?q=cache:xz24Q7PamJsJ:yaplog.jp/takaminekakeru/+%E9%AB%98%E5%B3%AF%E9%A7%86&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1


また、この2人の長き不仲を、両親や兄(長男)はどう思っていたのだろう?
事件が起こった頃も「娘はよく外泊するから、気付かなかった」と思った親達。

いくら成人したからと言って、同居している家族同士、年を越して

ある程度の日数も顔を合わせないなら、普通なら連絡を取るのではないか?
裕福で幸せに見えたこの一家も、周囲には見えない深い問題を抱えていたに違いない。
そう考えると、様々な点において哀しさを感じる。


今年も始まって間もないが、衝撃的な事件の1つとして記憶に残るだろう。