1月下旬特選映画【2】★映画のMIKATA「嘘八百 京町ロワイヤル」★映画をMITAKA | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

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都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

どうも邦画に興味を惹かれる秀作が少ないです。1月下旬もたったの2作しか見ていません。そこで、旧いDVD作品をレンタルショップから借りて、それも私にとって忘れられないもう一度鑑賞したい映画を退屈まぎれに観賞しています。ツタヤとゲオの宅配レンタル制度に加入しているので、自宅のポストに月/4枚のペースで配達されてます。私がもう一度見たいと思た一本は、森敦原作の『月山』(村野鐵太郎監督、1979年、高山由紀子脚本)でした。出羽三山は以前観光バスで回ったことがありました。バスの車窓から、ここに即身成仏が見つかった…などとガイドもありました。山岳信仰の山«月山»を舞台に75歳にして芥川賞を受賞したと、当時話題にもなった小説でした。雪深い山形の寒村にあるお寺に村全体も長い冬篭りに入っていました。庫裡の二階に古い和紙の祈祷簿をテントのように貼り合せて蚊帳を作り、その白い繭玉のような中に一人の青年・明がその中に籠っていました。自然風景の映像と音が素晴らしいデス。近隣への交通も途絶えた寺は吹き荒れる雪に包まれいた…。明も学生運動家の過去を持っていた主人公で、私の過ごした青春時代の時代背景が投影されていました。村野鐵太郎監督独特の映像がありました。私は監督の他の作品…1983年公開の「KOYA 澄賢房覚え書」、、1982年の「遠野物語」、1975年の「鬼の詩」なども観たくなりました。「月山」は私の推す懐かしい邦画の1本で、知らない映画、観たことない映画ならば是非一度見てほしい作品です。

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キャッツ 』(2019年公開、 トム・フーパー監督)が公開されたので、私は早速見に行きました。T・S・エリオットの詩集「キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法」(The Old Possum's Book of Practical Cats)を元にした作品を、アンドルー・ロイド・ウェバーが作曲を手掛けたミュージカル作品であった。その後に、イギリス・ロンドンで1981年初演され、8950回連続上演されて熱演された。アメリカ・ニューヨークでは1982年初演されて、約18年間7485回連続上演されて歓迎された。日本では、劇団四季によって1983年に東京都新宿の仮設劇場であるキャッツ・シアターで初演され、約25年間で7000回を超えて上演、観客動員数は750万人以上の人たちがミュージカルに感動したという。

 

ぬいぐるみを着た猫ダンサーたちが、個性的な猫たちが都会のごみ捨て場を舞台に、人間社会を擬人化したスモール集団の中で、女王猫が天国に昇る一人を決めるまで踊りと歌を繰り広げる作品でした。私が知っているのは、娼婦猫が歌う劇中ミュージック「メモリー」だけでした。

人間が一切出てこない猫だけの出演と演出と振付と、特に流れのあるストーリもないミュージカルが最大の特徴であり、面白いミュージカルです。

 

世界的に多くの人たちが観賞したミュージカル舞台に、どんな魅力があったのだろうか…カナ???私は英語の「メモリー」を聞いた時に初めて、ア~このミュージカルにニューヨーカーが共感したのは、地下鉄にホームレスが座り、街の路上や人ごみの溢れる広場に浮浪がたむろする時代に、不運な生活に嘆いて自分の今の環境を逃避して、もう一度生まれ直したい…という歌を、猫が歌ているのだな、と勘づきました。猫たちがもう一つの新しい人生と生まれ変わりを朗々と歌っているのだな…と思いました。それがヒットの秘密ですーネ。

 

トム・フーパー監督が映画化した『キャッツ 』に可なり期待して楽しみにしていました私の関心は、何が魅力なのかな…と言う点を確認したくて観に行きました。恐らく、ラクビ―観戦に競技場に長い列に並ぶ「にわかファン」と同じで、イギリスでもアメリカでも日本でも「俄かミュージカルファン」も多いのだろうーネ。当時日本ではなじみのなかったミュージカルを劇団四季が上演するのは話題になりました。舞台上のミュージカルの臨場感とスクリーンで演じられる映画のミュージカルを比較するのは無茶ですが、でも映画はさほど面白くなかったです…!!!何故なのか???。私は日本語の吹き替え版を観賞しましたが、猫自体の発する台詞の意味がよく分からなかったです。どんな個性を持った猫で、音楽に合わせた片言のセリフが、舞台の上でどんな効果を持っているのかが、全くの白紙で見ている私には、猫のセリフやボヤキの言葉が分かりませんでしたーネ。これは見る側の私の知識の浅さも勿論原因にありますが、日本語翻訳が下手くそが、感動を妨げる大きな原因が邦訳にあったかもしれませんーネ。猫が何を嘆いているのかー全然分かりませんでした。恐らく脚本にも大きな欠点がありそうな気がします。

 

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2本目は、古物商の則夫(中井貴一)と陶芸家の佐輔(佐々木蔵之介)がかつて堺で千利休の幻の茶器をめぐって、贋物を本物として大金をだまし取る大嘘詐欺のドタバタ喜劇の続編『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020年公開、武正晴監督、今井雅子&足立紳脚本)でした。今回は武将茶人・古田織部の幻の茶器を廻って、第一作と同じく中井貴一と佐々木蔵之介のコンビが出演、陶芸家の妻に友近、偽物の箱書きや由来書やその紙の調達役に坂田利夫など偽物の専門家が再び集まって、何やら偽物で京都の古物商と鑑定家をまんまと騙す続編もまた顔をそろえた続編も愉快な喜劇でした。有名古物商に加藤雅也、一癖ありそうな美人マダム・志野役に広末涼子、大御所鑑定家に竜雷太などが共演しています。

でももう一度見たいと思わない映画だな…と感じました。第一作を映画館で観た私としては、続編の展開も、その先のストーリも浮かんでしまう映画でした。ストーリのどんでん返しも、奇想天外の展開もなかったです。私の観賞基準としては凡作ですーネ。第一作を見た人間は、続編を見る価値がない作品でした。


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