11月上旬特選映画【33】★映画のMIKATA「エール!」★映画をMITAKA | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。



11月上旬の特選映画をアップロードします。今回  5本を映画館で観賞しました。勿論、鈴木亮平の体当たりの熱演に拍手したい『俺物語!!』も面白かったーな。こんな真直ぐで正義感にあふれる番長がいる学校には、苛めも自殺もないなーと思わせました。『ピッチ・パーフェクト2』も捨てがたい魅力です。音楽が生きる力となっている。同じく、私はこれを«障害者の映画≫と思っているのですが、ラストシーンで私をホロリトさせた『エール!』を特選映画に選びました…。「歌」というのは、人間の心にとっては元気や勇気や慰めを与えるビタミンなのかもしれませんーね。JPではどんな歌なのかな…とフト思いました。私は、中島みゆきの「麦の唄」を上げておきます…。


1

1本目は、愛媛県今治市にある高野山真言宗の寺院で、四国八十八カ所霊場の第57番礼所・栄福寺で住職になった白川密成氏の体験記を原作にした宗教コメディーといえる映画『ボクは坊さん 』(真壁幸紀監督)でした。


今年は高野山開創1200年という記念の年だそうです、だが、これが真言宗の宣伝映画であることを懸念します…。ただそうであってもーさ、≪幸福の科学

≫の布教映画よりもましだろうーかな。僧侶の修行を始めた主人公・白方光円役の伊藤淳史の誠実なパーソナリティーと不器用な熱演が、布教宣伝らしくない演技となっていました。 これは、『続・人間革命』(1976年公開。監督:舛田利雄、脚本:橋本忍、

作:池田大作。興行収入=16億700万円(配給収入)で山本伸一(池田大作)役を演じたあおい輝彦の様な熱演でした。この映画も、創価学会が出資する映画としては非常に豪華な俳優陣とベテランスタッフで、思い出すとソウソウ、歴史大作のようにも観れましたーね。


2

情に厚く涙脆い、強きをくじき弱きを助ける優しい日本男児の剛田猛男(鈴木亮平)は、ゴリラ様にごつい体格と太い眉毛とギョロつく眼で睨みつける風体の高校1年生。スポーツ万能であるが、ダサいので勿論女の子にはモテない。ある日、不良に絡まれるしつこいナンパから女子高生の大和凛子(永野芽

郁)を助ける。驚天動地の奇跡が起こったー、凛子がウットリと夢中になる憧れのひとが猛男になった。2本目は、猛男の幼なじみで女の子にモテモテのイケメン砂川誠(坂口健太郎)が絡み、猛男と凛子のドタバタの恋物語コメディー『俺物語!!』(河合勇人監督)でした。


鈴木亮平がこの剛田猛男役を演じるために体重を30キロも増やして熱演したそうです、ゲラゲラと笑える楽しい映画でした。近頃、心が塞いでいる、鬱屈してる人にピッタリです。


3

オバマ大統領の誕生記念式典でアカペラパフォーマンス中に、太っちょエイミー (レベル・ウィルソン) が、布で吊り下がって空中で歌っていた最中のアクシデントで、誤ってノーパンのエイミーのタイツが裂けて、下半身を露出してしまった。その失態が原因で大学の恥さらしだーと学長からア・カペラ大会への全面出場停止になった。リーダーのベッカ・ミッチェル (アナ・ケンドリック) は、ア・カペラ全米大会で優勝すれば復活を認める確約をとるー。



3本目は、バーデン大学の女性のア・カペラ合唱団ザ・ベラズを主役にした青春映画ピッチ・パーフェクト2』(エリザベス・バンクス監督)でした。


日本でも高校生や大学生も参加するア・カペラ大会がTVでありますーね。ア・カペラを楽しく歌っている、ただそれだけの映画なのですが、part1もDVDで観賞してみました。part2と殆んど大同小異であったが、同じように観ていて楽しい作品でした…。観ていてこちらもウキウキするような楽しさがあります。これこそがこの映画の値打ちですね…。舞台の上でのア・カペラ合唱なのだけれでも、ミュージカルの楽しさと同じ「歌の劇」があるからなのだろうかーな。


4

フランスの片田舎で酪農を営むベリエ一家は、高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外、弟も両親も全員が聾唖者でした。会話はポーラが手話を交えて通訳していた。ところが、音楽教師トマソン(エリック・エルモスニーノ)はポーラの美声に惚れこみ、パリの音楽学校で才能を磨ける進学のためのオーディションを勧める。だが、両親は、私たちはポーラがいなくなったら、どうするの、私たちを捨てるのーと訴え引き止め、ポーラもまた迷い悩む・・・。4本目は、歌の才能のあるポーラと聴覚障害の家族との軋轢と絆を描いた障害者の映画ともいえる『エール!』(エリック・ラルティゴ監督)でした。


オーデションでの手話を交え、主人公ポーラが歌う 「Je vole(ジュ ヴォル 私は飛ぶ)」という曲は、素敵でした。私は貴方たちから逃げるのではなく「旅立つ」のです…と手話で自分の心を伝えるシーンは、感動的でしたーね。


5

5本目は、リュック・ベッソンが製作と脚本を担当した『トランスポーター』シリーズのアクション映画であるが、主役の運び人・フランクはジェイソン・ステイサムに代わり、エド・スクレインが主演の『トランスポーター イグニション』(カミーユ・ドゥラマーレ監督)でした。これまでフランク役のジェイソン・ステイサムは、そんなにエロチックでセックスシーンはなかったです・・・ね。四人の美女との絡み合いとベッドシーンは、まるで007のジェームスボンドのようでした。カーアクションや格闘もあるのだが、私の印象としては、最早『トランスポーター』シリーズとは言えないです。私はだから寧ろ、別の映画タイトルで上映すべきではなかったのかーな、と思いました。






尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…