善悪 | 公!!光留塾☆期間限定復活分校☆

善悪

こんにちは。佐藤光留です。

このブログは、先週の土曜日に起きました「色々」を書き記し、今現在、完全にストップしている「色々」を再開していくモノです。
「色々」ばかりで申し訳ないのですが、今回の事で起きた不必要な問題を解決したいのが本心です。
読む人によっては、不快に思われる部分があるかもしれませんが、これは全て事実です。

まずは経緯の説明から。

今回の事は8月の13日に新木場で行われた、DDT恒例のビアガーデン大会で起こりました。
全選手と観客全員で乾杯をした後、みんなで会場を飛び出し前の道路で改めて乾杯。何年かビアガーデンを見ていますが、あそこまで盛り上がっていたのは無かったと思います。それぐらい盛り上がっていました。
選手によってはお酒を飲んでいる選手もいました。というより、飲んでいた選手の方が多かったと思います。

僕は車で来ていたので飲んでいなかったのですが、たくさんのお客さんと一緒に戦って来た仲間達と久々の大騒ぎ。普段はにワーワー騒げる人間ではないので、非常に楽しかったのですが、そんな僕に声をかかてくれたファンの方がいました。その方が言うには、会場前に駐車している僕の車に、HARASHIMAさんが乗っているというのです。
で、目をやると、僕の軽自動車の屋根にHARASHIMAさんが立っていました。僕は一瞬ためらいましたが、とりあえず穏便に降りてもらはないと…と思いました。
HARASHIMAさんとは、昨年の秋にタイトルマッチをやったりと、リング上では戦っていますが、一緒にグラップリングの練習をしたり、色々と話しを聞いてもらえる関係です。俗に言う「気が合う」というヤツですね。
これがHARASHIMAさんじゃなかったり、もっと言えばDDTの大会じゃなかったら、他の感情もわいて来たのかもしれません。が、とりあえず降りてもらおうと思い、話しをするために僕も車の上にあがりました。とてもじゃないですが、あの大観衆の中では車の下からでは声が届かず、そーっと乗れば大丈夫だろうと思い、車の屋根にあがりました。
天上で話したHARASHIMAさんは、話しは通じるものの完全に酔っていました。僕とHARASHIMAさんが車の上に立っているという事で、多くのお客さんも僕の車の周りに集まってきました。
HARASHIMAさんと僕で一言ずつ、お客さんに向かって叫び、さぁ降りようとなた所で、HARASHIMAさんから「どうやって降りよう」と言われました。これは「この場をどうやって納めよう」という意味ではなく、上がってみたら車の天上が思いのほか高く、地上に降りる方法を問われている事だと思いました。僕の車は車高が180センチ以上あり、その上にHARASHIMAさんが立ち上がれば、目線は350センチ以上。下はコンクリートですし、たくさんのお客さんがいるので「どこからどう降りれば良いかな」という事だと思いました。その時のHARASHIMAさんからは、そこに長居しようとする気持ちは無かったと思います。
が、下を見ると、DDTの音響などを担当している会場さんが、来日していた外国人選手のライアンとエディに「乗れ」と話している様子が見えます。声は聞こえませんが、ライアンとエディを車の下まで連れて来て、ゼスチャーで僕の車の上に上がれと指示している様子がわかりました。会場さんもけっこう酔っており、指示されるままライアンとエディが車に上ってきました。
この時、ライアンが車の前部分のバンパーに足をかけた事で、バンパーが割れ、接続部分も砕けました。
ライアンとエディは車の上で各々のパフォーマンスをしていましたが、この時に天上がかなり凹んでいる事、そしてバンパーが落ちた事が気になって仕方ありませんでした。
僕は飛び降りてバンパーを持って控え室に戻りました。HARASHIMAさん、そしてライアンとエディが、どうやって車を降りたのかはわかりません。

ここまでが車が壊れた経緯です。

ここからは、その後です。

控え室に帰って来てしばらくは何もしませんでした。帰れないな、とは思いましたが、ユーストリームをやる事も告知していました。そんな事を考えていました。
そうこうしているうちに高木さんが控え室に帰って来ました。そこで「どうしたの?」と聞かれたので、経緯を説明しました。
が、そのへんから撮影のカメラなどが入り高木さんとの話しは中断しました。高木さんは全裸になり撮影を続けています。一段落ついてから「ちゃんと弁償するよ」と言われました。
その後、お客さんも帰り、新木場の片付けが始まりました。僕は壊れた部分を確認するために懐中電灯を買ってきました。
さっきまでは暗くてよくわからなかったのですが、新木場の駐車場に車を移動して灯りの下で見てみると、屋根は前方が15センチ以上陥没。運転席に座ってみると、天上が落ちて来た事による狭さを感じるほどでした。
バンパーも完全に破壊されていました。バンパーはFRPという素材でできており、もともとそんなに丈夫な部品ではありません。が、相当の事が無い限り、車を運転しているだけでは割れたり壊れたりしないものですが、もう使えないのがわかるぐらい壊れていました。

そして最後にユーストリームです。
僕はマイケルを呼んで、一緒にユーストリームをやりました。正直、この時点ではちょっと怒っていましたし、ショックでした。
確かに暗くてわからなかったとはいえ、ココまで壊れているとは思いませんでしたし、愛着のある車だったので。
ユーストリーム内で「まだDDTに保証してもらえるかどうかはわからない」という趣旨の発言をしたのは本心です。
僕に「ちゃんと弁償する」と言ってくれた高木さんは、酔っぱらって全裸でした。全裸自体には何の疑問も持ちませんが、その状況でされた保証の話しを、ちゃんとした話しとして受け取るのは危険だと思い、ちゃんと酔いがさめて、改めて話しが出来る翌日以降だなと思いました。なので、ユーストリームをしている時点では「保証してもらえるかどうかはわからない」状況でした。
マイケルはいつもの感じでしたが、結果的にはそれでショックが和らいだのも事実です。
ユーストリームが終了し、コンビニでナンバーを外す工具を購入、バンパーからナンバーを取り外してフロントガラス内部に提示、そのまま車を走らせて家まで帰りました。この時、高木さんから電話があり、保証について話しをしてもらえました。
次の日に高木さんとHARASHIMAさんから謝罪の電話がありました。高木さんからは改めて保証の話しをしていただきました。HARASHIMAさんは、なぜ自分が車の上に上ったのか覚えてない…という事を話しました。

車を修理に出して見積もりを出してもらったら、相当な額になりました。
これは今現在、僕が車に対して払っているローンの総額を上回る額です。
まずパンパー。これは取り替えてつければすみますが、部品を大阪から取り寄せて、塗装しなければなりません。
そして屋根。
車の屋根というのは、ただのパーツではなく、フレームの一部です。取って取り替えるというものではありません。が、今回は破損の状況が非常に深刻で、交換以外の修理方法はありませんでした。
屋根を付け替えるという事は、一度、車をバラバラにして、フレームだけにした上で溶接するという事です。しかも僕の車は色が塗り替えてありますので、それを塗装しなければなりません。
そして、その行程を終えても、屋根を取り替えた車には修復歴がつきます。所謂「事故車」と同じ扱いになり、売却する際に著しく査定額が落ちます。
ローンの残高を上回る修理費を支払っても、車は事故を起こした車両と同等の扱いです。車屋さんとDDT側と話し合い、車は0円で引き取ってもらい、DDTには残っているローンと同額の金額を支払ってもらう事になりました。
元々、新しい車を目指して貯金もしていたので、僕は新しい車を購入します。
が、その車が来るまでは、車がありません。壊された車はパイルドライバーの業務にも使っており、その他の生活にも必需品でした。なので、しばらくはレンタカーを利用して生活していきますが、その費用も保証してもらえる事になりました。

そして、ココからは車屋さんで見てもらってからわかった事ですが、車の後ろのバンパーも壊れています。HARASHIMAさん、ライアン、エディがどのようにして車を降りたかを聞きましたが、後ろのバンパーには触れていません。
バンパーの割れ方、壊れ方を見ても、直接、横から力を加えなければ壊れないような形になっていました。
これは故意でないにしろ、僕の車の周囲に集まったファンの誰かの足が当たって壊れた可能性が高い…という事です。

以上が今回の事の経緯です。
「車を壊される」という経験は、過去に何度かありました。バイクを倒されて犯人が見つからず、数十万円を払って直した事もあります。車は何度もタイヤにイタズラなどをされています。
ですが、今回の被害は、今までで一番酷いものです。保証をしてもらえるとしても、やはり落ち込みます。自分の趣味で、車やバイクを改造して乗るのが好きなので、遠方で業者をさがし、車両を選び、改造していきました。それに乗って様々な場所に行きました。プライベートももちろんですが、KODのベルトを奪取した時も、あの車にベルトを載っけて横浜まで帰りました。全日本の岡山大会に、自分の愛車で乗り込んだのも思い出です。
それを酔った仲間に壊されたのは、まぁショックでした。でも、壊したのが仲間でよかった…と思ったのも事実です。本当の他人では、悲しい気持ちを共有してもらう事も出来ません。物的な事もそうですが、そうして悲しみを共有してもらう事も責任のひとつだと思っているからです。

そして、問題はココからです。
ネットで、僕のやり方が批判され始めました。
ネットで批判される事に対して、個人的には文句はありません。が、匿名掲示板などで、今回の事で自分を批判する人間に、僕は本当に怒っています。

プロレスラーはプロレスをするのが仕事です。格闘家も格闘技をするのが仕事です。
が、プロレスをしたから何になるのでしょうか。格闘技の試合で勝ったから何になるのでしょうか。
これはサッカーでも野球でもそうです。八百屋さんは野菜を売ってお金を稼いでいます。スポーツ選手は、何を売っているのでしょうか。
それは単なる「勝利」ではないハズです。勝利をお金に換えれるのであれば、観客もいりませんし、もっと言えばテレビで放映される必要もありませんし、入場に費用と時間と労力をかける必要も無いのです。
もちろん競技者は「勝利」を目指さないといけませんが、勝利がお金に換わっているのではなく、勝利への過程をお客さんがお金を払って見ているのて、それを貰っているのです。何億連勝しようが、その過程に価値が無ければ、その商品は売れません。

ならば、そのプロレスラーが、今のネット社会を許してしまったらいけないのは当たり前です。
我々は法律を作る係ではありません。だからこそ、法で規制するまでもない、人間として当たり前の事を人々に見せていかないといけないと思います。戦いで、活動で、スポーツ選手として正しい姿勢を見せていかないといけないと思います。
匿名掲示板もそうですが、身分を明かしていても、いざとなったら周囲からの連絡を絶てる場所で人を批判する事は、あってはならない事です。そこに平等はありません。いや、無いのではなく、存在させようとすれば存在させれるのに、あえて外しているのです。自分は傷つかないと思えば、実在する人格と別の人格を作って、人を批判する事が出来ます。
ネットでの批判は、目隠しをされてボクシングをさせられるようなものです。相手も1人ではありませんし、武器も使ってきます。
もちろん好き放題に殴られますし負けます。どんなに頑張っても、こちらの攻撃は偶然でないと当たりません。こんなに悔しく、やり場の無い怒りを感じる事はありません。
2ちゃんねるにありましたが、選手に嫌われたくないから、良い意見は署名で、言えないような事は匿名で書く。嫌われたくないから…という意見がありました。
自分が嫌われなかったら、卑怯な手段で言えない事を吐き出していいのでしょうか。プロレスラーは、そんな事を奨励するために戦っているのでしょうか。
批判するなとは言いません。それは人間として無理です。僕もよく、文句を言います。仕事の事から買い物先の店員のことまで、よく言います。
が、それは家で家族に向けて程度のモノでとどめておくのが当然です。今は一人暮らしなので、電話で友達や家族に愚痴を言う程度ですが、それが当たり前です。会社の人間と飲みに行って上司の文句を言ってたら、いつのまにか当人に伝わるようなものなのに、ネットという、本気になれば地球の上から誰でも見れる場所で、それを言う必要があるのでしょうか。もちろん当事者は嫌な気持ちになります。が、先ほども言ったように、世界中の誰でもが見れるのです。今回の事では、僕のファンがそれを見るのです。
自分が応援した選手の車が壊されて、さらに批判されているのです。僕の方にメールが来ました。辛いです、と。
ですが、批判をしている人間はどこにいるのかわかりません。言うだけ言って人を傷つけ、そして話し合いの場所にも出て来ないのです。
最低限、連絡先を書くべきです。発言による責任をとるつもりがあるなら。今時、メールアドレスなんて誰でも取得できるのだから。
発言は自由です。ですが、発言で人を傷つけるのは自由ではありません。責任が生まれてくるのです。でも、ネットでは責任をとらなくてもすむのです。こんな仕組みのものを、後世に残していいとは思いません。プロレスラーとして、佐藤光留として、これを放ったらかしには出来ません。

僕が子供の頃、僕の周りの大人達は、きっと必死になって僕たちのために「現在」を残してくれました。
僕にはまだ子供はいませんが、周囲にはたくさんの子供がいます。その子たちが大きくなった時に「発言は自由だけど責任はとらなくてもいい」という文化を残すなんて、ちょっとどうかと思います。
これは有名税だとか、そんなものではありません。誰でも見れる場所で自由に発言したのなら、それで生ずる責任をとるのが当たり前です。
結局、今回の件で僕にメールをしてくれた人は1人だけでした。が、その方は今回の事の問題の中核にいる方ではありませんでした。
僕の怒りの原因は、このような書き込みをした人物に対してです。


要点をまとめると
・佐藤光留はファンの夢を壊したので、もうDDTにいらない。
・ビアガーデンにも行儀良く参加していたし、楽しかった。
・でも、佐藤光留のツイッターなどを見たら、ビアガーデンは楽しかったのに後味が悪くなってしまった。
・佐藤光留のせいで、微妙なラストになた。
・車を壊されたのは同情するが、あんなにDDTにされた事をしつこくツイッターなどで呟くのなら、もうDDTにはいらない。
・ダサイ。

という事です。そして、この書き込みに同調した人間、全員に怒りを覚えています。

今回の経緯とともに照らし合わせ、この書き込みをした人間と同調した人間と話しをしたかったのですが、残念ながら1人としてメールは送られてきませんでした。本当に残念です。

今回の事は、HARASHIMAさんが酔った勢いで僕の車に上った事が始まりです。
謝罪もしてくれましたし、HARASHIMAさんに恨みはありません。僕だって、酒に酔って大変な失敗をしてしまった事がありますが、HARASHIMAさんほど、ちゃんと被害者に対して謝罪出来たかな…と思うぐらい、HARASHIMAさんはちゃんとしてました。
ですが、原因はあくまでHARASHIMAさんが酔って車に上がった事なのです。HARASHIMAさんを追いつめるために書いてるのではありません。それは理解して下さい。でも、原因はそこなのです。

HARASHIMAさんは、次の日に電話をくれた時、正直に「なんで上ったか記憶が無い」と言ってくれました。
という事は、僕の車ではなく、他の人の車に乗っていた可能性もあるのです。
DDT内の人の車ならまだしも…という事ではありませんが、それでもプロレスに無関係な人の車の上に乗ってしまっていたら、どうなっていたでしょうか。
そこまで酔っていて、車から落ちて怪我をしていたら。そして、怪我をさせていたら。
車に乗らなくても、会場の備品を壊していたら。
対象物が人だったら。人同士の揉め事だったら。殴り合いでも始まったら。
記憶が曖昧になる程、酔っていたのですから、どの事例が現実になっても不思議ではありません。
そして酔っているのはHARASHIMAさんだけではないので、誰が加害者になっていても、これも不思議ではありません。
器物破損で警察沙汰になっていたり、怪我人でも出ていたら、もうDDTはビアガーデンプロレスを出来ないでしょう。新木場も貸してもらえなくなる可能性も、非常に高いと思います。DDTがダメなら他の団体もダメ…と、絶対にならない可能性があるでしょうか?

だからこそ、何が起きたかは知ってもらいたかった、という思いです。
運転免許の更新に行くと、交通事故の被害者が、事故後の苦悩を語りますが、当事者でなければ人は忘れていくものです。
だからこそ、DDTを見に来ている当事者、ビアガーデンプロレスを見に来ている当事者には、知っておいて欲しいと思います。

もちろん、あのツイッターやユーストリームを見て「しつこい」とか「何もそこまで」と思った人もいるかもしれません。
でも、あれが一般の人の車だったり、怪我人が出るような事例だったら、普通に新聞に載っていたと思います。メディアにどんどん報道されていたと思います。被害者の人からすれば「DDTというところが酒を売りながらプロレスを見せて、最終的に自分の車を壊した」以外の感情は無いでしょうし、それがメディアに出てきます。
DDTが新木場を使えなくなるのは佐藤光留の本意ではないし、ビアガーデンがなくなるのも嫌です。だから、次からこういう事が起きないよう、知っておいて欲しいです。
友達をビアガーデンに誘って、酔ったレスラーや客と揉めて怪我をした。それを公にしたら「楽しい気持ちがお前のせいで台無しだ」と言われて、納得いきますか?大切にしていた服を壊された挙げ句「そんなモノを着て来るからだ」と言われて、そうだよな…と思いますか?しかも一方的に言われ、議論をしようとも出来ないような卑怯なやり方で。そんな文化を野放しにして、自分の子供に「これは仕方ないんだから」と教えれますか?
僕には出来ません。

今回の事を表沙汰にしないでいいのにという人にも、僕は同じ気持ちです。今回の事は、表で起こった事です。事と場合によっては、どんなに表沙汰にしたくなくても、強制的にされてしまう事もると思います。
次回から、そのような事を起こさないためにも、そんな大事に比べれば小さな事例である今回の事を公にし、未然に防ぎたいと思う事は間違いでしょうか。
「プロとして、観客を満足させるのが当然だ」と思っているなら、今回の事が観客同士で起こっていた可能性が大いにある事例でもある事を考えて下さい。事実、僕の車は観客の誰かが触れた事によって、一部が壊れている可能性が高いのです。それを未然に防ぐならば、被害者がどんな被害を被ったかを公にするべきです。
そして、事を起こしたのは、酔って車に上ったHARASHIMAさんなのです。HARASHIMAさんが酔って車に上らなければ、後味が悪くならなかったのです。例え僕がツイッターやユーストリームで公表しなくても、気付いたファンの人は後味が悪かったと思います。どのみち、今回の事は誰かが不必要な後味の悪さを感じる事となっていました。だったら、先の事を考え、再発防止になる方が良かったと思います。本当に有り難いのは、HARASHIMAさんは、それをちゃんと受け止めてくれてくれている事です。

酒を飲むなとは言いません。僕だって飲みます。そしてビアガーデンをしながらプロレスが見れるのがDDTの良い所だと思います。
でも、後腐れ無く、本当に「楽しい」だけで終わるには、守らなければならないルールがあるものです。「そんな事を気にして酒が飲めるか」という方は、自分が被害にあった時の事も同じ事が言えるでしょうか。
ルールを守れば楽しいだけで終わります。だから目安として、飲酒は20歳を超えてからなのだと思います。

よく、僕がお客さんに対して「踏み越えるな」と言っているのも、それに近い事です。
選手や団体は、お客さんからお金をもらっています。
お客さん無しでは生きていけません。

だからと言って、選手も人間です。友達感覚で接せられたら、やはり気分の良いものではありません。
レストランに行って飯を食う時に、横柄な客がいればウエイトレスは嫌な思いをします。客を客とも思わないウエイトレスがいれば、お客さんが嫌な思いをします。
互いが一線を「踏み越え」ない、客だ店側だという前に1人の社会人として接する事が、僕の言いたい「踏み越えない」という事です。
批判はどうぞして下さい。でも、僕個人にしてください。何の罪も無い人にも見れる環境でしないでください。対峙して言うのが苦手なら、メールですればいいじゃないか。ツールが無い訳ではないハズです。「出来ない」理由の大概は自分に甘いだけだと思います。人を批判するという事は、それだけ責任のある事です。

今回、ビアガーデン中に使ったモノを「ください」とファンの人に言われました。もちろん断りましたが、「なんでだよ!」とキレられました。酔ってこうなるのなら、いつかビアガーデンも出来なくなると思います。
酒を売っているDDTに責任はありません。選手であろうが、観客であろうが、自分を制する事が出来なくなるまで飲んだ人間が悪いのです。まぁ、お酒とはおういうものですから、起きた事に対しての責任はとりましょう。

僕はDDTが大好きです。
5月に、ある団体からオファーがあった時も、KODのトーナメントがあるので断りました。
「バカな選択だ」と言われましたが、総合で行き詰まった自分を拾ってくれたのは高木さんです。変態團という癌のようなユニットが無かった事になった後も、僕を使ってくれたDDTがあったからこそ、今の佐藤光留があるのです。その時は当たり前のようにKODトーナメントが大切でした。
今も、そしてこれからも、僕はDDTが存在して欲しいし、高木さんの負担はきっと増えるとは思うのだけれど、どんどんとDDTには大きくなってほしいし、その原動力として佐藤光留がいたと言われるぐらい、DDTで頑張りたいと思っています。
DDTが他の団体と違うのは、スポンサーの力と選手の力はもちろん、本当に見に来てくれるお客さんの夢で存在できてる部分だと思います。有り難い事です。本当に感謝しています。
が、夢を見るには、同等か、それ以上の現実と対峙し、その事実を見つめなければならないと思います。DDTで見る夢は、昼寝しながら脳みそが勝手に見る夢ではなく、現実世界での「願い」だと思います。夢精するより、現実にオッパイ揉んでる方が幸せ。それと同じようなものだと思っています。
今回の事から目をそらしていたのであれば、その先に見える夢は単なる絵空ごとだと思います。現実を受け止め、それでも自分が望んでいる事を諦めない姿勢があってこそ、ドラマチック・ドリームなのではないでしょうか。少なくとも僕はそう思っています。

長くなりましたが、読んで頂いてありがとうございます。

佐藤光留