欲情、2夜連続 | 公!!光留塾☆期間限定復活分校☆

欲情、2夜連続

 佐藤光留DEATH!!週プロ!!2夜連続!!

 とゆー事で、今週の週刊プロレスには鼓膜を破られ左の瞼をガリガリにされた飯伏戦の佐藤君が掲載されております。物が売れない時代と嘆く前に、自分が物を買ってない人間である事を、もっと意識するべき…という事で、佐藤君は週プロと東スポはずっと購入しておるのです。自分がチケットやTシャツ売りたいのに、本や雑誌を買わないのはバランス悪いと思うんだよなぁ。

 で、今週の週刊プロレスには佐藤君が11月14日・大阪府立体育館で闘うHARASHIMAさんが、天龍源一郎さんと対談している記事がのっとる訳です。これがなかなか、色々と考えさせられる内容でしてね。

 物事の善し悪しを判断する時に、価値観が自分と同じかどうかで判断する人と、価値観が違う人を認めて喜しとする人がおると思うのです。佐藤君なんかは「鈴木さんの言う事意外は悪」とゆー素敵な判断の仕方をする人だったのですが、自分の生き方以外なら、他人がどんな価値観だろうがどーでも良くなってきたんですよ、最近。だってみんなの価値観が同じなら、対立概念が無くなる→争う事が無い→物が売れない。賛否両論があるから憧れも生まれる訳だし。

 で、そのHARASHIMAさんと天龍さんの対談の中で、天龍さんが「HARASHIMAがBMWに乗る日」と言う事をおっしゃっておる訳です。この言葉が、とてつもなく大きい意味を持ってるかといえば、そんなに大きな意味ではないと思う。でも、果たして今のプロレス界に、プロレスだけでBMWを買おうと思っているような人、そしてプロレスを頑張ればBMWを買えると思っている人、なんならBMWを買うためにプロレスを目指した人が何人いるだろうか。

 少なくとも佐藤君は、パンクラスに入る時は「スターになれば良い車に乗れる」と思っていたし、自分がアホみたいな車に乗っている姿を想像しながら眠りについていた。後に風呂無し4畳半に住みつつ拾ってきたテレビを映らなくなるまで使用するなんて思いもしなかったし、今だってギリギリ軽自動車に乗れている程度だ。が、趣味の車やバイク、釣りにしたって「やっぱりレスラーはカッコイイの使ってんな」と言われたいし、僕たちの年齢、キャリアの人間がそうでなければ、日本のプロレスに存在した「憧れ」とか「夢」みたいなのを、次の世代に残せないとも思う。だって僕らは三銃士、四天王時代の「凄いレスラー」を見て、この世界に入った訳だから。プロレスとはアルバイトをしながらやるのが当たり前、食えないのが当たり前、というのを僕らが残せば、やっぱり次の世代が残すものも同じものになってしまうだろう。僕たちが「プロレスで頑張ればカッコイイ釣り具で遊べる」とゆーものを残せば、きっと次の世代も同じ考えを受け継いでいってくれるはずだ。

 もちろん良い車に乗ったりお金があるだけが幸せではない。でも、物欲があるレスラーは、なんかカッコイイ気がするのです。僕みたいに自分の物欲をツイッターで実況中継するようなアホでなくてもですよ。

 今、「草食系」という言葉が存在している。彼らは多くを望まないし、争わない。多くを望まないという事は、多くを失わないという事。リターンは少なくても、リスクが少ないから良い、と思っているんじゃないだろうか。そんな「草食系」から見れば、良い車に乗っていようが「電車があるから良い」となってしまう。そうなったら終わりだと思う。

 そんな人間が、仕事で人より優れた成績を上げれるだろうか。その仕事が人々の命を救うような職種だったら。人の人生を左右するような影響力のある仕事だったら。伝統を守る仕事だったら、我々の生活を豊かにする仕事だったら。

 仕事だけじゃない。ほどほどしか目指さない人間だって親になる時が来るかもしれない。その時、子供に「学校の勉強は怒られない程度で良い」と言うのだろうか。「友達が困ってても自分が傷つきそうなら無関係な顔をしていなさい」と教えるのだろうか。違うのなら、自分が出来ない事を教えられた子供は、いったいどう思うのだろう。

 もはや食えるのがメジャーで食えないのがインディーではない。誰が何と言おうと、飯伏さんはインディー団体所属のIWGPチャンピオン。もしレスラーで「飯伏だけは特別」と思ってる人間が居るなら、それは向上心が無いと言われても仕方ないと思う。僕はサイン会で行列を作る飯伏さんが羨ましくて仕方が無かったし、今でも「どうやったら飯伏さんを超えれるか」と、出し抜くチャンスや計画を考える。

 車や釣り道具に憧れを見出すのは鈴木さんの周りに居た佐藤君だけかもしれない。でも、どんな価値観でも良いから、プロレスラーになったからには「さすがプロレスラー」と言われる暮らしや選択を持ってもいいんじゃないだろうかなぁ。例年の総選挙では「ココで出し抜いてやろう」と思う選手が出てくるんじゃないだろうか。正直、今年の佐藤君の2位という結果は、そんな思いの選手が極端に少なかったから、というのもあると思う。石井(さん)ちゃんが去年のヤングドラマ杯を勝てたのも、実は「欲」が他の選手よりも多かったからのような気がするから。ただいま絶賛開催中のヤングドラマ杯でも、そーゆー「欲」を持った選手と、そうでない選手との差が、少ーしずつ出てるような…。勝って上に行きたいと思ってない人間の「良い試合」なんて、プロレスには必要がないと思う。

 とゆー事で、長々と「欲」について書いてきたが、要するに

チェロキーに乗りたい

 という事を正当化してみただけなのである。自分でも「あんな車を買ったら月々のガソリン代だけで興行がうてる」とビクビクしているのである。自らのブログで自らの背中を押すインディーレスラー・佐藤光留の明日はどっちだ!!


 じゃあまたね☆