2023年7月4日、袖ケ浦市ではじめての子ども議会が開催されました。
主催が市長なので、議会が関与することはほとんどありません。また具体的な意図や背景を聞くこともなく「開催しますから傍聴に来ませんか」というモノでした。
外形的な所を説明しますと、
市内の小中学校から各校1名の代表が登壇し、自らの意見を発表するというモノです。
その発表に対して部長が答弁するというもので、議会の一般質問に近いカタチでした。
さて、発表の内容は多岐にわたり聞きごたえのあるものでした。受け手が市ということですが、市の範疇を超える内容もありましたが、若者のまっすぐな意見だったと感じました。
ですが、残念なことが2つありました。
- 発表の時間が短かったこと
これは運営上の制約等があったと察しますが、ワタシ個人の感覚は「もっと発表を聞きたかった」という感じでした。市の職員とのやり取りがあって「もっと深い部分を引き出して欲し」と思いました。
- 「主権者」という言葉を誰も使わなかったことです。冒頭の議長の発言も、市長の講評も最後の教育長の挨拶もです。
若者の政治離れを危惧することはアチラコチラで聞きます。その方策はイロイロとあるでしょうが、子どもだろうと大人だろうと「主権者」なのです。
政治というと有権者のモノみたいに言われがちですが、それは違うのです。
これは選挙権を持っている有権者、いわゆる大人がもっと上手く立ち回るべきと考えます。
そして我々候補者がさらに上手く動くことが必要なのです。
候補者が上手く動くためには、技術と熱意が必要だと考えます。
そして若者が係れる構造をルールメーカーが作るのです。
今回の子ども議会、非常にいい取り組みだったと思います。
子どもから投げられたボールを我々大人が「どうするか」が問われる番です。
子ども議会はやったけど形式だけなんてことにならないように、これからが大人の腕の見せ所だと思っています。
議会も議決機関としての係りを作り出せるか、袖ケ浦市議会の腕が試されるのでしょう。
登壇してくれた児童・生徒さんたちだけでなく、これを支えた仲間や先生たちの存在も忘れてはならないのです。
単なるイベントで終わらないように動きます。