こちらは迷える仔羊の、仔羊による、仔羊のための妄想SSです。通常の甘々腐話とはちょっと色が違います。まえがきを読まれていない方はまず毛玉記事へお越しください
Believe 1/Side-A
土曜日
『ごめんな』
一言だけ、ラインが入った。
『どしたの?』
・・・でもそれは夜中を過ぎても既読にはならず、
日曜日の朝、明らかになった。
珍しく事務所から呼ばれて赤坂へ行くと
通された会議室にはもう翔ちゃんがいた。
「あっ、しょぉちゃん!おはよ!何だろね?呼び出しって。」
「はよ。・・・、」
・・・なんか、嫌な予感が、した。
「しょぉ・・・、ちゃん?」
翔ちゃんは、窓際にもたれたまま薄く微笑んだ。
ドクン、ドクン、
きっと、おれたちか・・・、
少なくとも翔ちゃんに関わることだ、って、本能が悟った。
なに・・・?
おれたちのこと、事務所から何か言われた・・・?
それとも、翔ちゃん、何かしたの・・・?
もしかして、キャスター中心の活動になるの?
海外に勉強しに行っちゃうとか??
まさか、嵐、辞める?
・・・なんて、言わないよね・・・?
胸にザワザワと良からぬ妄想が湧き上がって、心拍数が上がる。
「昨日のごめんってコレ?何で謝るの?なんで既読にならなかったの?なんで?ねぇしょぉちゃん、どうしてだよ、」
翔ちゃんから目を離さないまま小走りに窓際の翔ちゃんに近付く。
目をそらして『ゴメン』って言う翔ちゃんの両腕を掴んで揺さぶった。
「ごめんてなんだよ、しょぉちゃん、今日のコレ、良くないことなの?!」
「雅紀・・・、」
翔ちゃんが何か言おうとした時、ガチャってドアが開いて
「おはようございまーす」
「はよーございます、あれ、二人早いっすね」
「おはようございます」
メンバーと、続いてマネージャー達が入ってきて
おれは
掴んでた翔ちゃんの腕から離れるしか
・・・なかった。
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