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早稲田育英ゼミナール笹丘教室 ・塾長の深川です。
最近、高校入試対策や中学入試対策で算数や数学の文章問題が苦手となっているケースが見受けられます。
これは日本語の読解力、そこから派生する数値化する力が足りないことが原因です。
算数の文章題には、国語の教科書に掲載されている文章を読む以上に生きていくために必要な読解力、論理力を養う要素がぎっしり詰まっています。
わずか数行の問題文とバカにしてはいけません。
文章題を解く力を鍛えれば、どんな場面でも対応できる考える学力が身についていきます。
算数や数学を学んでどのような力が身につくのか。
ずばり、論理的な「問題解決力」が身につきます。
実は算数や数学以外に「問題解決力」を効果的に身につけさせる学科はなかなかありません。
この「問題解決力」は,学問を学ぶ上においてはもちろん,社会においても大変有用な武器になるものです。
算数や数学の問題を解く時に一体、反射的にどんな行動を起こすか。
① 問題文を読んで意味を分析する(読解分析力)
② 意味を自分の言葉に置き換える(翻訳力)
③ 解答の目標設定(目標設定力)
④ 答案作成(遂行力)
この4つです。
とくに①は「問題の構造を分析する力」,「条件を把握する力」,「定義・定理・公式などを復元する力」から成り立っています。
これらは算数を学ぶ上で必要な基礎力です。
②については「文字を使いこなす力」、「図やグラフを使いこなす力」、「文章あるいは式を言い換える力」で成り立っています。
③については「数・式・図などの特徴を見抜く力」、「類似問題を連想し利用する力」、「具体化して様子を見る力」から成り立っていて、算数の解法を応用した論理的な問題を解く時に必要になります。
④については「手法を選択する力」、「目標に向かつて展開する力」、「設問を活用していく力」から成り立ち、目標に近づくための計算力、式を変形する力、つまり広く社会生活を送る上でいろいろな状況に対応できる力を見るのです。
大切なのは、文章題を解いてみて、解答と解説を理解し、それから、問題をくり返し読んで理解してしまうことです。時には問題文の数字を変えたりして新しい問題として取り組んでみることも,効果的な勉強法といえるでしょう。
ふつう生徒の算数の実力を知るために,教師はいくつかの算数の問題を選んで、,時間を定め,その時間の中で生徒にまず問題を解かせます。そして,その結果(答案)を採点して,得点を出します。その得点によって,生徒の実力を評価します。
しかしこのやり方は,生徒のどの部分のどんな力が弱いのか、強いのか,正確には把握できません。
問題が解けたのは、 4つの力が獲得されているからであり、その理解の程度が、初めの段階までか、途中までなのか、終わり近くまでなのか、完答したのかで異なります。
大切なことは、とにかくどんな方法であっても正しく解くこと。
イギリスの大数学者ニュートンは、自分で算数の問題(牧草算)を考えるほど、算数が得意でした。
しかし、ドイツの天才物理学者アインシュタインや日本のノーベル物理学者の湯川秀樹博士は、算数の方法を敬遠して、代数の方法からいきなり算数の問題に入り、文章題(算数)の面白さを理解したといわれています。
算数の問題の楽しみ方には,いろいろな方法やアプローチの仕方があり,解き方にきまりはないということです。
算数や数学の文章題が不得意な生徒は、これらの方法をよく理解して訓練していくと良いでしょう。
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秋を迎え、新たな勉強のシーズンです。
勉強の秋。受験ラストスパートの秋。
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