HUNTER×HUNTER No.345 感想 | ばんぶーのブログ

HUNTER×HUNTER No.345 感想

【No.345 ◆署名】

345サムネ
345巻末
休息

来週1週のみ休載(再来週の33号から再開)とのこと。

正直、逆に安心した。


「現時時点でのストック話数0、もしくはそれに近い状態」

=連載の多い冨樫さんをストック1~3前後の状態で、連載のGOサインを出した?

とはさすがに思えないので、長く続けるために「定期的に1週休み(5週で1週休み?)」としたのではなかろうか。

No.341_巻末…WJ'17-27

年齢的なこともあってか、大分ガタが来ていることも自覚あるようですし、また20週連続掲載して2年以上休まれてしまうよりは、定期的な休みの方が待つ身としては楽ではある。まぁ、私はこれにて終わりなんで


◆目次

┣No.345概要(メモ)

┣ゴン関連

┣協専とパリストンとビヨンド

┣ハンタ証のお値段

┣ツェリードニヒ(ガチキチ)

┣許可・手段・資格・契約

┗交渉術?能力?


◆No.345概要(メモ)

・ゴンはオーラが出ないのではなく視えない

・今のゴンがやれる事は何か 見つけるいい機会

・“協専”は日和見のハンターを演じた専門家(とその予備軍?)集団 (200人前後)

・ビヨンド隊の実行部隊(暗黒大陸探検に行く者)は最大でも25人程度か

・実行部隊には15億、待機要員には2億の支払いを約束(後払い) fromビヨンド

・ビヨンド、許可庁との調査(≠観光)契約にサイン

・H協会、ビヨンドの監視任務を受諾(?)

・ツェリードニヒはガチキチ

・(緋の目を)死んでも渡さないと言った者が2人いたが、どちらも死ぬことなく心変わりした(させた)


◆ゴン関連

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オーラが出なくなってしまったゴンだがジンに相談したところ、世界樹の苗木のてっぺんで会ったときにはオーラは出ていた、とのこと。


木登りの時にはまだ念が使えており、徐々に精孔が閉じていった(ナニカ由来の理由)のではないかと思うところもあったのだが、ゴンはジンのオーラも感じ取れなかったと言っているので、あの時点で目の精孔も閉じていた様だ。


そうするとやはりゴンは木登りも念なしでやってのけたんですなぁ。

いくら野生児ゴンとは言えあの規模の木になるとさすがに厳しいようにも思われたが、非・念能力者とは言っても、精孔は“完全に”閉じているわけではない様で微量のオーラを体外に垂れ流しているので、

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元々のゴンのレベルを考えると―強化系ということもあって―垂れ流し状態の微量のオーラであっても本来の“周”には遠く及ばないが、“多少の助け”程度にはなっていただろうか。

それとも、これまでの念の使用はゴンの肉体の基礎値(BP)自体も成長させていたのだろうか。

何にしても、オーラが視えない=目の精孔も閉じている=“普通(非:能力者)”に戻った、ということのようだ。


ゴンの戦線離脱(作中での)時間経過が発生するような印象を受けるのだが、時間経過があろうがなかろうが、“あっちで何かがあったとき”など、ゴンもあちらに行けるようにまた念を使えるようにはしておきたいところではある。

主人公の力の消失とその復活も、ある意味“漫画のお約束”ですしね。


肝心なのは、念が使えなくなった原因だ。

治したアルカ(ナニカ)由来とすると、能力の項目でも触れたがアルカ(ナニカ)は依頼者の情報(私は勝手にライフマップとしたが詳細は→アルカ(ナニカ)の能力について(2) )を用いている様に思われるが、

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ゴンのあまりの状態の悪さに、そしてNGL~東ゴルドーでのゴンの変化を潜在的に受け入れられずにいたキルアが、
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「無意識の内に出会ったときのゴンのように、“元気”に戻ってほしい」
と、心の中で考えており、アルカ(ナニカ)がそれを正確に叶えたならば、出会った当時のゴンにリセットされた、ということになるのだろうか?


しかし疑問も多い。

何故、記憶はリセットされないのか?

→キルアが自分のことは忘れないでほしいと思っていたから?


では、何故念はリセットされたのか?

→キルアはゴンにこれ以上危ないこと(ゴンさん)はして欲しくないと思ったから?

確かに自分で危ないことはできなくなったかもしれないが、反対に危ないことから自分を守ることもできなくなっちゃいましたね。お願いの時は、ハコワレで絶状態になっていた時の様にずっと守るつもりだったのだろうか(ナニカにはもう出てくるなと命令するから安心?)。


リセットされただけなら、念はまた習得できる?

→1:キルアは“二度と”危険なことをしてほしくないと思っていた=二度と使えない?

これだとゴンは完全離脱だわな。描写としてしつこいと思うけど、またナニカに治してもらうんですかね。


→2:再度習得可。それだとまたゴンは危ないことするけど、それなら念をリセットする意味ないのでは?

あの時のキルアはテンパリ過ぎてて矛盾だらけの「お願い(命令)」をした?


キルアの「お願い(命令)」は、心の機微すら把握して叶えたのに、なんでヤスハの「億万長者」はあんな適当に叶えた?

→1:キルアはVIP、ヤスハはどうでもいい存在だから

→2:ヤスハの「お願い」も、機微を把握して正確に叶えた。

ヤスハは「億万長者」になりたい、と頭の中でお金が降ってくる絵を思い描いた。

手に入れた先のことは一切頭になく、言い訳通り“魔が差した”だけ。

思わず口走った「お願い」と現実に目が覚め、この金を持って逃げれば家族がどんな目に合うかもわからないから結局回収もしなかっただけ。


この方向性だと何にしてもアルカにもう一度治してもらうか、一から習得し直すってことになると思われるのだが―

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―何かを守るためにはそれなりの力が必要、という反省はどこに行ってしまったのだろうか。

治せるものなら、あるいは取り戻せるものと感じているなら、そう行動する様に思われる。

やはりゴン自身の認識としては、“もうこれで終わってもいい”=全てを捨てる覚悟だったから、念を失った現実を粛々と受け入れ、ジンのアドバイス通り“現状の自分がやれる事は何かを見つける”ことにしたのではないのだろうか。


現時点で決定的に“アルカ(ナニカ)由来”を否定できるわけでもないのだろうが、制約と誓約の反動の方が私はしっくりくる。

その解釈で話を進めるが、ゴンの話を聞いたジン曰く、“もうこれで終わってもいい”の主語はやはり“全て”だったようで、やはり“命”を捨てる覚悟を持っていたようだ。


そして確かに今回ゴンはアルカ(ナニカ)によって強制的に治されただけで「ゴン自ら制約と誓約を破った」とは確かに言えないのかもしれない。

ただ死と引き換えに、あるいは死ぬ覚悟で凄まじい力を手にしておきながら、たまたま近くに優秀なお医者さんが居たから元通りになりました。めでたしめでたし。

―が成立してしまえば“制約と誓約の意味”などないわけで、本来的に言えば強制的に治されようが、改めて自ら命を捨てること“も”できるわけで、結局のところ当初の制約と誓約は破られていることになるのだろう。

すると、やはりクラピカの師匠(ミズケン)が言ってた

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“誓約を破れば反動で念能力そのものを失う危険がある”が一番状況としては近しい様に思われる。


さて、問題はここから。

主人公の力の消失とその復活も、ある種の“漫画のお約束”の様にも思われるのだが、ここからゴンはどうやって念を取り戻すのか


改めて制約と誓約について考えてみると、言い換えると“自分との約束”なのだろう。

自分の胸に手を当てて考えて見ると、大小はあれど“自分との約束”を幾度となく破って生きて来ている。

恐らく、私に限らず多くの人がそうなのだろう。

人間だからこそ誤った判断・行動を犯し、それを反省しやり直すこと“も”できうる。


そして肝心なのは約束を破ってしまった時。どうすればいいのか。

「指切りげんまん、嘘ついたら針1000本飲ます 指切った」なんて恐ろしい歌があるが、拳骨万発、針1000本など飲めないわけで(死ぬわけで)、過去の自分をみつめ直し―

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―「次はどうする」か、約束すること。そしてそれを絶対守ることも、1つの方法に思われる。


ジンがゴンに伝えた、

“現状のお前がやれる事は何か、見つけるいい機会だ”

という言葉も、ゴンに自分自身を見つめ直させ、再び自分を取り戻させるためのアドバイスなのではなかろうか。


もちろん、ただの約束ではなく念での約束―制約と誓約においては“何度も”出来る事ではないのだろうが仲間や運に恵まれた―九死に一生を得た―ゴンならば、またその力を取り戻す未来もあるのかもしれない。


ゴンの場合、“守れなかった想い”が心の奥にあるから、今のままでは守れない状況―クジラ島に“何か”来たりするのは極端にしても、“仲間のピンチ”がきっかけの様な気もする。


◆協専とパリストンとビヨンド

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協専と言えば、協会から斡旋された仕事―仕事の成否に関わらずリスクや難易度に応じた一定の報酬が保障されている―を専門にするハンターの事で、ヂートゥの捕獲も失敗した様に“仕事のできない落ちこぼれ集団”と思われていた節もあった様だが、実は“ビヨンドを頭”にずっと前から暗黒大陸探検の計画のために集められた専門家(スペシャリスト)(とその予備軍)の集団で、ずっと日和見を決め込んでいた様だ。

つまるところ、本当の姿は“協会専門”ではなく“暗黒大陸専門”


気になるのはネテロが、再挑戦を望んだビヨンドに対し「自分が死ぬ迄は許可せぬ“枷”」

息子をずっと監視することなんて出来ないわけで―ネテロも“お忍び”で新世界に入ったことを思えば―「制約と誓約の枷」を与えるのが現実的に思われる。


そうすると、ネテロの死が「解除条件」


蟻騒動において、ノヴとモラウの同行さえも審査部の幹部会とやり合っていた(=反対されていた)ことからすれば、会長の孤立化あるいは事態の悪化を狙っていたのかもしれない。

パリストンはNo.2として計画と秩序を提供した―その意味を考えていくと、どうもどんどんきな臭くなっていく。


パリストンが副会長に就任してから消息不明のハンターが急増したが、“実行部隊”たりえるかどうかのテストで暗黒大陸にお忍びで渡航し、その過程で死亡した?

門から入ってないから、門番から死体の持ち帰りを強制されなかった?

ただ、消息不明だから不審がられているわけで、死体を持ち帰って理由を適当に捏造してしまえば良いような気もする。


いや、ダメか。

感知系能力の感知範囲(=内?)に戻った段階で死んでることになっちゃうのか。

ただ、それが把握できるなら、協専連中が内の外に出ていることも普通にバレてしまうか。


その感知系能力を持っているのが協専のグループにいる?

それとも、仲間の“監視”にもなりうる能力だから、公開される期日や内容が予め限定されている?

それっぽい理由はつけられそうな予感も。


ただ、「許可」「手段」「資格」「契約」がない状態で暗黒大陸に入れるなら…わざわざそれを得る必要もないからなぁ。

色々検討が必要かもしれない。


◆ハンタ証のお値段

おいくらなんでひょ。

ビーンズ曰く、
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ハンター証は売れば人生7回くらいは遊んですごせる価値があるらしい。

こっちの世界で言えば、私の様に“遊び”を知らない男からすれば1億円もあれば一生遊んで暮らせるが、一般的に考えれば一生の中で家は買うだろうし、少なく見積もっても10億円以上はないと一生遊んで暮らすというのは難しい様に感じられる(人生7回=最低でも70億円以上?)。


そして以前ゴンは
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利息ゼロの質屋チェーンでハンタ証を質草に1億J(ジェニー)を借りた。


売買取引の詳しいゼパイル兄さんに言わせれば、
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しかるべきトコで売ったらケタ2つは違うんじゃねーか、とのこと。

ゼパイルの見立てでは「ハンタ証=100億J」にはなるかもしれない、ということだ。

元々の印象(最低でも70億円以上?)と比べても、さほど致命的な違和感は感じない。


ただビヨンドは実働部隊であるカイ(鬼太郎)に15億の支払いを約束しており、ジンはその2倍(30億)を前払いし、元々が必要としていた金額(2回生まれ変わってその度ハンター証を売っても払いきれない金額=200億J超?)のほとんどを賄えた様子(=若干足りない程度か)。


どうゆうこっちゃ、というお話。


◎ビーンスは質素な人生を送っている、ゼパイルの見立ては糞

ビーンズとゼパイルの意見を否定して(下げて)話を繋げてみるの巻。

ただ島田●助さんじゃあるまいし、誰かを下げずとも話はできますわな。


◎カイ(鬼太郎)がふっかけていた

ミソはカイ(鬼太郎)が金額を口にはせず、紙に書いたこと。そして、いくらと書いたはわからないこと。

突然現れた不審な男をあしらうつもりで自分の必要とする金額を書いた。

(本当は200億ちょっと必要だったが、200億と書いた?どうせ無理だろうという前提と、2倍支払うと言っているため変な端数は突っ込まれることを避けるため切りよくした?)


ただ、カイ(鬼太郎)の従順さからすると、典型的な“まじめ君”のような気がしているので違和感はある。


◎単位が違う

何気に“お金の単位”、書かれてないんですよね。

あくまでわかっているのでは、J(ジェニー)換算の金額。

ハンタ証は、質草の評価が厳しい質屋チェーンでさえも1億Jも即金で出してくれるため、しかるべきトコで売ったらケタ2つは違う(100億J)のではないか、という話。


J(ジェニー)とは―

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1J=0.9円の価値を持つ国際通貨であるが、ハンタの世界では通貨が1つとも言われていない。

(国際通貨と呼ばれる以上最低でも2つ以上はあるわけで、6大陸あることを思えばそれ以上の通貨があることの方が自然)


つまりビヨンドが支払うと約束していた15億の単位が「J(ジェニー)」でなければ話の筋は普通に通りそう。

一番無難のようにも思われる。


◆ツェリードニヒ(ガチキチ)

服部ジャン=バティスト哲

あんまりいい画像が落ちていなかったのだけれども、ツェリードニヒは長髪の頃の服部さんにクリソツな気がする。


まぁ、それ辺はさておきツェリードニヒは念能力者なのだろうか?

それともジョネス系?

あるいは普通に道具を使っているのだろうか?


体を鍛えているのも、セレブとかこの手の選民思想を持っているタイプには良くあることだし、女の子二人も力ずくで押さえつけたのではなく、自己所有のホテルだったら待機部屋とかに睡眠ガスを噴射する様にすることもできるだろうし、もっと単純にお酒におクスリでもいいわなぁ。

素手で解体してるかもしれないし、お道具をちゃんと用意しているかもしれないわけで、想像されるホテルのレベルからすればツェリードニヒ達が入っていった扉の奥が1部屋だけということもないだろうし、今週の情報だけでは推測もできないかぁ。


しかしなんで女の子“2人”なんだろう。

二重人格者で、二人それぞれが楽しむため?

それとも“極限状態下”にするため、より好みの方を残して、連れを目の前で解体してみせるため?

はたまた交互にやることで、相互の悲鳴、嗚咽、命乞い諸々が共鳴してひとつの総合芸術とやらを生み出す?

ガチキチの考えることは良くわからないけど、二重人格どうのこうのと考えなくとも“2人呼ぶ意味”は普通に通りそうだなぁ。


それにしても…

社交場(バー?)に居たのでしょうから恐らく成人はしているんだろうけど、この先は想像するときついなぁ。

右の子、クラスに1人はいたでしょ。


そして、少し気になったのが王子の“体つき”。

鍛えてる西洋系の男性の肉体同じ作者が描くのだからそりゃ似てるのは当たり前なのでしょうけど、

ツニキとブリオン
少し気になってしまった。

ひょっとして―

―なんて思ったが、国際環境許可庁管理下の標本の細胞をくすねるなんて無理かぁ。

…いや、スパイいれば出来得るのか?


◆許可・手段・資格・契約

最初にこの4つの言葉が出てきたのはNo.339で、

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No.340でのうずまきメガネ君の“通常ルート”解説がそれなのかと思っていたが、これすべてをひっくるめて「許可」らしい。

あと必要なのは、「手段」「資格」「契約」


それも、この4つはジン曰く、
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“出発するまでに”必要なもの。そして今回の感じからすると“順番”も意味あるんですかねぇ。

「契約」をするために「資格」が必要で、それを得るための「手段」、さらには「許可」が必須ということ?

ただ、ジンは「許可」「手段」「資格」「契約」と言っているのに対して、ビヨンドは(「許可」)「資格」「手段」「契約」の順番なんですよね。解釈の違い?

そもそも疑問なのは、その4つがない状態で暗黒大陸に行くとどうなるのか。何がいけないのか。


念由来なのかどうかは未だ不明だがネテロが死んだ今、枷がないビヨンドはスペシャリスト達を連れて暗黒大陸にお忍びで進出して、成功して帰ってきてリターン品を持ち帰った事を世界に公表してもいいのではなかろうか。その方が莫大の金を生む取引を自分優位に進めることもできるだろう。

渡航のための費用すらもビヨンドはこの50年で稼げず、パトロンとしてカキンを利用した?


それとも金が理由ではなく、その4つがないと暗黒大陸に入れない


ネテロらがお忍びで行った際の情景では、やら障壁が見当たらなかったが、ネテロ達がいる丘の下に存在して、4つがない(契約が一番重要で、他3はその過程かもしれないが)と門をくぐれない


しかし、ネテロは“扉を開けただけで敷居もまたがずに踵を返した”と言っていた。

「またげない」=「できる・できない」ではなく、あくまで「またがずに」なので、「判断の結果」の様だ。

それもあの情景だと扉は開けていて(扉の中に入っていて)、これ以上は危険と判断した“お化けエリア”の敷居は跨がずに踵を返した様にも思われる。


ただ、“お忍び”とは“非公式”を指すだろうから、恐らくネテロ達はその4つとも持っていないのだろう。

このネテロ達がいる丘(メビウス湖は大きな山の頂上にある???)のふもとに門があってネテロ達はまたぐ前に踵を返したが、入ろうとしても本来的に入れなかったのだろうか。


しかし、門やら障壁なんてよじ登ったり、高いところから飛び降りたりすれば、越えられてしまうような。

ミザイの能力のしくみを、ああゆう形で読者に見せたことを思うと、門もアレに近い類型なのだろうか。

それとも門を正式な方法で抜けないと、ゾル家の門みたいに襲われてしまう?


そして―公式には―人類は過去に一度も自力で暗黒大陸往復に成功しておらず、案内人(門番が召喚する亜人種)無しには限界海峡線すら越えられないのが実情のだが(非公式で案内人なしに成し遂げたのがネテロ達?)、門番が暗黒大陸に居るなら案内人の力を借りること自体結構な無理があるわけで、「門と障壁」は暗黒大陸にあり道を阻んでいるが、その「門番」は内にいるのだろうか?


門番が都会でふつうに暮らしていれば苦労もないわけで、

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ハンタ証を持っていても入れない国の10%もしくは、立ち入り禁止地域の25%に居るのだろうか?

門番がそこにいるなら、「手段」「資格」「契約」をそこに繋げることもできるできそうだけど、あれだけ色んな要素が内包されていながらやっと1つ目の「許可」だったことを思うと、「手段」~「契約」もそれぞれ全く別要素なのだろうか。

資格 手段 契約

いかにもそれぞれが関係あるような“思わせぶりなコマ割り”になったが、“ドン”絡みで門番との「契約」“カキン”絡みの交渉「手段」?(カキン=元々超古代国家。重要な遺跡や門番がいる?)

いや、過去のV5の暗黒大陸進出を思えばカキンに門番いちゃ困ってしまうか。

これまでカキンは暗黒大陸にまったく興味がなく、金さえ貰えれば仲介してくれたのだろうか?


しかし、十二支ん絡み…ハンター?絡みの「資格」かぁ。ビヨンドが残る3つというくらいだから当然まだ手に入れていないわけで、ハンター資格とかそんなもんでもないわなぁ。

暗黒大陸に入る(探検する)「資格」門番に“練”(鍛錬の成果)を認めてもらう必要がある


なんかNo.339の時とあんまり変わってないなぁ(苦笑)

まぁ、とりあえず4つがないと暗黒大陸入れないんじゃねーか(門くぐれないじゃないか)、とすると―

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先週触れたジンとボ怪獣の件や、今回触れたパリストンが副会長就任後のハンターの失踪はどう捉えるべきか。

どちらも、会員を把握している能力者のエリア外であればいいわけで、もっと緩く「限界海峡線の外~暗黒大陸より内」に行ってた、くらいでもいいのかねぇ。

限界海峡線手前に無人島があるくらいだから、「その外~暗黒大陸より内」にも島があってもおかしくはないわけで、ジンはそのどこかに調査のために、協専はそのどこかに実行部隊たりうるかの試験のために、ともできてしまうか。


このどれもが正しいとも限らないけど、暗黒大陸に入るのは―話数的には―結構先になるのだろうか?

そうなら、まだゴンに猶予はあるのかもしれないね。


◆交渉術?能力?
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“「(緋の目を)死んでも渡さない」と私に言った奴が2人いたが、どちらも死ぬことなく心変わりしたよ”

“王子もそうなるだろう”


“死んでも渡さない”っていうのは、“脅し、すかし(おだて)、金を渡し”にも応じない連中なんでしょうけど、それを越える交渉術なんてあるんですかねぇ。


明かされていない人差し指の能力

クラピカが蔵馬の立ち位置ということもあって、

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邪念樹(「エサ」に幻覚を見せおびき寄せて寄生する)と、
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律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)を足して2で割ったような能力―言い換えると相手の思考や選択肢を縛る能力ならば、死んでも渡さないと言う輩でも邪念樹のような幻覚の中で何度も何度もループさせれば、いずれは変えられるような気もする。


クラピカは自身で、

“正直私の能力大陸攻略に役立つとは思えない”

と言っていたが、確かに最後の能力が本当にこんな感じだったら役に立たなさそうな予感もある。


ダウジングもツェリードニヒを探せなかったように、使用条件やら探索条件があるようだし、回復係もチードル姐さんがいる。

暗黒大陸において操作系能力は―、

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能力の構成によっては人間以外にはやや効果が落ちうる可能性や、
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大きいモノの物体操作は燃費が悪くなるから、対人以上に“型にハマれば最強”の状況が作りにくいような印象が個人的にはある。


実際どうなのでしょうね。恐竜みたいな単純な生物は―燃費は悪くても―操作はしやすいのか。

それとも内圧操作は、対象の“運動系統”やら“意識系統”を理解していないと使えなかったり、効果が低下したりするのだろうか。

外での操作系能力の行使がちょっと楽しみなところではあるんだけど、とりあえずクラピカの“人差し指”の能力が暗黒大陸でもあんまり使えなさそうな能力だったら微妙な気もするんだけど、思考や行動の選択肢を縛る系(幻覚?)は有効なのだろうか?


まぁ何にしても一番期待してるののは、ツェリードニヒがクラピカがクルタ族と知っていて、“所有している目を全部渡すから変わりにお前の目をくれよ(=途中でやっぱり解体させて)”というご提案。

わかったといいつつ、目をえぐらせて実は能力由来の)幻覚ですた~!とかはNARUTOで散々見たからいらないんだけど、冨樫さんが描くとやっぱり違うのだろうか。


私の印象では、例のサイトで“緋の目を集めている(奪っている)奴がいる”って情報は回っている気がするんですよね。

死んでも渡さないと言ってた連中もそうだけど、脅された者もいる様だからクラピカに一矢報いるためにも別の所有者に自分の時の状況を教えて対策を講じるように警告はしているのではなかろうか。


何にしてもイマイチわからんツェリードニヒ。

「クラピカ追憶編(読切)」が、本編から見て「正史」扱いなのか、ボツにしたのを販促として無理やり描かされた「パラレル」扱いなのかはわからないが、

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作中でのクラピカの発言からしても、奪われたのは目だけで頭部は残されていた、というところは同じと考えてよいのだろう。


さて、そうするとクルタ村での事件にしても―黒幕がいたとしても―緋の目だけ奪い取ったことから“コレクター”ではない(頭部も持っていくのではないか。“ツガイ”の頭部と緋の目のセットなんてそれこそレア)

とか、例のサイトにアップされた動画にしても、動画からは所有者が割り出せないならクラピカを誘い出そうとしているのではない、と考えるのが自然の様に思われるが、今回出てきたマークの様な“お付きの人が極めて優秀=王子の趣味は理解する気はないが、王子は元よりカキンにとってマイナスになる情報は露呈させない様に常に裏工作をしている”ならば、そのどちらもまだ潰れていないように思われる。

ミザイとの会話の感じからするとクラピカとツェリードニヒの衝突はもはや不可避の様に思われるが、そこにどす黒い闇がバックグラウンドにあれば、クラピカの怒りが頂点に達していい感じになりそうなんだけども、どうなんでしょーかね。


おわり。いままでありがとうございました。

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