アルカ(ナニカ)の能力について(2)
→アルカ(ナニカ)の能力について(1) の続き。
再編集記事なのでちゃんとまとめようかと思ったが、その過程が何かに使えそうな気がするので、グダグダした感じになるとは思うが過程を削らず掲載。
◎「お願い」の実現方法と「死罰」について
どう実現しているのかさっぱりわからないのだが、「お願い」の“叶え方”にいくつかひっかかる点がある。
果たしてそれは能力理解のとっかかりになるのだろうか。
まず、
“アルカがかなえてくれる「お願い」にはおそらく限界がない 恐らく「何でも」かなえてくれる”
とは言うものの、治療の「お願い」はアルカ(ナニカ)が対象に触れる必要があるわけで、私が「シューマッハ治して!」と「お願い」しても叶わない、ということだ(私はシューマッハと面識すらなく面会など出来るハズがない)。
“これ以上ダメージを与えないように慎重にシューマッハをここにワープして!”
“シューマッハを治して!”
と2段階に分ければ叶うのかもしれないが、さすがちょっとズレているだろう。
あるいは“ネテロを生き返らして!”なんていう「お願い」はどうなのだろうか。
もう触れられないネテロ復活は無理?
それともネテロの部屋から髪の毛1本でも見つけられれば大丈夫なのだろうか?
はたまた、“治す”と“生き返らせる”は意味が違う?
何にしても、能力のイメージ図としてドラえもんが挙げられていることからも、“どんな願いでも”とは言うものの、“限界”があるようにも感じられる。
そして、実際の願いの叶え方への疑問だが、まずヤスハの「“億万長者になりたい”」だ。
色々な実現方法があったのだろうが、何故これなのか。
実際,、ヤスハは入手できておらず、“億万長者”の夢は叶っていない。
…と、思ったが、
“ギャルのティパンおーくれ”
という願いに対して空からティパンが降って来たとしても、“好みのものではなかった”とか、“実際にギャルの履いていたティパン(使用品)”を望んていたのに、“確かにギャルが履いてそうだが明らかに未使用なティパン(新品)”だからと言ってソレを放置したとしても、龍神さまが約束を違えたと言えないだろう。
同様に、ゾル家の執事であれば恐らく念を習得しているだろうし、ヤスハは空から舞い降りた4億円(恐らく)を全て拾い集めること“も”できただろう。
しかし、それをヤスハの個人的な事情や立場のために結果的に得られなかったとしても、
“億万長者になりたい=たくさんお金ちょうだい”
の願いが叶えられなかったとは言えないか。
では、なぜこの現金輸送船だったのか。
ゾル家の金庫からでも、ふもと街の銀行からでもよかっただろう。
“近く”にあったから?(外見から現金輸送船とわかるものなのだろうか)
しかし、犯罪者一家であるゾル家のテリトリーの近くを現金輸送船がわざわざ飛ぶだろうか。
ゾル家絡みのお金を運ぶ業者ならば、ニュースにもならないだろうし、どうも近くを通った云々でもないように思われる。
ヤスハが執事の業務、もしくは以前従事していた仕事の関係で“ある会社の現金輸送船が特定の日にどこのルートで輸送をしているのかを知っていた”り、アルカ(ナニカ)が、ゾル家の何らかの仕事の調査で“「ソレ」を聞いていた”とかならまだ道はありそう。
ただ、後者に関してはわざわざアルカ(ナニカ)が居る様なところで話す内容とも思えない。
続いて、ミルキの「“(当時)最新型のPCちょうだい”」。
“どこ”で「お願い」したかもわからないが、これも空から降って来たのだろうか。
モニタ、本体、諸々と、ミルキにキャッチができたのだろうか。
それとも、「お願い」する前にいつ降って来てもいいように、執事を用意していた?
ただ、欲したモノが全て空から降って来るなら、モノによってはそれで壊れそう(死にそう)な気もする。
やはり、全てが空から降ってくるというわけでもないのだろう。
ではなぜ、“4億円”は空から降ってきたのか。何か理由がある?
ヤスハもしくは、アルカ(ナニカ)の持っている“億万長者”のイメージが、
こんな感じだったのだろうか。
そして、キルアの「イルミを家まで飛ばせ」。
「家」と言っても広いわけで、何故にあのモニタ室なのか。
“座標”に“人”を使っている?
が、無茶なツッコミかもしれない。
もしこのイルミがモニタ室以外に飛ばされた場合、
イルミ「おお…(本当に家だ) ミルキと母さんのところ(モニタ室)行くか」
―――暗転―――
ミルキ「あっイル兄!本当に戻ってたんだ!?(もっと前に監視カメラ等で気づいているかも)」
イルミ「何だ皆で視てるの」
と無駄にコマ割りが増える上、テンポが悪くなる様に感じる。
それも必要ないコマを削ろうとしていた場合、恐らく真っ先に削られる(まとめられる)描写なのではなかろうか。
確信を持てるような描写でもないが、座標に“人”を使っているならば、“能力”として見えて来るものもあるかもしれない。
最後に死罰。
(カスガ+養成所時代の同級生+教師諸々=荒縄状に捩じられていた)
残念ながら、全ての「死罰」が明らかになっていないので、それぞれのケースでの殺され方や、死んだ時刻が同じとも限らないのだが、ミツバ(+ハサム)の時も、カスガ(+?+67人)の時も、シルバ(+キキョウ)とイルミがそれぞれ“同時”と言っているので、イルミの言葉通り“同日同時刻”と採る。
また、ミツバとハサムは一瞬の様だったが、カスガの「67人=荒縄状」が瞬時に起きていたのか、その場でゆっくりと雑巾を絞るように捩じられていったのか不明。これがわかると能力を読み解く助けになるとは思うのだが、わからないものは仕方ない。
荒縄君をイルミは同日同時刻と言うが(施設内の監視カメラか何か?)、「瞬時」に逝ったかもしれないし、「それぞれが同じスピードでゆっくり捩じられた」のかもしれない(どちらも同日同時刻と言える)。
とりあえず、“同日同時刻”に発生しそれぞれ死に方が同じ程度に緩く捉えておく。
そして順々に死んでいくなら、色んな方法があったのだろうが“同日同時刻に同現象”が発生することから、
オロソ兄妹の能力・「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」に近しい印象を受ける。
つまり、アルカ(ナニカ)も“何かを媒介にした箱庭”を持っており、その中で起きた(起こした)ことを現実化しているのではないだろうか。
ナニカと入れ替わった時、アルカは“ナニカが今もうずくまって泣いてる”と言っていたが、そこに“箱庭”があるのだろうか。
ただ、そう考えると「お願い」を実現する時も、「おねだり」をする時も、ナニカは外に出ているから、中の“アルカ”が実行していることになってしまうのだろうか。
ナニカは外に出ていても中のソレを行使できる、とも考えられるか。
そうして、「死罰」の際に“タゲだけ”ではなく“タゲの最愛の人”、また状況次第では“タゲと共に時間を過ごした順”に殺せる理由は何か、と考えると―アルカ(ナニカ)がその全てを元々知っていたとするには無理があるから―“タゲ”の持つ情報を流用しているようにしか思えない。
“タゲ”の持つ情報というと、
やはり“記憶”で、パクノダを連想する。
そして、やや脱線気味だが無関係ではないかもしれないので。
パクノダのサイコメトリーの原理はなのだろう。
“物に残った残留思念を読み取る”というのが、一般的なサイコメトリーの意味らしいのだがハンタの世界で言うところの“残留思念”とは何だろうか。
わかりやすいのは“オーラ”なのだろう。
このように物の周囲にオーラが残っているものからサイコメトリーしてるならば、さほど違和感はない。
が、状況的にクラピカは(緩い)絶状態で受付に扮していただろうから、あのメモにオーラが残るとも思えない。
摂食交配能力の項目で、
念とは―自らの生命エネルギー(オーラ)に“魂の枝葉”を分け与えた様な力なのかもしれない、と軽く触れたがひょっとすると逆?
心の動きに呼応するように、魂のかけらがソレに付着(?)して、その想いの強さに生命エネルギーが吸い寄せられて、定着する(それを意識的に行使するのが“念”)?
そう考えると、パクノダはメモに付着したクラピカの魂のカケラ(“葉”)から読み取った、とも採れる。
(目に見えるほどではないが、本当に微量のオーラが残っていた、とかでも採れるんでしょうけども)
そして、思えば“記憶”って何なのでしょうね。
人間キメラアントで前世の記憶を有しているものが多数いたが、記憶が保管されていた脳は“肉団子”にされた時にぐちゃぐちゃに壊されているだろう。
しかし、脳破壊で失われているだろう情報を彼らは引き継いでいた。
記憶は“魂”に全て刻まれており、脳に蓄えらえた情報は一時的なバックアップのようなものに過ぎないのだろうか?
―と、妄想キングダムの肥やしにはなりそうだが今回の項目にはこれ以上は不要なので一旦打ち切り。
さて、話を元に戻すが、アルカ(ナニカ)は「死罰」の際に“タゲだけ”ではなく“タゲの最愛の人”、また状況次第では“タゲと共に時間を過ごした順”に殺せるため、“タゲ”の持つ情報を流用しているようにしか思われないのだが、タゲの“魂の情報”を利用しているのだろうか。
魂の枝葉が、時間や本人の感情に比例にして、何かに付着して残留するなら、“箱庭の中で与えた電池量(「お願い」の大きさに比例)に応じて、タゲの魂の匂いが強い順に殺す猟犬を放つ”ような力なら、似たようなことはできる。
【本人(一番匂いが強い) → 最愛の人(感情に応じた特殊な変化が起きている?) → 過ごした時間順】
しかしこれだと事例くくりの死に方が同一で、事例ごとに死に方が異なることに疑問(全部一緒か、死に方も多種多様になる様に思われる)。
「おねだり」にレベルがあるように「死罪」にもレベルがあって(レベルと死ぬ人数は比例)、それに応じて放つ怪物の姿が変わるならできるだろうか?(レベル1=対象を叩きつぶす、レベル?=対象を荒縄状に捩じる)
というより、それならタゲ自身をその猟犬に変えちゃえば出来るような気もする。
「死者の念」を応用する感じなのだろうが、一定の志向性を持たせて執着の対象を、“気が済むまで”順番に襲わせれば、似たような感じは再現できるかも。
ただ、時間がかかりそうな気もする。
「死罪」は、“同日同刻”に起きているから、やはり箱庭で起こしてそれが現実化してる方がいいのだろうか。
複数の人間を荒縄状に捩じれる箱庭ってなんだろう―と考えると、どうも雑巾、もとい紙やら布を連想する。
「10人映ってる写真」を、ぐりぐりと荒縄状に捩じったら写真の中に映る「10人とも全身を捩じられて死ぬ」感じだろうか?
ただ「死罪」のレベルに応じて、「10人の集合写真」の中から、死ぬのが「5人」だったり「10人」だったりするのはどうしてだろうか。
と、そんな感じでいくつか検討した結果、完全にしっくりくるものはなかったのだが、マインドマップのようなものが近いように思われた。
(マインドマップとは、頭の中で起こっていることを視覚化した樹形図のようなもの)
ただ、“考えていること”というよりは“記憶”(生命・魂の記録?)に近い気がするので、適当に「ライフマップ」と名づける。
(例:キルアの簡易“ライフマップ”)
(魂の枝葉が、時間や本人の感情に比例にして付着。それぞれを繋ぐ線は木の根っこのようなもので付着した枝葉の量や質に応じて太くなるようなイメージ)
そして、アルカ(ナニカ)は、他者の“ライフマップ”を使用・収益・処分できる?
ライフマップの一部を“元の「お願い」の大きさ”に応じて(≒インクの量)、アウトプット(≒印刷)し、それ(≒印刷物)を破ったり、捩じったり、踏みつけたりして壊している(ライフマップの破壊=死)?
あるいは、ライフマップの一部をアウトプットしてるなどではなく、何かをすることで有効化範囲が生まれている?
例えば、元々はモノクロだが、キルアの木にカラーインクを垂らすとキルアの木は当然ながら、さらに根っこを伝って―太さに比例してインクが染み渡り―染まったものだけが有効化し、ライフマップを破るなどした場合、有効化範囲(着色されたところ)のみが現実化(実際に死亡)し、有効化されていない範囲(モノクロのところ)は現実化しない?
人格が入れ替わってる部屋?の中にそれがあれば、できそうな気もするけどその手の具現(精神世界に具現?)は今のところ例がない。
ただ、これができるなら同日同刻に一定範囲で死者が発生しそうな感はある。
さて、それでは「お願い」の方はどうなのだろう。
イルミの強制ワープなどはライフマップ上のイルミを、座標(ゾル家の人達)に引っ張るのだろうか?
ただ座標が目的地にいるとも限らないから、今の場所もわかるのだろうか?
ワールドマップとライフマップは重なっている?(見方を変えられる?)
近い方法で、「億万長者」も実現できそうだけど、現金輸送船なんてどう繋がっているんだろう。
ヤスハのライフマップの中(過去の職場等)にあった?
それとも、“魂の枝葉が、時間や本人の感情に比例にして、何かに付着して残留する”なら、お金なんてものはそれこそ執着の対象で知覚できる?
しかし、どうやってバラ撒いたのだろうか。
乗組員を操作した?
「ですのーと」じゃないが、ライフマップに書き込んでる?
それとも、
依頼者が思い浮かべた“成就の図=抽象的でも可”(モノクロ)に
現実化する?
特に考えもなしに、色付けとしたが“使う色”によって効果が違う?
・「死罰」実行時
=紫(レベルにより色が濃くなり、染まる量や死に方が変わる?)
・「お願い」を叶える時
=願いの種類によって色が違う
・「治療のお願い」叶える時
=アルカ(ナニカ)の持っているインクの中で一度に使える量が最も少ない色?遠隔では威力・精度が下がり色が十分に出ない?
何となく繋がったようにも思えるが、結局のところ“どう実行されてるか”はわからんままですなぁ。
結局なんで、あの現金輸送船だったんだろう。
「空からお金が降ってくるイメージ」で、地上にあるお金を空に運んで落とすよりは空中にあるお金を落とした方が楽=最も近くで、空に浮いてるお金(=現金輸送船)をばら撒いた?
いくつか「お願い」成就の方法に複数ある場合は、その中で最も簡易なものが選択されているのだろうか。
如何せんしっくりは来ないが、“否定”するのも元々のぶっ飛びマンボー故に出来ないってのもある。
と言うより、ここまで散々グダグダ書いておいてアレだが、これが「念」じゃない可能性も十分あるんですよねぇ。
あくまで、カルトがゼノから「念の盗む奴が居た」話を聞いて、「それなら兄さん(アルカ)を助けられるかも」=「カルトはアルカ(ナニカ)の力を念と判断した」だろうことを拠り所にしているが、カルトの判断が誤ってる可能性も十分あるわけで。
むしろその「各々キャラクターが必死に考えてやってることが実はズレてる」感が冨樫さんっぽくてすごい怖い。
“あれは別の何処かから来た闇(なにか)だ”
シルバの言葉と共に挟みこまれた存在が、アルカなのかナニカなのかはこの絵だけではわからないが、
ヤスハの描き方から、“伊藤順二さん”を意識しており、
ミツバやハサムの死に方からすれば、
恐らく元ネタは“潰談”。
その犯人は南米の摩訶不思議な樹木だったが、これをハンタの世界に落とし込めばこの樹木、あるとするなら正に“暗黒大陸”(“別の何処か”)だろう。
アルカは何らかの理由で暗黒大陸の“何か”に寄生(?)され、蜜(「お願い」)を餌に人を呼び寄せ、人の欲を喰らっていた?
それとも、本当の目的は「死罰」で殺した相手のエネルギーを喰らっていて、実行役は元ネタ通り、この樹木が怒って実行している?
まんま持ってくるとも思えないので、“何か”に寄生(操作?)されることで強力になった「念」で実行してたりと何からしら“冨樫味”を出して来るのでしょうけど、今後…アルカ(ナニカ)出て来るんだろうか。どうも出て来ない気がするんですよねぇ…^q^
今後“特質系の中核”が示されれば方向性が定まりそうな気がするので、その時用のメモとしてこの項目を残す。
以上。