HUNTER×HUNTER No.312 感想
【No.312 ◆覚悟】
再開第2週目。
パっと見の流れとして、蟻編エンディング含め20~30週弱程度は必要な予感があるが、今回そこまで書いてくれるのだろうか。
さすがに蟻編を〆て欲しいものだが、H×Hの〆が待っていそうで怖い。
さて中身。
今週の疑問は大きく2つ。
Q1:何故プフは王の変調がないかを聞かないのか
Q2:王の能力はどのようなもの?(能力再考)
Q1:何故プフは王の変調がないかを聞かないのか
A1:明確な原因はわからないが思い当たる節があるため(王にはその原因がない)
A2:それを聞けないから
A1:明確な原因はわからないが思い当たる節があるため(王にはその原因がない)
700の部品で出来ていたモノを70程度の部品で作っているのだから、
パワーダウンだけではなく他の不具合が生じる可能性は十分ありうる。
吐血の原因がそれに起因すると考えているのならば、
―具体的にどの箇所(臓器など)が上手く造れていないかは特定できていないが―
王に変調が起きうるハズもなく、王を心配する必要はない。
「油断しているところに、突然攻撃を受けたにも関わらずダメージがなかった」
ことから、あの攻撃には何かしらの副次的効果があり、変なモノはとれたがそれの影響と考えるのは当然の流れかもしれない。
A1-1と同じく、その原因は王にはないため聞かなかったという解釈。
A1-1、A1-2共に、それ単体で見れば確かにそれなりの理はあるが、
原因がわからないからこそ、想像の外に原因があるかもしれないわけで―、
直属護衛軍たるプフとしては、王にも変調がないかを確かめる必要はあるのではなかろうか、という違和感も残る。
A2:(王に)それを聞けないから
王の変調を疑うことは「王の力」を疑うことに直結し、
その粗相は、しでかしたばかり。
血を吐いた直後のプフの表情は『不安』に溢れ、その視線の先には王がある。
自分の突然の変調から、王の変調を危惧したのだろう。
しかし、それは"聞けない"。
"……
いかがされました?メルエム様
もしや、考え直していただけましたか!?
それならば一刻も早く避難を…!! "
王はこれに対して
"みえすいていてもなお、決して自らは言わぬか"
と、秘密を隠すための妄言と判断したようだが、
(精神を共有しているプフから、あせりや不安ばかりが溢れていればそう判断するのは当然だろうが)
プフとしては
―ゲームリタイアを願っていないと言ったらウソになるが―
王の変調を危惧して遠まわしに聞いていたのかもしれない。
ただ、
"それならば一刻も早い避難を…"
は、何故避難をしなければいけない?敵に万が一にもおくれをとるから?のループで、"聞けない"とした理由と若干齟齬がありますわな。
それならば、A1-1の6/7を献上したのがこの変調の原因と考え、
ひょっとするともう時間がそう長くは残されていないことを察しての不安の表情とした方がまだしっくりくるところはあるかもしれない。
Q2:王の能力はどのようなもの?(能力再考)
H×H29巻 感想その2(能力関連) で触れた、王の能力について再考する。
先日の感想の中では、
王の能力は、食べた生物の
①生命力(オーラ)を自分のモノにすることができる(単純加算はではないと思うがわからない)
②生物的特徴から優れたモノを自らのモノにする事ができる
と、女王との対比から考えられるが、②には留保が必要だろう(個人的には②は否定)。
とし、王が捕食された者の発を使えることには否定的であった。
そうして今回。
円にさらされた者の心は目をこらすだけで視えるようになった。
プフはこれを "より高い次元の能力として見事に昇華されている"と表現したが、
相手の周囲を鱗粉で覆い、
オーラの流れを鮮明にすることで相手の精神状態を知ることができる能力。
(実際には、オーラの流れに表れる30種程の大きな感情パターンの混成具合を分析し、相手の思考を推測できる能力)
つまり、プフの能力と王の能力はそもそもの成り立ちからして別物。
『めだかボックス』で言うところの
「ジ・エンド」(他人の能力・才能を本来の持ち主より使いこなし完成された状態で体現・会得できる)
に近しい印象を受けるが、知らない能力を昇華できようハズもない。
そこで、過去感想分の王の能力に関する説明の枠を広げる。
旧:生命力(オーラ)を自分のモノにすることができる(単純加算はではないと思うがわからない)
新:"力(ステータス)"を自分のモノにすることができる(単純加算はではないと思うがわからない)
王の能力を女王の『摂食配合』の『王版』と考える。
キメラアントの女王は、異なる他生物を食べる事でその生物の特徴を次世代に反映することが出来た。
この例では、カブトムシとカマキリを食べる事で、
カブトムシの固い甲殻と、角、羽
カマキリの鋭い鎌と、機動性に優れた体躯や足、羽
を合わせ持った「カマカブト」という新生物を生み出す事もできる、という事を示している。
そして、キメラアントの兵隊達が普通の生物に比べ、ほとんどの訓練なしに凄まじいオーラを持っていたのは、女王の特性の1つに元となった生物の力(ステータス)を次世代に反映できるから、と考えられる。
(制約と誓約や、女王自身が消費しているエネルギーもあるだろうから単純加算ではないと思われる)
これを王に当てはめて考えると―、
王は得たモノを次世代に反映させる必要性がないため、それを自分に活かしているのだろう。
さて、
それでは、そもそも論としてオーラから他者の感情を探れるのか。
→(恐らく)できる。
先週、コメントの中でも触れたことなのだが、
オーラは術者の心を映す鏡のような部分があり、"凶々しい"オーラの者も居れば、"針で突き刺されるような"鋭さをもったオーラの者もいる。
『凶々しい』―、その表現からわかる通り、オーラを"見る"だけで術者の性質を認識できる。
それは色だったり、透明度だったり、濃度だったりと、様々なものから判断できうるのかもしれない。
また、"オーラに触れる"だけでも相手の一部の"感情"を探れる表現が見られる。
ピトーの円(オーラ)に触れたパームは、自らの死を悟った。
それはオーラからピトーのただならぬ悪意、あるいは敵意を感じとったからであろう。
つまり、オーラには術者の心が映しだされており、相手もオーラから認識できうる、ということだろう。
ただ、各々の警戒心だったり、感受性によって認識できたりできなかったり、あるいはオーラで読み取れる相手の感情にも差が出る、といったところか。
プフは、鱗粉を使うことでオーラの流れを鮮明にすることで、読みとれる感情の範囲の底上げを図っていた。
対して王の場合。
『食事前』と『食事後』での比較が出来ないため一概に言えないのだが、
オーラから相手の心理を探りうる感受系のステータスが高いであろうプフを摂食したことで、
上述の解釈からすると王にもそのステータスに加算補正が入ったことだろう。
ようは、プフが工夫をして読みとっていたものを、シラフで出来るチート状態なのだろう。
―ということで、相変わらず食べたレアモノの発すら奪えることは否定。
シラフで体現しているにすぎず、それを偶然と表現するか必然と表現するかは好みだろうか。
最後にまとめ。
王の能力は、食べた生物の
1:"力(ステータス)"を自分のモノにすることができる(単純加算はではないと思うがわからない)
2:生物的特徴から優れたモノを自らのモノにする事ができる
と、女王との対比から考えられるが、②には留保が必要だろう(個人的には②は否定)。
そんな感じで今週以上。
本当は、念を使った無敵性についても書きたかったんだけど、
今日は帰宅自体が遅くて無理でしたねー。
来週、またH×H感想タブにところに置くか、別の日に補完するかもしれまへん。
あとは、大したことではないですけど、プフさん生きてますかねー。
最後の表情からすると、かしづいたまま死んでそうな勢いですけど(笑)
そして、何とも燃費の悪い王。
巨大なエンジンを積んでいるような状態でしょうから仕方ないんでしょうけど、来週は大きいお友達歓喜のグロなのでしょうか。
それともコムギ関連の言葉を発して王の食事を止められるのか―。
来週どうなる、楽しみです。