なんやろ、ネット上では小沢支持の方ってたくさんいますけど、実生活で「僕、小沢さん支持なんです」とか言うと、まだ人から訝しげな顔されます。
西松事件、陸山会の収支報告書の件然り、よくよく話してみると、まだまだ皆さん、テレビ、大手新聞の影響を受けて、未だにイメージで「小沢は金に汚い」と、思考が凝り固まっています。
小沢さんは、無罪ですよ。
小沢さんを支持する、支持しない別にして、小沢一郎が何者であるかを追求すると、此の国の巨悪な理不尽が浮き彫りになるんです。
さて、小沢さんの秘書を務め、国策捜査によってでっち上げの逮捕を食らった石川知裕氏著書「悪党」
久しぶりに本屋に駆けこんで買ってきました。
文章も読み易く、内容も分かりやすくて、数時間で読めました。
何冊か小沢さんに関する書籍を読みましたが、この著書が一番読みやすく、また、小沢一郎の素顔が、石川さんの視点を通して、身近に感じられました。
内容的には、概ね、これまでに語られたり、知られている小沢一郎像とそれほど意外性もないのだが、石川さんが、国策捜査という大変な目に合われているのにも関わらず、視点が、ポップというはユニークというか、重くないんです。
例えば、冒頭で石川さんが政治資金規正法違反で起訴されてから、小沢邸に小沢さんに会いに行くシーンが描かれているのだが、小沢さんは久し振りの石川氏との対面に「おー」の一言。
其れに対し石川さんは「おー、じゃないよ」と、ココロの中でツッコミを入れたらしい。
あはは。
それから、石川さんが拘置所にいる時、差し入れで「キン肉マン」を知人から贈られたようだが、その「キン肉マン」と小沢一郎を合わせ、鑑みるユニークな考察には声を出して笑ってしまった。
以下、キン肉マンを小沢一郎に歌詞を変えてみて聞いてみてください。
石川さんは、本気で、小沢一郎を慕っているのだろう。
また、それ故に、小沢一郎に、認められたいんだなと。
石川さんは此の著書で「僕は小沢一郎に嫌われている」と書いておられる。
その真意の程は知る由もないが、この感覚って、仲の悪いように見えて、実は不器用な間柄の父子のように感じます。
小沢さんは身内に、非常に厳しいそうです。
そして、有権者にも、実は、厳しいことを仰っておられる。
それは、小沢一郎自身も、自らに厳しいからであろう。
これは、政治家以前に、一人の人間として、だろう。
本物の悪党は、ストイックな筈だ。
うちの会社の社長を見れば、わかる。
この著書を読み終えて改めて感じるのは、小沢さんって、経営者の感覚が非常に強いのだなと思いました。
外交とは営業であると以前なんかの記事で読みましたが、小沢さんのネゴシエイターとしての才覚。
また、やはり、選挙における徹底した取り組み。
このあたりのくだりは、仕事やっていく上で、非常に参考にもなるのです。
金は使うとこには使い、ケチるとこにはとことんケチる。
石川さんも、小沢さんの秘書を務めならが、様々な経験をされたようだ。
でもね、仮に会社の上司に小沢さんみたいなのがいたら、自分的にはどうやろと考えたりしましたけど、多分、「なんじゃあのおっさん」とか、言うと思う。
実際、小沢さんの下を離れていく人って、多かったようです。
やっぱりね、皆、ボスには認められたいんです。
優しい言葉もかけて欲しい。
給料も増やして欲しい。
小沢さん曰く「俺が田中角栄のようにマメだったら、違っていた」と著書内でも書かれています。
さて、この著書でもチラリと触れられていますが、どうやらそろそろ小沢一郎「日本改造計画 改訂版」が出版されそうだ。
色んなタイミングを待って出版されるであろう。
「人事を尽くして天命に遊ぶ」、か。
後世、小沢一郎という政治家は、悪党として伝えられるのだろうか。
俺は、この時代をちゃんと見据えて、後世に此の時代を伝えたい。
その中で、小沢一郎という政治家が2009年に政権交代を果たしたが、旧既得権側からの激しい攻撃に晒され、窮地に追い込まれる。
2010年の民主党代表選での名演説も虚しく、その後理不尽な検察審査会により起訴。
が、
その後、震災復興請負人として、華麗に不死鳥の如く甦り、未曽有の国難を救い、導き、その後の日本の行く末の足がかりに、尽力を尽くした。
と言う、シナリオを、期待している。
否、
民の力で、導こうではないか。
俺も、悪党になりたい。
悪党と呼ばれたい。