せっかく香港でHSBCの口座を開設したにも関わらず、全く使用せずに2年以上放置したために休眠や凍結状態になっている人が多い。
基本的に、休眠・凍結の解除には香港の支店に本人が行かなければならない。
しかし、最近あるHSBCの行員がメールで顧客に回答した裏技が興味深い。
これは、できるかできないかはまだ分からない。
…というか、論理的には可能なようだが、保証はできないので、できれば窓口に来てほしい…というのがHSBCの窓口の意見だ。
具体的には以下のような手法だ。
要は、休眠になっている口座から第三者に小切手を振り出して、その小切手を受取人の銀行に持ち込んで現金化すると休眠が解除できるという話なのだ。
もちろん、休眠になっている口座の「Current」アカウントに資金が入っていなければ小切手は落ちない。
しかし、休眠になっている口座にも、通常は別の口座から送金することは可能だ。
ほとんどの人のCurrent口座にはお金が入っていないだろうから、まずはCurrent口座に資金を入れなければならない。
例えば、誰かHSBCの生きた口座を持っているひとにに頼んで、100HKDをHKDのCurrent口座にインターネットバンキングで送金してもらう。
無事に着金するかどうかは、もしインターネットバンキングが生きていれば瞬時に確認できる。
→休眠の場合は確認できないそうです(^^;)
インターネットバンキングも死んでいる場合には、自分では確認のしようがないので、送金者の口座に数日たってはじかれて送り返されてきてなければ送金は行っているものと考えられる。
そして、もし、Current口座に無事着金していたなら、送金してくれた人あてに100HKDの小切手を書いて渡す。
その人が、その小切手をHSBCに持ち込むかATMで入金するか、郵送で送る。
HSBC内部でその小切手が決済に回った時に、小切手の決済担当部署は、決済口座が休眠であることに気付く。
普通で考えると、この小切手は落ちないように思われるが、どうやら小切手の決済担当部署では、休眠をマニュアルで解除して小切手を決済する権限があるようだ。
なので、決済部が、小切手を不渡りにしないと判断した場合には、休眠は少なくとも一度は解除されることになる。
どうやら、この話は、この社内の仕組みを利用すれば香港に本人が行かなくても休眠が解除できるというものだ。
しかし、窓口の担当者の立場では、これが可能であるという保証はできない。
なので、できれば窓口に出向いて欲しいという言い方をするがそれは仕方ない。
少なくとも、休眠口座から振り出された小切手が落ちるとすれば、いちどは休眠が解除されることになる。
マニュアルで休眠を解除した口座を、小切手を落とした後、わざわざもう一度マニュアルで休眠にするかどうか?がポイントであるように思われる。
この方法が可能かどうかはいま実験中だが、仮にできたとしても確実性は低いと言わざるを得ない。
できれば休眠のひとは現地の窓口に出向いた方が良いだろう。