90年代のドラマで織田裕二主演の「お金がない!」というドラマがありましたが、面白かった記憶があります。
さて、現実に多くの人々は、いつも「お金がない」と言っています。
私自身も、どちらかといえば「お金がない」と思っているし、よく言っている方だと思います。
「お金がない」 = 「I have no money」 = 「没有銭」・・・・。
なぜ、人は「お金がない」と言うのでしょうか?
「お金がない」と言っているひとの殆どが、実は「お金がないわけではない」ということも事実です。
それがなぜか、会社の社長さんから、路上で物乞いをする人まで全てお金がないわけではないのにお金がないと言っている訳です。
おそらく、大半のひとが、「自分の持っているお金の額が自分にとって十分でない」ということを表明するために『お金がない」と言っているのでしょう。
○×というものを買いたいが、予算が足りない。
本来なら、Aよりも品質の良いBを買いたいが、資金が足りない。
Aさんと比べると、私はお金がない。
そういった贅沢なものに浪費するほどはお金がない。
つまり、相対的な意味合いで「お金がない」という表現を日常的に発し、口癖にしてしまうのです。
割と持っている方なのに、「お金がない」というひとは、相手に対して「あんたに使う金はない」という意味で言っていることもあります。
投資に関わる話しをされたときに、「僕はそんな投資するお金ないんで・・・」というひとは、「俺は投資をしたくないんだから、頼むから俺にその話しをしないで欲しい」という願いが感じられます。
投資の世界で、この「お金がない」といういい訳をするひとは、まず間違いなく投資で成功しないでしょう。
本当にお金がないひとは、生きても行けませんし、投資もできません。
お金があるのにそれが「投資するほどはない」と思っている人は、お金がないので投資はしないという言い訳をします。
一見、理にかなっているような気がしますが、お金が腐るほどある人はそもそも「投資をしなくても別に食っていける」ということを考えると、本当はお金が十分にないひとほどなんらかの投資をすべきなのではないでしょうか?
フレンズプロビデントやロイヤルロンドン、スタンダードライフのようなオフショアのプロバイダーが提供する長期積立プランを契約しているような投資に積極的なひとでも、実は投資の継続率が低く、多くの人が積立を途中で止めてしまったり、解約してしまったりするということはよくお話ししていますが、そういった方の積立を止めてしまう理由の多くは「お金がない」という言い訳です。
投資の世界で、投資家の「お金がない」というセリフは、投資を勧める側の「自己責任」というのと同じくらい希望のない殺し文句です。
「お金がない」から投資を始めたのに「お金がない」ので投資を止める。
積立を途中でストップしたり、一部引き出しをしたり、ペナルティー覚悟で解約してしまうひとが、その後投資で勝てる見込みは低いと言わざるを得ません。
そして将来本当にお金がなくなる・・・。
こういう人のことをMr. NO MONEY(ミスター・ノーマネー)と私は呼んでいますが、実を言うと私自身がこのミスターノーマネーなんだと最近気付かされています。
「お金がない」という考え方や口癖はやめたいと思います。
同時に、「お金があったらなぁ」っていうのもやめようと思います。
「もし、十分なお金があれば、○○をするのになぁ・・・」という考え方ではいつまでたっても○○はできません。
「お金がない」というひみつの呪文を唱えればお金が増えるのならいいのですが、決してそんなことはありません。
Everybody who says 「I have no miney」 is 「Mr. No Money」 but actually nobody is.