これ、なんでしょう?↓
大きさは、ラグビーボールくらい。
もちろん、ボールではありません。
これは、「Babaco(ババコ)」という果物。
パパイヤ科の植物で、2000メートルの高地でも、栽培できるのですって。
大きいので、果物屋さんでも目立っています。
なんだ、これは?!と最初見たときはビックリ。
でも、これまで怖くて買ったことがありませんでした。
怖くて、というのは、まあ、まず名前が怖いし。
ババコ、なんてね。
それに、どう食べたらいいのかわからない。
11月2日の「死者の日」にいただく飲み物、「コラーダ・モラーダ」 に入れるのだというのは、かろうじて知ってはいましたが。
なにしろこのデカさですから、買って失敗したときのショックが大きいかと・・・。
遠巻きにして見ていた、という感じ。
でも、先日、ある方のお宅で、このババコのシロップ煮をいただいて、あまりの美味しさに感動!
ただお砂糖を加えて20~30分煮ただけなのに、めっちゃ美味しいのです。
見た目は、りんごや洋梨の甘煮に似ているのですが、歯ごたえがちゃんと残ってて、酸味がすごく効いていて、風味がよくて、とにかく私好み。
すっかりハマって、すぐさま買いに走りました。
上の写真のババコ、近所の果物屋さんで、2ドル。
切ると、星型、というよりは、かわいいお花のカタチ。
断面から、白い果汁・・・というか、これは樹液?が出てきて、したたり落ちます。
香りは、あまり強くないけど、う~ん、なんかグレープフルーツの皮みたいな匂い。
中心には、白くて柔らかい、綿みたいな部分が。
たぶん、もっと熟れてくると、ここに種ができるんだろうな。
綿を食べてみたら、ほの甘かった。
カタチがでこぼこなので、皮をむくのがちょっと大変だったけど、適当な大きさに切って、お鍋に。
生で少し果肉を食べてみましたが、微妙なお味。
「ババコはあまり生では食べないわ」
とこちらの人が言っていたけど、うん、特にすごく美味しいとは言えない。
エクアドルでは、このブラウンシュガーがたくさん売られています。
私は、精製された白いお砂糖より、このブラウンシュガーの方が好きなので、今日もこちらを使います。
果実にお砂糖を適当に加えて、そのまま火にかけます。
すぐに果実からジュースがジュワーと出てきて、お砂糖も溶けてグツグツ。
20分ほど煮ると、果肉が透き通ってくるので、そうしたら火から下ろします。
そのまま荒熱をとって、冷めたらガラス容器に移して冷蔵庫へ。
こんな風にできあがりました。
どれどれ。
ん~~!! 超・超・美味しい!!
食感が、なんだろ、シャリっとしているのに、マッタリしてるというか。
根性のないナタ・デ・ココみたいでもあり。
味は、リンゴみたいなあんずみたいなオレンジみたいな。
今までにないお味。
そのままでもいいし、アイスクリームやヨーグルトと一緒にいただいても美味!
これは、もう欠かさず冷蔵庫に常備しておこう。
久々の大ヒットです。
今、頭の中をグルグルと、ババコ・スウィーツのアイディアが回っています。
ババコ・ロールケーキなんて、どうだろう。
カスタードクリームと合わせて、ペストリーを作ってもいいな。
ババコ・ババロアとか。
ババコ大福もできるかも。
頼まれたら、ババコ大使になってもいい。
それくらい惚れちゃった私なのでした。
このババコ熱、どこまで続くやら・・・。