今年も先生に連れていってもらって、寿町に炊き出しのお手伝いをしに行ってきました。

寿町は、石川町駅から少し歩いたところにある、いわゆる「ドヤ街」。
日雇い労働者が多く住む街ですが、近年では日雇いの職にすら就けない人がほとんどだそうです。
最近は、比較的若い人が増えているみたい。


炊き出しは、寿町の真ん中にある公園?広場?で行われます。
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朝集合して、農家が提供した大量のにんじん、じゃがいも、だいこん、小松菜、ねぎなどなどの野菜の皮を向き、ひたすら切り込む。
午前中はほぼこれに時間を使います。

単純な作業だけど、屋外なのでずっと冷たい水に触れていたりするのが少し大変だったりします。
でも今年は去年より暖かかったけど(ˆωˆ)


今年は午前中までしか居られなかったのですが、去年は配食までお手伝いしました!
お昼の時間に、寿町を案内してもらったりも。
午後に再集合して、カレー雑炊の配食の準備。
配食は4時からなんだけど、お昼を過ぎた頃からすでに並んでいる人が増え始めていたような気がします。

今日お話しした、4年間炊き出しのお手伝いに参加している人の話では、並ぶ人は毎年増えているとのこと。

雑炊は容器を持ってくれば持ち帰ることができるので、鍋やタッパーを片手に並ぶ人もたくさん。
日がくれてからも人は絶えなかった記憶があります。




去年は、在学中に一度は訪れたいという思いから参加させてもらって、
遠い国だけじゃなくて同じ日本で、しかもかなり身近なところに、食べるものや住むところに困ったり、たった一人で亡くなっていったりする人がいる、
という現実を、頭では分かったつもりではいたけれど、少しでも現場を見ることでよりリアリティを持って感じられました。

だけど、だからといって悲壮感しか漂っていないのかといえばそれは違って、
例えば配食に並ぶ人たちは、明るくてずっと歌を歌っている人がいるかと思えば寡黙な人もいて、すごく個性豊か。
私や友達と同じように。
それは多分、発展途上国のスラム街でもそうなんじゃないかと思う。

状況は違っても、同じ人間だもんね。




そして今年気になったのは、広場の周りに掲げられていた言葉。
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「野宿者を食い物にする『貧困ビジネス』を許すな!」

ここでの「貧困ビジネス」って、多分BOPビジネスのことだよね。
世間ではもてはやされているBOPビジネスだけど、実際の当事者にとってこういう風に写ってしまっているなら意味がない。

これに関してはもう少し調べてみます。






去年も今年も、「手伝った」って言うには短すぎる時間だったかもしれないけれど、それでも多くのことを学べたと思います。
連れていってくれる先生に感謝。


来年は、友達連れていきたいな!
それこそ学会メンバーとか。

もし興味ある人がいたら声かけてね(*^^*)