イメージトレーナー・ホメオパス 井藤美恵子です。
前の記事「セラピストマインド初級講座」開催にあたって
わたしのセラピストになったきっかけやこの仕事への思いについて書いてみました。
よろしければおつきあいください。
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マイストーリー
『セラピストという生き方~病や悩みにありがとう』
「症状はありがたくない、ありがたいもの」
これはホメオパシーの学校、ハーネマン・アカデミー・オブ・ホメオパシーで教えていただいた言葉です。いったいどういうこと?と思われる方も多いでしょう。
痛い、苦しい、かゆい、眠れないなど、多くの症状は本当に辛いものです。ですから私たちは、なんとか早く症状を治したいと、薬を飲んだり病院に行ったりします。
けれども症状は、「偏った生き方やつらい生き方をしていますよ」と体を通して告げてくれる大事なお知らせなのです。
それに気づくきっかけは、息子のアトピーと喘息でした。
生後4ヶ月の息子は、全身ぐちゅぐちゅの湿疹、真っ赤にただれた顔。それに気がついた人は驚いたような表情で「どうしたの?」と聞いてくる。その度に責められているような気がしていました。
血液検査の結果、息子は数種類の食物アレルギーで、それは私が妊娠中、過剰に食べていたものと同じだとわかり、自責の念にさいなまれました。しかし、原因はわかったものの、薬ではなかなか改善しませんでした。
そこで相談にのってくれたのが薬膳レストランのオーナーの知人。食事療法を教えてくれました。
その時食物アレルギーに神経質になり、除去食をしながら母乳育児をしてフラフラだった私にとって、玄米ご飯と野菜中心の陰陽調和調理の食事はお腹も心も満たされるものでした。
以前学んでいたマクロビオティックも思い出しながら、重ね煮を取り入れた食事を始めて4ヶ月を過ぎた頃、息子の荒れた肌が次第にきれいに回復していったのです。
しかし、一難去ってまた一難。今度は喘息が始まりました。横になると気管が細くなりヒューヒューいって呼吸困難になってしまうので、一晩中子どもを抱っこして、ソファや壁にもたれてうたた寝する日々が続きました。
そこで知人に教えてもらったのが代替療法のホメオパシーでした。子どもを抱えて飛行機に乗り東京まで受診しに行きました。一般の病院では2時間待ち5分診療が当たり前ですが、ここでは子守りしてもらいながら2時間半を超えるカウンセリングを受けました。
息子の症状の話だけでなく、母親である私自身の生い立ちから、家族関係など、まるで人生の物語に寄り添うように、治療家のホメオパスが耳を傾けてくれました。あたたかい眼差しに見守られ、心の奥底にたまっていた澱を吐き出すように自分と向き合う時間をもらいました。
こうして病気は体だけの問題ではないこと、体を通して発している心の奥、深層意識からのメッセージであること。それは家族や近しい人との人間関係も関わっていることがわかりました。
息子の病気と向き合う不安な日々の中で、ある言葉に出会い心が揺さぶられました。それは「病のときは恵みのとき」。晴佐久昌英(はれさく まさひで)さんの『病気になったら』という詩の最後に出てくる言葉です。
病は大変で辛いものではありますが、ただの不運でもないし、無意味な苦しみを与えるだけのものではないと書かれてありました。
病を通して、自分の心の内にある恐怖や弱さを受け入れ、つらい時には思い切り泣き、家族や友人、遠くにいても寄り添ってくれるホメオパスの先生やまわりにいる人に助けられ、彼らの優しさやおもいやりにふれる機会を得ることができました。
深く息をして、安らかに眠りにつく子どもを見守り、新しい朝を一緒に迎えられること。おいしく食べ物を食べられること、お日様の下を子どもと手をつないで歩けることなど、あたりまえに思っていた一瞬一瞬に感動と感謝ができるようになっていました。
また、孤独と不安でどうしようもないときには、何か宇宙のおおいなるものに対して祈り、委ねる機会さえも与えてもらえることに気づきました。
子どもの病気はまさに、自分と向き合い、大切な何かを思い出し、気づきを与えてもらえた「恵みのとき」であり、「有り難いもの」であったと心から思えます。
病院での治療に限界を感じ、病名や体だけをみるのではなく、その人のあり方を丸ごと見つめ、自ら気づいていくことに寄り添い、人生の質を高めていくホメオパシーに出会ったことは人生の大きな転機です。
そして、言葉や想像力で無限の可能性を引き出すことができるイメージトレーニングと、逆境の人生から見事に立ち治り今を楽しんで幸せに生きる見本となる尾崎里美先生に出会ったことも本当に恵みであり、有難いことと言えます。意識の乗り物が体であること、思考が現実になることをとてもわかりやすく教えていただけたからこそ、こうして実践しみなさんにお伝えすることができています。
子どもの病に悩み苦しんでいた母親が、子どもを救いたい、自分自身もその悩み苦しみから救われたい一心で、体と心のことを学び、次第に癒され立ち直っていったその経験から、おのずとセラピストという生き方になっていった。それはまるで流れのままに進んでいった感じです。ですから、こうしてセラピストとして仕事としている事など、当初の私からは考えられないことです。
けれども、大切な子どもを癒したい、そしてそれには自分も癒すことが必要であるということを経験できたことは、セラピストという生き方の大切な基盤となっていますし、この期間があったからこそ、自分の人生の目的、使命に気づけたのだと思います。
今、こうして関わらせていただく目の前の方が元気になっていく姿、その方らしくより一層輝き幸せになっていくプロセスを目の当たりにさせていただけるのは本当にありがたく幸せなことです。
無限の可能性とはポテンシャル。天から与えられた才能はジーニアス。
「ポテンシャル ジーニアス」は天才を秘めた人という意味。
私たちは使命を持って生まれてくるといいます。自分の才能を活かして、使命に生きるとき、誰かのお役に立てることで人生が輝く。それこそが幸せであり喜びです。
私たちがこの世に生まれてくることは、世界中から集めた砂の中から小指の先につけた砂粒の数に匹敵するくらいの確率なのだそうです。ですからこの生きている一瞬一瞬がまさしく奇跡ですね。
この奇跡の時間を、精一杯輝かせて、自分らしく生きていきましょう。
こうしてこのマイストーリーを読んでくださるあなたに出会えたのも奇跡。ありがとうございます。
ポテンシャル ジーニアス 井藤美恵子
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