最近、自ら住宅補修をされる方が増えています。

自分でやれば材料費だけ! DIYに挑戦する人が増加

-----ニュースより引用-----
「自分で網戸を張り替えれば材料費だけ」。住まいの補修を自分で行う人が増えている。時間に余裕のある高齢者や、居心地のいい空間にしたい30代が中心だ。初心者でも手軽に使える床や壁の補修用品が数多く売られている。
以下省略

-----引用ここまで-----

業者に発注せず、自ら材料を仕入れ作業した方が当然にして安く仕上がります。
数年前までは、自ら補修をしようとしても材料代が個人で購入すると高くついたため、いくら人件費を浮かしたところで、業者に葉注した方が結局安上がりになるという状態でしたが最近はその様子も変わり、大型ホームセンターなどに行くと、豊富な品揃えと価格も業者に勝るとも劣らない安価で販売されています。

DIYは自宅に限らず、アパート・マンションのオーナーでも頑張ってらっしゃる方がいます。
内装代、補修費用も、かなりの経費となることに間違いはありませんので、DIYで仕上げた方がキャッシュフローは増えるでしょう。

しかし、2点ほど確認していただきたいことがあります。

・ひとつは、なんのために不動産投資をしているのか?ということ。
多くの人は、「少しでも自分の時間を労働に費やすことなく収入源を増やすか」ということを目的に不動産投資をしていると思います。いくらDIYの方が安く仕上がるとってもせいぜい、その部屋の家賃1ヶ月~2か月分くらいなものでしょう。
この利益のために、費やさないといけない時間、体力、材料費を考えてみてはいかがでしょうか?
しかも、不動産投資をされる方のそのほとんどは、各方面の能力が高く、いわゆる時給の高い方が多いと思います。

・ふたつめは、オーナーが満足している以上に入居者は不満を感じているということ。
当たり前ですけど入居するのはオーナーじゃありません。いくらオーナーが満足できる状態に仕上がったとしても、それを判断するのは入居者です。
その内容にもよりますが、DIYと、業者の仕事ではやっぱり仕上がりに差が出ることが多いです。
また、私の経験則上、オーナーの価値観と入居者の価値観はズレていることが多く、オーナーが選択した壁紙(クロス)やクッションフロアのデザインには、残念なものが多かったりするのも事実です。DIYをする場合でも、賃貸の営業マンなど現場の声をヒアリングしてから、ニーズに合う内装、補修をされることをお勧めします。


決して「DIY」を否定しているわけではありません。
先述の2点を踏まえた上で、時間に余裕のある方、そういった作業が好きな方で且つ、器用で仕上がりに自信の持てる方、徹底したローコスト路線で募集家賃相場よりも低く設定することを覚悟される方。
このような方には、「DIYリフォーム」が向いていると思います。

いずれにしてもこのDIYの流れは今後も加速するとみられますから、リフォーム業者はひとつのターニングポイントかもしれません。今までの仕事のパイは減るわけですから、業者しかできない工事などを確立するか、今までのリフォームとは大きく違った発想やデザインに特化するなど、請け負う仕事の内容をシフトチェンジしなければ、さらに激しい価格競争に飲まれると思います。


説明するまでもないかもしれませんが・・・・・「DIY」とは「Do It Yourself」の略となっています。