お知り合いに、戸建を投資用で数戸お持ちの方がいらっしゃいまして、現在その募集(客付け)を任せていただいております。


この方、区分所有でのマンションもお持ちのようですが、戸建を数戸賃貸されているってなかなか斬新です。

なぜなら、一般的に戸建は投資として不向きだからです。利回りが圧倒的に低いので。

しかし、これはあくまでも表面(予想)上のお話。


※利回りとは・・・投資に対する利益の回収割合のことです。
利回りが高ければ、回収割合が多く、低ければ回収割合が低いことを意味しています。

計算方法などはこちらのサイト を参考にしてみて下さい。

表面上(予想)の利回りを計算した時には、1世帯あたりの面積が小さいほど利回りは高くなりやすいです。電車や地下鉄沿線など土地の価格が高いエリアでは尚更です。


ですから、今、札幌では、投資用新築アパート・マンションのその9割以上が25~30㎡くらいの1DK、1LDKです。


例えば新築時予想利回り13%の1DKでも似たような物件がたくさん供給されれば、必然的に空室率が上がるか募集家賃を下げないといけない結果になりますから、実質利回りは10%、9%、8%と下がります。

現状、最近では新築されて完成後数ヶ月経っても半数以上が未成約となっている物件も少なくありません。(こういうオーナーの事は本当に心配になります)


逆に予想利回り9%の物件でも、競合する物件が少なければ実質利回りも9%以上確保することが可能です。

需要と供給のバランスという観点での話ですが。


この方の戸建はもう築30年くらいのもので、新築からお持ちになったようですから凄いことです。

たまたまなのか、30年後の未来を予想しての結果なのかわかりませんが、札幌での現状の賃貸市場を見れば成功していると言えるでしょう。


逆に言うと、最近新築された1DK達の将来が心配です。

なんせ、供給過剰具合が半端じゃないので。

新築(完成)後、空室率が30%を超えていたら、満室までさせた後には早めに売却された方が賢明かもしれません。


いずれにしても、目先だけ見ずに将来的にどうなるかを、じっくり考えていただきたいです。

本来これは、投資される方よりも投資させる者がしなければいけないことなのですが、投資させる者のそのほとんどが、投資される方よりも自己の利益を求めているのですから、投資される方が自ら注意するか、本当に信用できる営業を選ばないといけません。