アパート・マンションを契約する際、半強制的に「火災保険(住宅総合保険)」への加入が義務付けられます。

万が一の事故のためにも保険は大切です。

しかし、この保険の内容についてみなさんどれだけご存知でしょうか?


「火事をおこしてしまった時、大家に弁償するのに使うんでしょ?」


って思っている方が多いと思いますが、この失火や爆発事故による家主への賠償責任分(借家人賠償責任保険と言います)はお支払する保険料の約21%にすぎません。


例えば、2年間の掛け金2万円の保険に加入した場合、この「借家人賠償責任保険」の保険料は約4,000円なのです。

では、いったいその他の約16,000円分の保険料は何に使われているのか?


一番大きく占めるのは、家財の損害保険です。

火災やその他事故が発生した場合、自分の家財(家具、家電、洋服、などなど)を再調達するための保険料が約71%。上記2万円の保険料だと14,000円くらいになります。


あとは恐らく知られていないであろう、「個人賠償責任保険」の保険料が約7%。この「個人賠償責任保険」とは、他人に怪我を負わせたときや、他人の物を破損させた時などに発生した賠償責任が対象となります。

火災保険にこんな内容が付帯しているなんて知ってましたか?


あとの約1%は、「修理費用特約」の保険料となります。これは、盗難にあったときなどに、ドアを修理しないといけない場合などに使います。



何を言いたいのかというと、

賃貸を契約しているみなさんなら、必ず加入している保険で意外に使える内容が隠れてますよっていうこと。

保険の内容に関して賃貸を契約した担当営業から詳しく説明を受けたでしょうか?

恐らくは、保険の内容なんて軽くながしている営業がほとんどでしょう。


たかが保険、されど保険です。


本当は保険が使えるのに知らずに使わなかったら損ですし、使えると思っていたことでいざ保険が使えなかったなんて、シャレになりません。

知ってても知らなくても、加入した保険の約款通りにしかなりません。


では、「借家人賠償責任保険」、「家財の損害保険」、「個人賠償責任保険 」等、各内容については次回から順次説明していきます。




~今回の記事は「チューリッヒ・インシュランス・カンパニーの住宅総合保険」を例に記載しております~