このエピソードのポイントは二点。

一つは、キムがボニーの事を理解することです。

まぁ、理解したからと言って、仲良くなるわけではありませんが、少なくとも、ボニーの言動に対して、キムが今までのように敵意を剥き出しにすることは無くなったと言って良いでしょう。

でも、ボニーの方は相変わらずです。だって、それがボニーなんだからしょうがないです(爆)。


もう一つは、「お決まり」のパターンでの制作的お遊び。

キムとディメンター教授が、それぞれの立場から、その約束事(?)を享受し合いながら、戦っている様子が面白い。アメリカも日本も、「パターン」の美学は同じらしい(笑)。


あらすじ・・・。


学校、教室。

授業終了を告げるチャイムが鳴ると共に、支度をして帰ろうとするロン。だが、バーキン先生は、授業を終わらせる権限は自分にあると主張。ロンが反抗的にバーキン先生を見つめると、追加の宿題が言い渡される。


一方キムは、ロッカーの前で、ボニーと練習中の態度について言い争いをしている。

ボニーが去って、ロンが来る。

するとウエイドからディメンター教授が動き出したと連絡が来る。

キムは、いつものパターンから、ディメンターの目的が「極秘研究所」であると判断する。


今回の移動は汽車。

以前助けたサーカス団の移動に同乗させてもらっている。

ロンは貨車で宿題に集中。

シーンの最後に、キムは、檻の中のライオンをハンドライトで照らすが、その意味が不明。ルーファスが反応してた?見逃してます(爆)。


研究所にディメンターたちが侵入して来た。

ディメンターは、「ボンドボール」という、特殊ガスのボンド(ガスに触れると、接触するもの全てが、くっついてしまう。)を使い、警備員の追跡を抑える。

目的の物は、レーザーセキュリティでガードされているが、それを解除しようとした時、キムとロンが到着。

だがロンは、使っていたロープが身体に巻きついて宙吊り。

キムが下で戦っている最中に、ボンドボールが飛んで来て、ロンのズボンのポケットに入る。

キムはディメンダーを追い詰めるが、あと一歩のところで、ロープをルーファスにかじってもらって落下して来たロンの下敷きになってしまい、結局、取り逃がしてしまう。

この時のキムの表情に注目。

別にロンを叱るでもなく、「まぁ、パターンだからしょうがない」と言った感じだ(笑)。


学校、ロッカーの前。

ロンはポケットの中から、例のボンドボールを見つけるが、ウエイドの新兵器と思い違い。

直後、ウエイドから連絡が来て、違う事が判り、分析する事に。

結果が判るまでは、ロンが保管することになるが、目の前でキムが忠告したにもかかわらず、それを落としてしまい、中からガスが発生・・・。その場ではなんとも無いが・・・。

(この直後、ロンとキムが「ハイタッチ」しそうになるが、ロンがわざと外して空振りするというシーンと、お互いが次の授業に向かうため、向かい合った状態で、それぞれ向かおうとする進路を塞いで、ぶつかりそうになる場面があるが、作品のテンポに着いて行くのが精一杯のオイラには、この状況の面白さは伝わらない。ってゆうか、このシーンは、ボンドボールの関わりと関係なく良くある光景なので、ここでやるという発想の面白さはOKです。まぁ、それだけかもね・爆)


数学のテストに急ぐロンだが、教室の前でバーキン先生とぶつかり、くっついてしまう。さっきのガスのせいだと思い当たり、慌てて、バーキン先生をくっつけたまま、キムがいるはずの体育館に忠告に向かうが、すでに、キムはボニーとくっついていた。

そして、ウエイドからの、解析結果と忠告も、時すでに遅し・・・。

ディメンター教授が盗んでいった物も「高出力運動モジュレーター」である事も判明。


数学のテスト。

ロンは、バーキン先生がくっついたまま、解答。

テストが終了し、「数学が必要な仕事にだけは就くな」と、バーキン先生に忠告される(笑)。


さて、

キムは、ボニーをくっつけて、自宅に戻り、パパとママに接着部分の成分分析をしてもらっているが、研究分野が違うので、対処してもらえない。キムママは、キムパパのオヤジギャグを誉めるなど、実に脳天気(爆)。


ロンは、バーキン先生とブエノナチョに行くが、その後、バーキン先生がラグビーの練習へ。つぶされるロン。

キムは、自室で宿題。だがボニーの携帯電話に気が散って出来ない(?)。


ロンの家。

バーキン先生が主導権を握って睡眠。


で・・・、

キムは、ボニーの家へ。

ウエイドから世界の電圧が下がっていると連絡が来る。

ボニーはボーイフレンド(ブリック)とデートの約束。

ブリックがバイクで迎えに来るのを見て、キムが「うそでしょう!」と嘆く(笑)。


デートは映画館。

談笑しているブリックとボニー。その横のキムは全身ボロボロ、頭はボサボサで、髪の毛の中に木の枝やパイナップル(?)が見える。サイドカーをつけてと要求(?)。

ブリックが誰が犯人かボニーに問い、キムがそれを聞いて犯人名に続いてイヤミを言うが、それを聞いたボニーは、キムの太ももの辺りに飲み物の入ったカップをぶちまける。

デートの別れ際、ブリックが「キムにもキスしたほうが良いか?」と問うと、キムとボニー、揃って「それはダメ!」


さてここからも、キムとロンの場面が交互にやってきますが、一応、ロンの方は、最後にキムたちと合流するので、とりあえず、面倒なので(爆)、先に、まとめて書いちゃいます。


土曜の朝。

ロンはバーキン先生に引っ張られて水泳。息継ぎさせてもらえず(笑)。

そのあと、ガールスカウトの活動。バーキン先生は、隊長らしい。ロンも敬礼(笑)。

まず、森林公園でシマリスを手笛(?)で呼ぶ訓練(教習?)。他の隊員は上手くいくが、ロンの手笛は「ぴゃあぴゃあ」うるさいだけで、逆に逃げてしまい、みんなに笑われてしまう。

そのあと、ピクシーマフィン売りに出掛けるが、他の隊が、この部隊のテリトリーに浸入して販売してるらしい事を聞いたロンは、猛烈に盛り上がり、隊員と一体化。

ロンは、ラップ調の売り込みで失敗したが、訪問先でバーキン先生の対女性用メモを読み上げた時は、男性が出てきたのに、何故か売れたりした。

マフィン売りも完了し、本部へ戻ると、そこへウエイドのリモコン飛行物体が来て、いつものモニター画面を映写し、キムの援護を要請。ガールスカウト隊も一致団結して、向かう事に。ついでに、売るためにマフィンも持って行くことに・・・。とまぁ、こんな感じ・・・。


一方、キム・・・。

アイシャドーをボニーに馬鹿にされるが、反論しない。(キムは、化粧には疎い事が解かる)

ウエイドから、ディメンターの居場所が中央ヨーロッパであると連絡入るが、ボニーがエステの予約を入れてあるので出動出来ない。

さらに、ディメンターの居場所がバイエルンアルプスであるとウエイドから連絡があるが、ボニーがエステ中のため、「2時間後に行く」と、キムがふてくされ気味に応答(笑)。

その後ボニーは、キムに同行するための着替えを自室で物色。

出かける直前、ボニーの姉2人(コニー&ロニー?)と出くわす。

2人の姉は、一人は美貌を、もう一人は理性を授かり、残りをボニーが授かったと言って馬鹿にする。バツの悪そうなボニー。

キムはこの時に、ボニーに対して同情の念を抱くと共に、彼女の境遇を理解し、彼女に対しての敵対心は消えたようだ。キムは、理解すればどんな事でも消化し、受け入れる事が出来る。・・・と、オイラは思う。


アルプスの崖をよじ登るキム。ボニーはぶら下がってるだけ。

ボニーに気を使うキムだが、任務のことは、理解してもらうために説明し、強く要請する。

ウエイドからの無線が妨害電波で切れる。


ディメンターの基地を発見するが、ワナのギフトショップのスノードームにボニーが触れて、レーザーの檻の閉じ込められる2人。そこへディメンターが来る。

レーザーの檻からは脱出するが、そこへ巨大で獰猛そうなダックスフントが現れ、キムたちは捕らえられる。


縛られているキムとボニー。

ディメンターは演説をぶって、装置を作動させるが、それはココア沸かし器(爆)。そして、ココアを飲みながら、さらに、大演説・・・「電気頂きマシーン」について・・・。

その回りくどさに文句を言うボニーに、「こういうもんなの」と諭すキム。ディメンターは「悪者ライト」で顔を下から照らしている。

そして、2人を今度は「電気頂きマシーン」に縛りつけ(作動してしばらくすると熱で焼け死ぬ設定)、ボニーがまた文句を言うと、キムとディメンターは、「こういうもんなの!」とハモる(笑)。理解不能のボニー。


さて、一方、ロンの一行も基地の敷地に到着。

しかし、先ほどの巨大なダックスフントがお出迎え。バーキン先生のセリフ、「私には判っていた。いつか凶暴な犬と戦うと!」(パロディでしょうか?出典元判りませんが、それでも面白いセリフです)

ロンたちは、持って来たマフィンを投げつけ、一時は、犬たちの気をそらしたが、さらに追って来た。

ガールスカウト隊は手笛でなだめようとするが失敗。

しかし、ロンの手笛「ぴゃぁぴゃぁぴゃぁ・・・」ですっかり手懐いてしまう。


基地内。

いよいよ装置(電気頂きマシーン)が作動。

キムとボニーの髪の毛が逆立って爆発状態(今回のキムは散々です・・・爆)。

キムは、感傷的な感じでボニーに接する(別れの言葉)が、ボニーは現実的。そんなキムの言葉を否定する。

(上手く表現出来ませんが、キムには、ボニーに対しての敵対心が無くなったので、ボニーに対しての今までの言動を詫びているのだと思いますが、ボニーは、いつでも、どんな時でも、ボニーです!・・・爆)


そこへロン・・・とバーキン先生他一同、到着!

ロンは、手懐けた巨大犬を基地内に放つ。逃げ回るディメンターたち。

バーキン先生がロンにマフィンを手渡し、それをコントロール装置に投げつけ、マシンを止めるロン。

ガールスカウトたちに、縄を解かれるキムとボニー。

逃げようとするディメンターをやっつけるキムとボニー(ここでは一体感)。

最後は、ボールボンドで巨大犬とくっつくディメンター教授。


ガールスカウトの本部。

やっと離れた事を喜ぶ一同。

ロンは、バーキン先生に認められてスカウト隊の一員に。

ロンはその喜びをラップ調で表現するが、キムとボニーが同時に、「これって不気味すぎ!」とつぶやき、キムが「ジンクス!、あとでソーダね♪」とボニーに言うが、ボニー「おごらないわよ」・・・でおしまい。

(キムを可愛らしく、ボニーを憎らしく・・・制作スタッフの陰謀です・・・激爆)


最後のシーンで、ボニーに接するキムの態度は、けなげです。でも、キムは、本当はもっと不器用な感じだと思うんですけどねェ・・・。