プロポーズされたい場所 | サオリグラフ@南米

サオリグラフ@南米

英語もスペイン語も喋れないし日本語も儘ならないけれど。
ま、いっか。行っちゃえ南米。

突然ですが、既婚者の皆さん。

どんなプロポーズをして(されて)結婚に至ったのですか?
いつ?どこで?何て言って?
是非今年の最後にコメント欄で
素敵なプロポーズ話で惚気るなり、
逆に愚痴るなりしてほしいものです。
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お昼ご飯を食べ終わり。

『明日の早朝、湖のとこまで登るのに』
『暗くて道分からなかったら困るから』
『今、一度湖のとこまで登って、フィッツロイ見てくる?』

と、マリコ様。

「いっすな!」
「時間あるし、暇だし、」
「散歩がてら、明日の下見してきますか♪」

勿論賛成です。


では早速キャンプ場を出発しましょう。
キャンプ場からロス・トレス湖までは片道1時間~1時間半程度と聞いておりましたので
持ち物はカメラsei・水水のみ。
$サオリグラフ@南米-フィッツロイ
キャンプ場からはこんな感じで見えます。
ほほう、フィッツロイの手前に山がありますね。
つまり、この山を越えないとフィッツロイ直下にあるロス・トレス湖には辿り着けないのね。



え?1時間で山越え出来んの?



…。
も、もしかしたらあの山を越えずに行けるのかもしれないし、
まぁ、気楽に行きましょう。散歩がてら!





キャンプ場を出てしばらくすると、こんな感じで開けた場所を進む事になります。
足元は石がゴロゴロしています。
ここからが大変です。
$サオリグラフ@南米-フィッツロイ
この写真がトレッキング中唯一の写真です。
何故かと言うと、
写真を撮る余裕も無い程辛かったからです。


もう、傾斜が半端無いです。
松本城の城内の階段かと思うくらい傾斜があった気がします。
(今となっては気のせいかもしれませんが、それくらいキツかった)
先程キャンプ場から見えた手前にあった山が目の前に立ちはだかります。
余裕で山越えコースでした。


途中で足を止めると、もう動けなくなりそうだから。
わたくしとマリコ様は一切休憩する事無く、登り続けました。
疲労を感じ始めた足を、無心で持ち上げます。
けれど、登っても登っても目の前の山の頂上は見えなくて、
“ちょっと散歩がてら”なんて気分で登り始めた数十分前の自分が
なんて能天気だったんだろう、あの頃は幸せだった…グスッえーん
既に過去を懐かしむ自分がいました。


木陰など一切無い為、太陽が容赦無く照り付けます。
もう汗だく。干からびそう!
「コ…」
『コ?』
「コーラ飲みてぇーーーーー!!!」
わたくし、ご乱心です。
「今もしここで売り子が、」
「コーラを売っていたら」
「1本700円でも…買います。」



結構なレベルのご乱心です。


『もう少しだよ!頑張れ!』
と声を掛けてくれる人達に
「お前の“もう少し”の基準は何だ!」
と言ってしまいそうなくらいご乱心です。
(でもそう声を掛けてくれるのは嬉しいし励みになります)


「ハァ…ハァ…今、ここで、」
「おんぶしてロス・トレス湖まで連れていってくれる人がいたら」
「2000円までなら…払います。」

それはアウトです。
やはり自分の足で歩かないと意味がありませんものね。


目の前の山の頂上にたどり着き、そこに湖があるものだと思っていたら、
そこから更に石だらけの道をもうしばらく登るようです。
「…ワイナピチュ登った時よりも」
「…屋久島の縄文杉に行った時よりも」
「…このフィッツロイが、一番辛いです。」

虫の息です。





そしてついに、石だらけの道を登りきると目の前には
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フィッツロイと、ロス・トレス湖!
「カッコイイ…!!」
『カッコイイ…!!』
疲れや辛さなんて一瞬で吹っ飛んで、フィッツロイに陶酔。
『…私、ここでプロポーズされたいな。』
とマリコ様。


“マリコ様が選ぶ、プロポーズされたい場所百選”
にフィッツロイが選ばれた瞬間です。
おめでとう、フィッツロイ。


「確かに、素敵な場所ですもんな。」
「ここでプロポーズされたら感動するでしょうな。」
「マリコ様、もう一回来なきゃですな。」


『それはちょっと…大変だね。』
ちょっとどころではなく、色々大変です。南米まで来るの。
誰かフィッツロイでプロポーズして、その結果を教えて下さい。




しばしフィッツロイを無言で眺めていたわたくし。
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「いやぁ、本当にカッコイイですな!!!」
と後ろを振り返ると。







本当にカッコイイ人がいました。
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貢ぎ物のビールを飲むマリコ様です。
「マ、マリコ様…」
「ビール、持って登ってきたんすか」

『勿論!これが一番大事でしょ?』
イケメンすぎて困ります。
『SAORIさんも一口飲む?』
「ではいただいてもよろしですか?」



ゴクゴク。
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プハーッ!うまし!
普段ビール飲まないけど、とてもうまし!
“ビールが美味しい場所”にも選ばれそうです。




「いやーマリコ様!ビールうましですな…ぁ…」
$サオリグラフ@南米-フィッツロイ
さっきのイケメンっぷりはどこへやら。
振り向くとそこには気怠そうなマリコ様。
『暑い…眩しい…』
す、すんません…。



わたくしも負けじと気怠そうな雰囲気を出してみました。
$サオリグラフ@南米-フィッツロイ
贅沢ー。やりたい放題です。
でも自然は大切にします。





午後ロス・トレス湖に来ると、逆光で眩しい。
でも、少しずつ太陽が傾いてフィッツロイの陰に隠れると、
また色が変わって違った雰囲気の姿になります。
どれだけ見ていても飽きない。
飽きないけれど、太陽が陰に隠れた途端一気に寒くなったので
そんなに長居は出来ませんでした。
$サオリグラフ@南米-フィッツロイ
12時間後、朝陽に染まるフィッツロイが見れますように…。
今夜は早く寝ましょう。

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フィッツロイに、惚れました。
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