「ドラッグ・リポジショニング」という言葉があります
既存の承認薬の、新しい治療効果を発見し、別の治療薬として再開発することを言います。...
たとえば、
リアップという薄毛治療に使われる薬がありますが、あれは元々高血圧の薬だったものが、偶然から薄毛に効くということが発見されました。
バイアグラは元々狭心症の薬です。
糖尿病で使われるメトホルミンは、がん治療に使われています。
高脂血症の薬だったスタチンは、脳こうそくの治療に使われています。
胃潰瘍の薬であるレバミピドはドライアイに効果があるとされています。
製薬会社が「創薬(新薬開発)」に費やす時間と費用は莫大なものになっており、製薬会社の大きな負担となっているそうです。
また、動物実験では出なかった副作用が人に起こってしまうといったリスクもあります。
そこで、人に対して安全であることが分かっている薬を他の治療薬として再開発すれば、時間と費用とリスクが少なくて済む、というのがドラッグ・リポジショニングの発想です。
今後のセミナービジネスも、「リポジショニング」がカギとなるかもしれません。
今から新しいスキルを「開発」することは時間と資金と効果の面から得策ではありません。
オリジナルのセミナーや肩書きを得ようと思ったら、いくつか方法があります。
●アメリカなどのセミナー先進国から日本いないスキルを「輸入」する
例)マインドマップ、NLP、コーチング、アンガ―マネジメント等
●既存のスキルと他の何かを「融合」する
例)ビジネスメンタリズム等
●既存のスキルの名前を変えてオリジナルな考え方を付加する
例)〇〇式△△メソッド、まほうの●●等
リポジショニングは、既存のスキルなのにみんな気づいていない
「そんな使い方があったのか!」
を見つけることです。
会社における人材活用もリポジショニングですね。
仕事が出来なかった私に
「お前、社内講師やってみたら?」
と言ってくれた上司に感謝です。
3年前の、
「このメンタリズムってやつを自分の研修に取り入れたら学習効果が上がるのでは?」
という思いつきから「融合」したビジネスメンタリズムも、今はリポジショニングかなと思っています。
あなたがたくさんの時間とお金をかけて学んだそのスキルは、本当にその使い方しかできないのでしょうか。
あなたがリポジショニングを行って「創始者」になるのです。