映画「書道ガールズ!!見てきました。


私的には、今、書道がマイブーム

と言ってもやる方ではなく、見るだけですが。


今年1月にNHKで、ドラマ「とめはねっ!」が放映されたのが皮切り。その原作である漫画「とめはねっ!」(いずれ、お薦めの漫画で紹介します。)ではまって、そして今回の映画「書道ガールズ!!」。


書道って地味で古臭い印象があるうえに、小学生時代、書道でさんざん怒られたトラウマがあってどうも苦手だったのですが、書道パフォーマンスや大字書など、見る分には結構はまります。


書道パフォーマンスとは、大きな紙の上に大筆で音楽に合わせて踊ったりしながら、集団で書道作品を完成させる、書道の新しいカタチ。これを、「書道パフォーマンス甲子園」として高校対抗戦形式にしたのが、伊予三島(今の四国中央市)の高校生の発案。


この映画は、書道パフォーマンスで寂れた地元を盛り上げようとした高校生と街の人たちの実話から作られたものです。伊予三島や川之江は、私の住む香川県から県境を越えてすぐの街。半分、地元みたいなもんです。これは見逃せません。


で、感想ですが、真っ当な青春映画

超大作でもなく、命をなげうつような感動作でもないけど、とにかくいい映画です。ちなみに、出演は成海璃子(敬称略)、桜庭ななみなど、美少女系。


「うどんの国のFP マネー節約レシピ」


前半は、不況により次々と閉店する様子や、紙漉き工場の火災、部員の母の病気やら、これでもかと続く暗い話でちょっと鬱な展開ですが、その分、後半の書道パフォーマンスでは、皆の心が一つになった展開が爽快で、見ている方も胸が熱くなります。


「書道でパフォーマンスなんて、書道として邪道じゃないか。」

よく知らない私は、初めそんな目で見ていましたが、実際に書道パフォーマンスが始まると、ベタな表現ですがやっぱり感動しましたね。


今回のハイライトはなんと言っても、作品は全て出演の俳優さんが実際に書いている点。かなり特訓したみたいですが大したものだと思います。普通はふきかえ使いますよね。


作品を見ると、さすがに賞を取るほどのできばえとは素人目にも見えませんが、すぶの素人が1月やそこらの訓練で書いたものとしては大したもの。

ただし、書道教室に飾ってあった「再生」の大字書だけは、それなりの人が書いた作品でしょう。


そういう意味で、出演者やスタッフの本気度が分かります。


書道に関心のある方、紙に関わっている方、四国にお住まいの方。ぜひ見てください。


そうそう、重要な役割を持つ挿入歌「手紙~拝啓 十五の君へ~」の作者、アンジェラ・アキさんと、美央を演じるの山下リオさんは、徳島出身ですしね。


1つだけ難を言えば、1年生男子部員の扱い。


ちょっと酷すぎじゃないですか?



(追加)

この記事を書いたあと、この映画がカンヌ映画祭のマーケットに出品されて、そのPRとして成海璃子が現地で書を書いたというニュースが出ました。写真を見ると「参上」の字、なかなかのものでした。彼女、頑張ったんだなぁ。