今秋の再開国会ではテロ特措法関連について
民主党と自民党とで議論が始まろうとしています。

その最大の論点は、自衛隊の海上給油活動が
アフガニスタンでの対テロ活動として国際的に認知され、
評価されているかということだと思います。

特に、民主党の小沢さんとしては、国連が認めて
いるかどうかという一点に絞り込んでいます。

そんなところへ下記のニュースが目に着きました。

アフガン決議:「謝意」本文に言及なし 「お墨付き」疑問

毎日の記事なんですが、

<19日国連安保理で採択されたアフガニスタン国際治安
支援部隊(ISAF)の任務延長決議では、決議本文には
「海上阻止部門」に関する文言は盛り込まれなかった。
安保理決議では実際に効力を必要とする内容については、
国連憲章第7章に基づき本文に明記される。>

毎年国連ではISAF任務について決議を採択して、活動の
国際的な意味づけを行っているんですね。

上の記事で本文についての意味を説明しているのは、
今回の決議では初めて、前文で「ISAFと、海上阻止部門を
含むOEF(米軍主導の『不朽の自由作戦』)連合に対する
多くの国の貢献」に謝意を表明したほか、「ISAF、OEFを
含む国際社会の努力継続の必要性」を強調しているんです。

そう、簡単に言えば自衛隊の海上活動に感謝しているんです。

ところが、本文では書かれていないということは、その
国連としての正当性を認めてはいないということなんですね。

へー、小沢さん的には国連決議ではないということ。でも、
政府としては、感謝されているじゃないかという感じですね。

ところが、ほかの記事を見ていてちょっとびっくり。

国連:アフガン決議案採択 露棄権、「日独の事情」批判

実は、上の決議で初めて?ロシアが棄権しちゃったんです。

<ロシアのチュルキン大使は棄権理由について、決議案が
海上阻止活動に特別に言及した点を挙げ、「本来、国際的な
平和や安全保障に責任を持つべき安保理が、決議で加盟国の
国内事情を優先させた」と語り、日本やドイツの国内事情が
影響したことを批判。同大使は「なぜ海上阻止活動について
特別に言及する必要があるのか、議論が尽くされなかった」
と述べた。>

要はきわめて政治的な理由で前文に海上活動のことを
載せたんですね。

ふーんと思うと同時に、日本の外交担当者も本土の日本政府
の意向を受けて画策しているんだなと思うとちょっと仕事して
いるなと思いました。

もちろん、国民を欺くためなんですけど。技量はあるなと。
ただそんな熱意があるなら国民の直接の理解をなぜしようと
しないんでしょうか。



これじゃあ海上給油はできません。
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