山田町 こどもたちの考える夢の山田町のジオラマ「やまだまち48」 | 三陸情報局ブログ

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こどもたちの考える夢の山田町のジオラマ「やまだまち48」が展示中です!!

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山田町長崎で、山田町の小学校から高校生が考える『夢の山田町』ジオラマ「やまだまち48」が町内の住民はもとより、県内から多くの観光客から話題を集めています。

子供たちの考えを吸い上げ活動を行っているのは『NPOいわて・郷プロジェクト 沿岸通信事業部』さん。山田町を中心に山田町水産商工課認可の下山田町の復興状況や、山田町の行事・商業施設等の撮影記録、インターネットを通じた町内外への映像発信を行っている団体です。

昨年12月山田町の子どもたちから「山田町の街のジオラマをつくりたい」との声のもと、創るのであれば明るい未来の山田町のジオラマを創ろうと東京都にある『ジオラマ工房』さんに製作依頼をしたところ、町民の方が元気になり子供たちに夢を与え復興に携わりたいと無償で製作して頂きました。そして、なんとか今年の3月11日までには間に合わせ山田町に届けたいと依頼から完成まで3ヶ月の間で急ピッチで製作しました。

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子ども達の発想は、無限大で大人達では考えもつかない度肝抜かされるジオラマとなっています!!なんと、山田町のシンボル『オランダ島』に駅を設けて汽車が通っています!!これは、子供たちからのアイディアで、ご年配の方でもオランダ島は幼い頃に遊んだ大切な想い出が詰まった場所。ご年配の方でも気軽にオランダ島に行けるようにと想いが込められています。

そして、このジオラマには大きな特徴が3つあります!!

1・進化するジオラマ
春には桜、夏には木々が新緑となり、秋には紅葉、冬には雪が降りしきります。また、建物も取り外しが可能となっておりこれから地元のお店をジオラマにも再現する予定です。子供たちのアイデアにより、ジオラマは常に進化し続けます!!

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2・幻想的な夜景を表現
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こちらも子どもたちからの提案によってLEDライトを使って幻想的な夜景を表現しています。昼間とはまた違った未来の山田町の一面を見ることができます。震災の際には電気も止り灯一つない中で不安な生活をしてきました。灯があることで安心することができました。子供たちにとっても灯は特別な存在なのではないでしょうか。

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上記の写真は現在の北浜町から南方面を向いた国道45号線です。散歩ができる防潮堤があり、桜の木々が咲き誇っています。こうやって、上から見るのではなく、子どもの目線で見るとさらに臨場感を感じることができると思います。

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そして、山田町といえば『祭り』です。現在、山田町の公園には多くの仮設住宅が建っており子供たちが遊べる公園がありません。町内に公園を設置し、そこでお祭りも開催するのが子供たちの夢でもあり、大人たちも望んでいることなのではないでしょうか。

このジオラマをよく細かく見ていくと、子供たちなりの配慮が各所に散りばめられています。1つは住居と、商店と、観光地をうまく配置しています。また、防潮堤よりも海側には水産業の街山田町らしく市場や船がとまっています。

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3・子供たちとAKB48との絆
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子どもたちにとって、大きな存在となっているのがAKB48の皆さんです。震災直後まだ避難所で大変な想いをしていたときに、山田町にAKB48のメンバーが訪れてくれました。そこから山田町の子供たちとAKB48のメンバーとの絆は深まっていきました。AKB48のメンバーは山田町の住民に対し同じ目線で接してくれて、子供たちにも勇気と心から喜ぶ笑顔を与えてくれました。また勉強をする場所をつくってくれたりしてくれました。子供たちにとってはこれまでテレビの中の存在だったAKB48が近くに感じることができたのではないでしょうか。震災によって失ったものは多いけれども、震災があったことで得たものや大切なものに気づくことにもなったと思います。

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また、AKB48と子供たちとの絆が大きな作用を起こしていることも分かりました。それはAKB48のファンの皆さんです。このジオラマを製作するにあたって、ジオラマの存在を知ったファンの方がジオラマ基金を設けて、ジオラマ製作に一役かっていることです。さらにはこのジオラマを目的に、山田町に観光に訪れてくださるファンの方もいらっしゃるといいます。九州や、関西からも連日ファンの方が訪れています。そして、山田町に泊まり山田町で買い物をして復興の支援をしてくださっています。このことは、大人たちではできなかったことだと思います。子供たちだったからこそできた大きな観光客誘致なのではないでしょうか。

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ジオラマの中には『YMD48劇場』というのもあります。YMD(山田町)からAKB48の様に元気と勇気を与えれる存在が生まれることを願います。

AKB48が子供たちに勇気と元気を与え、子供たちがAKB48に感謝の手紙を送ったりと交流も深まっています。そして、AKB48から子供たちに大きなプレゼントが届きました。それは、『2013年も被災地への支援活動を継続していく』というAKB48たっての願いが込められた震災復興応援ソング「掌が語ること」の公式PVにこのジオラマが用いられています。
また、3月11日に山田町を含む10市町村で行われた「誰かのために」プロジェクトのライブに集まった子ども達の笑顔も多く映っています。子供たちにとっては一生形として残る大切な宝物になったのではないでしょうか。

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現在このジオラマでは1万人の住民を目標にしています。ジオラマは建物が完成しただけでは街として未完成です。人がいてこそ街として存在価値があります。人が街に命を吹き込んでこそ未来の山田町は活気が溢れると思います。

子供たちも毎日、新しいアイディアをノートいっぱいに書き込んで製作しています。子供たち自身未来に残したいとの想いで製作しています。これまで支援してくださった方々の名前や、残したい人の名前を、ジオラマの建物などに名づけています。

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ジオラマ見学について

見学時間 9:00~18:00

定休日  月・火曜日※祝日の後は振休となる場合があります。

場所   岩手県下閉伊郡山田町長崎2丁目6-30 長崎街道 いせや肉店隣

連絡先  0193-77-3724

NPOいわて・郷プロジェクト 沿岸通信事業部HP http://iwategoproengan.web.fc2.com/index.html

見学に来られた方はこのジオラマに自分の分身の人形を置くことができます!!ジオラマの住民になってみませんか?



BY 三陸情報局 太長根


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