バイプレイヤーとして映画テレビで活躍している小倉一郎さんががん闘病記を出版した。

 

70歳で肺がんが見つかる。

 

ステージ4の進行がんでした。

 

そう友人たちに話したところ、一人に、

 

そんな淡々と話さないでよ、もっとジタバタしてよ。

 

と言われ、はっと気が付いた。

 

なかばあきらめていたが、やれることはやってみよう。

 

ジタバタしてみよう。

 

思いなおし、信頼できる医師にも巡り合うことができ、治療に取り組んだ。

 

結果、脳にまで転移したがんも消え、原発の肺がんも縮小し元気を取り戻した。

 

完治はしないが寛解状態を保つことができるまでになった。

 

「がん ステージ4から生まれ変わって いのちの歳時記」はその経緯を綴った本である。

 

もちろん、人のからだはそれぞれ違う。

 

誰もが、同じ治療法で同じ結果を得られるわけではないが、闘病中のがん患者に勇気と希望を与えることだろう。

 

孫娘が医師の国家試験に合格した。

 

こんなうれしいことはない。

 

生きていれば、いいこともある。

 

だよな、飼い猫<みり>よ。

 

 

… オメデトウ ゴザイマス

 

もっと嬉しそうな顔して言いな。

 

東京の桜の開花日は、3月24日とテレビが言っていた。

 

あと何回の花見ができるか。

 

存分に楽しみたい。

 

――― 夜桜や老猫の声裏返る

           散歩職