例の投資家さんの記事 概要↓

 

「日本の税収がバブル期超え60.4兆円」
記者クラブに所属しているマスコミたちが
一斉に官僚たちの情報を流したもので、雇用が改善し、景気も改善したからと

説明されている。
だがそんな説明に違和感を感じる人は多いはず。
 最近ある統計データが出た。2018年の国民生活基礎調査。
そこで「生活が苦しい」と回答した人がなんと日本の全体の57.7%いた。
 最近は 昔と違ってマスコミ報道を信じてる人は少なくて
「日本は実際は不景気なのに、
そこで税収過去最高って税金取りすぎだろ」
という真っ当な指摘は出ている。
 それも踏まえて、「もっと突っ込んだ話」を書きたい。
 私(=ゆうさんのこと)は2013年からのアベノミクスなるものに対し
「仮に株価があがっても
物価が悪性インフレで実際は上昇していき
そして(過剰流動性のマネーで)経済効率性が失われるので
不景気、不況は 実際は 加速する。
すなわち「不況下での物価上昇=スタグフレーション」
がいずれ日本に起こる」ってことを書いてきた。
 景気が悪化しているのに物価は上昇する、
これがスタグフレーションと言われるもの。
私は「日本でスタグフレーションが進んでいるのだ」とここ数年書いてきた。
 日本の税制は累進課税なのだが
「スタグフレーション」が起こると
税収は増加するのが必然。
 最近はようやく人々もおそらくネットの影響が大きいのだろうが、

マスコミのマインドコントロールから解かれて、
それはネットの影響が大きかっただろうけど
「政府発表の 景気が良いというのはどうも
プロパガンダで大本営発表みたいなものだ」とは気づきだしている。
 厚労省などの官僚たちも
統計データは、おそらく選挙にあわせての
最近反官僚に転じてる政権批判のためでもあるだろうけど
正直に出している。 
 ここで大変疑問なのが
「日本はデフレ」なのかどうか。
 全国消費者物価指数 CPIなどだと
いまだに0.8%などと発表されている。 
 だが私がこの前日本に帰ったときめちゃくちゃ感じたことが
「物価めっちゃ高くなってるね」ということだった。
 私がいるマレーシアなんかは結構物価上昇が
日本より激しいはずだが、それと比較して、
日本の近年の物価上昇は結構激しい。
 どんどん値上がりしている、野菜も果物も。もう日本では
果物、フルーツなんかが「高給食材」になりつつある。
 また多くの食品を見れば値段も上がりつつ、
量も減っている。自動販売機のジュースが
以前は500MLだったのが380ML前後まで減らされていたりする。
 牛丼屋の牛丼も自体は
昔は―「本当にデフレの時代は」-250円だったが
今は並盛で税込みで420円。
 日本にこの前旅行して牛丼セットを頼んで
まあ色々サラダなりなんなり トッピングをつけてみたら
牛丼屋で並盛りにサイドメニューを足しただけなのに、
1000円近くしてしまったわけ。
 交通費も結構上がった。
 政府の「好景気なのだ~という嘘」は民衆に見破られてきているが
「デフレなのだ~という嘘」は意識されているだろうか。
 すなわちCPI 消費者物価指数の計算方法、統計データの
とり方で何かしら操作されてる可能性がある。
 ただどの国でも政府はインフレを隠すものだ。
 ベネズエラもそうだった。

 政府が「インフレ率が○○%です」なんて
発表するんだけど民衆は「嘘ついてる、もっとインフレ(物価上昇)してるし!」
っていう感じで批判が上がっていたものだ。
 これはハイエクなどが指摘していることだが―

彼は色々批判すべき部分はあるが
唯一重要なことを言っている。それは
「政府はインフレ欲求が内在してる」ということ。どういうことか。

 インフレには政府にとって2つのメリットがあるのだ。
日本はGDP比では国債発行が世界一ですが
インフレになれば国債発行量に対して国の借金は
実際には減っていく。
 その背後で損をしているのは、円で貯金してる預金者。
 国は額面で借りているわけだから、インフレになると

実質的には国家の借金が減る。
 インフレになってる国々を見ると
政府が赤字出しまくっていて、国債バンバン発行していた過去がある。
 これは資産防衛の方法を理解してる富裕層たちには知られた知識。
 「政府にとってのインフレのメリット」がもう一つある。それはずばり・・・
「税収が増える」のだ。
 インフレになれば物の値段f上がり、
それで表面上の企業の業績、売り上げは上がるのだが
そうすると一部の人の個人所得が増える。
 日本は累進課税を適用しているので
累進税率が高い区分が増えるわけ。
 日本政府が躍起になってインフレを推し進めてる理由はここにあるとおもう。
 今回の「税収過去最高」報道に接して「所得税がきっと伸びたろう」と思って調べていたら
やっぱりそうで、所得税が相当伸びている。
 各種統計データの不正なんかは官僚たちは行うんだけど
さすがに国税収入を改ざんってのは結構ハードル高いだろう。

しかし税収増は本当だろうと私は見ている。
  つまり「日本では不況が進み、そして、物価が上昇している」ということ。
すなわち「やはり日本はスタグフレーションに陥りだしている」。
 スタグフレーション、という経済構造は誰でも「ヤバイ」とわかる。
歴史を見て、スタグフレーションに陥った国々が
その後どうなったかを見れば分かりますが
日本はこのスタグフレーションに陥りだして
それを隠すようになってきているのだ。
 スタグフレーションの本質は不況もあるけどやはり物価上昇だということだが
物価上昇の本質は通貨価値の下落現象であると以前書いた。
 ちなみに 日本は明治維新後に金本位制を導入したことがあるが
すぐに不換紙幣化=金本位制放棄に転換し、インフレを招いた。

この「悪い伝統」は今もジャブジャブマネーQEを日本政府が2013年以降に
行って続いているわけ。
 インフレを起こしてそこで政府の借金を帳消しにする、そして税収を増やす。
本当のジャーナリズムならば
「税収が(金利も高く景気は実際に良かったであろう)
バブル期 以来の過去最高!」は嘘で
「そもそも日本は金利が低い国だし、好景気なんてのは
嘘であって、そこで税収が増えたってことは
背後でインフレが進んでおり、日本はスタグフレーションになっている」
と報道するはず。

 この「通貨価値の下落」についてだが
昔、本当にデフレだった時代ってのは本当に、物価が下がっていた。
マクドナルドのハンバーガーが以前65円だった、実際。
だから貧しくても、私が労働者だったころ、なんとか生活できた。
通貨の価値が今より高かったわけ。
だが今はハンバーガーは100円になっている。
マクドナルドのバリューセットーポテトとジュースがついたバーガーは
昔は400円台だった。
テリヤキバーカーセットとか。
けどこれが今は税入れると700円近くする。
 以前は 日本の1円が500枚もあればテリヤキセットを食べられたけど、
これが今は700枚近く必要ですということは、

明確に日本円の通貨価値が下がっているわけ。
 これは、同じくジャブジャブマネーをしてきた米ドルもそうで、
アメリカでも以前はもっと安く不動産なんかを取得したり
住むことができましたが
今はアメリカの不動産ってヤバイ。
サンフランシスコだと家賃が40万円とか50万円するのが普通だと。
ホームレスがあふれているわけだ。
だからどう見ても米ドルも通貨としての価値、購買力を落としている。
だからそんな米ドルとの対比だと日本円は
まだ価値があるように見えるのだが
これ、日本円の購買力も落ちている、というのが現代。
 そんな中、金価格は徐々に上がっている。
 明らかに日本では
不況下の、物価上昇、スタグフレーションが顕著になってきているということ。
 これを政府は
「金融緩和したらやっぱり歴史の必然で
スタグフレーションになっちゃいました」
なんて正直に言わない。
 最初からこのインフレを意図的に引き起こして
民衆の資産を奪うことが目的のひとつとしてあるはずですから
それは言わないのだろう。
 今の日本の状況は「デフレを偽装する体制」
 ちなみに日本の左派がよく使う「デフレスパイラル」ってのは嘘で、
デフレはスパイラルしない。 
 好景気があって(原因)⇒物価上昇(結果)
というのは証明されるが、
逆は証明できない。
同じく
不景気があって(原因)⇒物価下落(結果)
というのは証明されるが
逆は証明できない。
 デフレだから不況になる・・・というのは
原因と結果を逆転させており嘘。
 共産党などが言うデフレスパイラルという言葉自体が
「原因と結果を逆転」させたもの。
 それが政府や日銀に量的緩和、ジャブジャブマネーを
させる口実を裏で与えているよいうことが重要。
 右と左はこうやって経済部分でもひそかに
対立を装って 協調していたりする。
 だから日本では自民VS共産、与党VS野党というが
この経済分野における 好景気か否か、と
物価上昇、の原因と結果を 逆転させるというところでは
協調していたわけ。
 それで結果としては 日本では「ジャブジャブマネー」がされたわけ。
その必然として、「通貨の購買力が下がってきた」。
 「過去最高の税収増」、すなわちバブル期の税収を越えたというが
バブル期の税収60兆円ってのは実際に好景気があっての税収増だっただろうが
今回の税収というのはまったく違って
「インフレによる税収増」。
それでどうなるかというと多くの人は
インフレが進んで、通貨の購買力が下がって
さらに稼いだ人は累進でさらに税金取られる体制になるわけで
そしてこの残ったお金は日本円ですが、
その日本円の価値はしっかりと時系列で下がっていくという状況。
そして実質の政府の借金は減っていくというスキームです。
 日本のGDP比率の赤字国債比率は世界一だというが
ここで「預金封鎖の危惧」もある。

 ただ預金封鎖は可能性として考えられるけども、
これは反対が多い。当たり前だが。それは国家による泥棒なので。
 これに対しこの「インフレを背後で進めて、それで
民衆の資産を実際はそのインフレで掠め取る」
というのは分かりづらい収奪方法ですから
とりあえずこの収奪方法が日本では取られているということ。
 いわゆる情報弱者的な人は
「アナリスト」的な人に「米国債や米国株や米国保険」を薦められるわけだが、
その米ドルもこれ、不換紙幣で今や金本位制は捨てているので
そこでインフレは実際はすごくて、
そこで価値を落としているわけ。
すなわち「先進国全体の通貨が価値・購買力を低下させてる」のが実態なはず。
だから金なりの現物が上がってるわけでして
ここで富裕層たちは資産防衛で
先進国の不換紙幣から逃避しだしているのがこの数年の流れ。
 政府、官僚たちは物価上昇は相当「低め」に発表するというのが歴史の教訓で
日本もそうなっていくだろう。
 ある程度稼げるようになると所得税率がすごく高くなり
合計で55%は取られる体制になっているが、
これも最初から計画していたものであるわけ。 
 アベノミクスというのは ジャブジャブマネーして通貨価値を毀損させて、
インフレ誘導してるわけだが
その翌年あたりに所得税の最高税率は
40%から45%に上がっている。
 これが今年の税収過去最高のニュースに明確につながってるわけ。
日本は国家としてインフレを背後で推進して(大衆にはデフレと言っておく)
そこでまず、税収を増加させてそこで収奪。
そして次に預金している人の実質の預金価値をインフレで奪って、

ここでも預金からの価値収奪、って2重の戦略になっていると考えられる。
 私はこれを感じ取ったから
「税収過去最高」って報道を聞いて「脅威」を感じたわけ。
 ただ預金封鎖よりはマシなのかな、と思う点もあって
預金封鎖ってのはこれ 突然来ますから
そこで資産課税として 50%なり60%なり
おそらくある程度の預金ある人が狙い撃ちされるわけだが
それよりはインフレは
仮に背後の本当のインフレ率が3%なり4%であっても
その間対策はできるわけだから、
そういう意味では 政府もうまーく反発を抑えつつ、
分かってる人は対策できるようにしてる、みたいなところは感じる。
 噂では最近はこの辺が分かってる官僚たちは
実際にゴールドを買っているらしい。

 ここで悲劇なのは「まだまだ日本はデフレだ」と信じ込んでる人たちで
これは 童話の裸の王様で
「王様は服を着てる」と言い張っていた周りの家臣みたいな
人らですが、この人たちが一番悲惨になるかもしれない。
そう思ってるうちに実際は どんどん 通貨価値、購買力は低下して
見た目としては物価が上昇してその貯金(貯円 貯ドル)なりで
購買できるものが減っていくわけだから。
 だから今はネットビジネスとか投資で稼ぐってのが流行しているわけだが、
ここで「稼いだお金」についても考える必要がある。
 そのお金が不換紙幣だと、つまりゴールドと一定比率で交換できる
ゴールド交換券でないと、

その稼いだお金の価値はどんどん減っていくわけですから
この資産防衛ってのはこれから大事ですね。
 また稼ぐ額ってのも実際の 通貨価値の下落以上に
稼がないといけないわけでして
これは今、好景気インフレが起きてるアジアの現状でもあるんだけど
日本の場合は不景気の中、
そこで通貨価値も下落する中
それ以上に稼ぐ、という姿勢が必要になってきているということ。
 ただここでは 金なりの実物資産なんかに
資産を割り振るなんてことで
ある程度 資産減は回避できるのだが、
ただそれを多くの人がやりだすと政府は
民衆の預金価値を減少させて、
資産収奪することができないので
ゴールド購入にいずれ制限をかけるはず。

アメリカはそうなっている。
 やっかいなのは
同じく米ドルも QEをやってる国ですから
米ドルの通貨価値も下がっているので
通貨価値が下がってる米ドルと日本円の対レート
ドル円なんかだけを見てると気づきづらい。
 だがゴールドに対しての、通貨の動きを見てると
すごく感じ取れるところはある話。
 これからの流れとしては
日本でもそしてアメリカでもEUでもそうかもしれませんが
政府発表なんかでは統計データが歪曲されて
「物価はあまりあがっていない」と報道されるかもしない。
 実際は「いや、物価もっと上がってるから」
っていう民衆からのツッコミがはいる、
そんな2020年代になりそう。
 そしてどんどん 額面の物価は上昇していくわけで
大体日本円でいうと
牛丼セットでも実際は900円とか1000円くらい
する、みたいな時代で、
今もそうなっているかもしれないが
外食は一人1200円とかそれ以上が当たり前
みたいな時代になりそうだ。
 私が学生時代にお世話になったのが大戸屋さんだったが
当時は500円とか600円台で美味しい定食が食べられたが、
今もそうかもしれないが、これから1000円台が結構当たり前になってきそう。
ちなみにこれは飲食店は何も悪くなく、
官僚たちが行ったこのジャブジャブマネーに原因がある。
政治家たちはただただYESを言うしかないYESマン。
ということでこれから日本はさらに不況が進むのだがそこでは
一応好景気みたいな内容が大本営発表はされるろう。
だがその背後でどんどん物価上昇が明白に進んでいく
 バブル期の定期金利の預金は5%6%ついていた時代でしたが
その時代での 税収高、と今のマイナス金利の金利なしの、
そんな時代での税収高、
これは同じような 60兆円前後の税収であっても「まったく質が違うもの」。
明確に、日本にスタグフレーションが顕在化してきたということ。
 稼ぐことも大事だがその後も大事。それでは!
                                 ゆう

追伸・・・この「スタグフレーション」という言葉はたぶんタブー言語。
「日本は好景気で税収が増えたとか言ってる御用アナリスト」
は別として
「不景気だな~」とか「物価上昇してるな~」
ってのは よほどマインドコントロールされてなければ
普通の生活実感として感じ取れるはず。
となると「日本はスタグフレーションになっている」
という指摘が統計データを信じていない人らから
出てきてもおかしくない。
そもそも統計データ自体もこの前改ざんがあったばかり。
が、不思議とそういう言論は表に出てこないが
これが情報統制ってやつ。
私みたいに言ってる人たちは結構いるはずなのだが
それが表に見えないようになっているということ。