ここのところ体内時計が狂っていたのが、何日か前から12時前に

眠くなるようになり、昨夜(今日?)も寝ようとおもったら、

たまたまつけていたNHK BSで「フルーツ・ハンター」という番組が

始まり、見てしまいました。

 バナナ、今世界に出回っている種類は一つだけで(生協などで

違う種類とおもわれるものも少しは買えますが)、このことは

バナナが絶滅する危険をはらんでいるのだそうです。

 フルーツ・ハンターと呼ばれる人たちが、バナナと限らず、

いろいろな果物を、世界中を回って探し歩き、見つけると

小枝を採取して、フロリダにある世界最大の熱帯植物園に

持ち帰り、接木<つぎき>をして、その果物がそこで

なるようにしているのだそうです。

 ハスカップという果物はこうして、遺伝子組み換えではない

交配により作られたそうで、これが日本でだけ広まっている

などということも紹介されていました。

 なお果肉が赤いグレープフル-ツ(の全て?少なくとも一種類)は

放射線を当てて突然変異を起こさせて得た“品種”だそうでした。

 この番組は、遺伝子組み換えや放射線使用自体の問題点を

テーマにしているのではないのですが、

遺伝子組み換えを問題視する人も普段あまり強調していない問題点を、

改めて認識しました。

 モノ・カルチャー(単一種栽培)です。

 遺伝子組み換えに関する映画は何本もありますが、

この問題を提起しているのは「食の未来」です。

 ある国(地域)、それどころか世界中で同一の種<しゅ>しか

栽培していないと、ある日ある病気にかかってしまうと、

一挙にその作物全部を人間は失うことになる。

 それが小麦(これから遺伝子組み換えの率が上がるかもしれない)、

とうもろこしだったら、飢餓は大規模、世界的なものになります。 

 遺伝子組み換え作物には、食べる動物(含 人間)に病気や不妊を

もたらすらしいことが、わかってきていますが、

それを推進している企業(モンサント、カーギル)、それらのバックの資本

(ロックフェラー)があまりに巨大であり、かつマーケティングがあまりに

巧妙・悪辣で、従来の種の栽培が事実上できないように仕組むので、

栽培面積がすさまじい割合になってきている。

 人口削減が目的であるらしいのですが、これらの企業グループの

トップ自身にとっても、いろいろな種がなくなっていき、作物ができなくなることは

望ましいことではないはずなのですが・・・宇宙に行こうと

本気でおもっているのか?

 が、他方スバールバルという所でしたっけ、天然の冷凍庫に

種<たね>のバンクを作っているのですってね。

 が、いろいろな種の保存をしている方の話だと、

種は生き物で、毎年発芽させて、できた作物からまた採る、といういことを

繰り返していってこそ保存できるので、種子の状態で

放置しておいても100%発芽して育つわけではないそうですが?