「世界が食べられなくなる日」を見ると、

フランスでも、日本では(少なくとも多くの人の目に触れる規模の)

報道がなかった原発の事故がたくさん起こってきたことが

わかります。

 以下は7日未明のオーストラリアの事故情報です。

http://pu-free-com-kana.cocolog-nifty.com/blog/  から↓ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

(以下転載)

2013.12.7 ジャビルカ通信 第156号

    

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 ┃ レンジャー鉱山のウラン製錬設備でタンク破損 ┃

 ┃ ウラン硫酸溶液100万リットル漏洩か    ┃

 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ジャビルカ鉱山の開発凍結後、ずっと休眠している『ジャビルカ通信』ですが、

隣接するレンジャー鉱山(関西電力などがウランを購入している山)で事故が

起きましたので、ひさびさに発信いたします。

 12月7日未明、オーストラリア北部、世界遺産カカドゥ国立公園地域にある

レンジャー鉱山内のウラン製錬施設で、製錬前のウラン溶液を収容するタンク

が破裂し、タンク内の溶液が噴出、一時、作業員が全員退避する事態となり

ました。けが人は出なかったとのこと。

 流出したのは、ウラン鉱石を細かく破砕したものと化学処理用の薬剤(硫酸

など)とを混ぜ合わせたもので、「溶液」というよりは「濃い泥水」に近い状態の

もの。タンクの容量から推計して流出量は100万立方メートル以上と見られ、

重量にして数千トンに相当するものと推定されます。

 現場では1キロ四方の立入禁止区域が設定され、調査と除染に数週間は

要する模様。放射能溶液の施設外への流出は今のところ確認されていません。

施設を操業するERA社はまだ詳しい発表をしていませんが、タンクの老朽化、

バルブの故障などいくつかの原因が考えられます。

 レンジャー鉱山の土地の先住民族土地権をもつミラル・グンジェイッミ氏族

(Mirarr Gundjeihmi)の代表組織、グンジェイッミ先住民族法人(GAC)は、鉱山

の全面操業停止と第三者機関による監査を求めています。GACのジャスティン

・オブライエン事務局長は、「だらしない鉱山会社がだらしない規制庁のもとで

だらしない仕事をしてきた結果だ」と酷評。豪州環境保護基金(ACF)の核問題

担当デイブ・スウィーニーもレンジャー鉱山を「aging, failing, risking」(老朽化、

故障続き、危険増加)の三拍子だとして、会社側の無策を批判しています。

レンジャー鉱山の親会社であるリオティント社は、従来は採掘しないとしていた

第3鉱床の採掘計画(R3D)をオーストラリア連邦政府に申請していますが、

交渉権をもつ先住民族はこの拡張計画に対し、まだ承認を与えていません。

詳細は ↓ こちら

[1] http://www.mirarr.net/media_releases/one-million-litre-nuclear-accident-in-kakadu

[2] http://ecnt.org/media/ranger-danger-massive-spill-one-million-reasons-end-uranium-mining-kakadu

[3] http://www.bloomberg.com/news/2013-12-07/rio-tinto-uranium-mine-spills-radioactive-acid-in-national-park.html

[4] http://www.abc.net.au/news/2013-12-07/spill-at-nt-uranium-mine-near-kakadu/5142148

[5] http://www.ntnews.com.au/news/northern-territory/contaminated-slurry-spilled-at-ranger-uranium-mine/story-fnk0b1zt-1226777753784

背景情報

[6] http://www.mirarr.net/uranium-mining

[7] http://ecnt.org/media/ten-years-and-ranger-uranium-mine-remains-threat-kakadu

[8] http://j.mp/uranium433 (細川弘明 2012「福島第一原発で使用されたウランは

どこからきた?」『オルタ』433号、地図修正版) 



 「関西電力などがウランを購入しているオーストラリアのウラン鉱山

レンジャー鉱山内のウラン製錬施設で、

製錬前のウラン溶液を収容するタンクが破裂し、

タンク内のウラン硫酸溶液が噴出、一時、作業員が全員退避する事故が

12月7日未明にあったとのことです。」という内容。

 ソースは「細川弘明氏のジャビルカ通信」