どうにも気になるので、引き続き調味料としての“アミノ酸”について

調べていたらウィキペディアの Excitotoxicity という項目が見つかり

ました。気になったのは、excite と toxicity[ tkssti | tk- ]とを

足して引いた造語かどうか知りたかったということもあり。

 

 その中のHistoryという部分を訳してみますね。

 怪しいところがあるので、誤訳がありましたら教えてください。

 以下です:


 グルタミン酸の中枢神経系統に与える有害な効果は1954年に

T.林という日本人科学者によって初めて観察された。彼は

グルタミン酸を直接中枢神経系統に投与すると機能停止が

生じることに気づいたのである。しかしこの報告は数年間

注目されずにいた。グルタミン酸の毒性は次にD.R. ルーカス

とJ.P.ニューハウスによって1957年に観察された。化学グルタミン酸

ナトリウム( monosodium glutamate )を生まれたばかりのネズミに

皮下注射したところ、

網膜内の層の中のニューロンが破壊されたのだ。その後1969年に

ジョン・オルネイがこうした現象は網膜と限らず、脳全般に起きると

いうことを発見し、 excitotoxicityという語を新たに作った。彼は同時に

次のような知見も明らかにしている:

 細胞の死滅は後シナプス・ニューロンに限られる。

 グルタミン酸の神経毒性はグルタミン酸受容体を活性化させるにつれて増す。

 グルタミン酸のアゴニストは、そのアゴニストがグルタミン酸の受容体を

活性化すればするほど神経毒性を増す

 グルタミン酸のアンタゴニストがグルタミン酸の神経毒を抑制することが

できる。


 参考:アゴニスト[ウィキペディア]

  アゴニスト(Agonist)とは生体内の受容体 分子に働いて神経伝達物質

 

 


 *MSGというのはmonosodium glutamate  の略だったのですね。

 *またウィキのアンタゴニストの項を読み、グルタミン酸そのものではなく

MSGが問題なのだということを改めて認識しました。

 *ウィキの日本語版はまだ発展途上だということが改めて

 わかりました。

 *まだまだ外国では明らかなのに日本では知られていないことが

 たくさんありそうです。

  


 

ホルモン などと同様の機能を示す作動薬のこと。

 現実に生体内で働いている物質はリガンド と呼ばれる。それは、

持っている作用が生体物質とまったく同一であれば利用する意味がない

(その物質そのものを用いればよい)ためである。そのため

アゴニストとされる物質は、生体物質とは少し違った性質を持っている。

多くの場合、それは分子間選択性であったり、標的分子への結合力で

あったりする。

 たとえば、中枢神経系 における主要な興奮性神経伝達物質 として

グルタミン酸 があるが、その受容体は4種類存在する。

NMDA と言う物質はその4種のグルタミン酸受容体 のうち、

NMDA型グルタミン酸受容体 と呼ばれる受容体だけに作用し、

残りの3種には作用しない。このような場合、NMDAをNMDA型グルタミン酸受容体に対する選択的アゴニストと呼ぶ。

 対義語としてアンタゴニスト がある。これは、同様に受容体に作用するが、作用する事で受容体の活動を抑制する薬剤のことである。