FRIDAY4/15号によると渡部恒三氏、84年(当時51歳)、自民党議員時
代に東京プリンスホテルで開かれた日本原子力産業会議の新年名刺交換
会でつぎのように発言していた。
「福島県には日本の原発の30%近くがあるが、そこで育って暮らしている
この私がこの通り元気いっぱいなのだから原子力発電所を造れば造るほど
国民の健康が増進し、国民は長生きし、厚生行政が成功していくのでは
ないか」 以下同誌から引用:
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当時飛ぶ鳥を落とす勢いの自民党田中派に所属し、地元・福島で権勢を
振るう渡部氏は、大臣就任前は自民党電源立地等推進副本部長のポスト
にあった。民主党政権下で東日本大震災が起きたため忘れがちだが、
原発建設を推進したのは自民党だ。本誌が渡部氏に失言
の真意を尋ねると「記憶にねぇしなぁ」としながらも、きっぱりと謝罪した。
「それが事実であるならば、どんだけ頭を下げても償えないなぁ。安全
神話が崩れた今となれば、過去に原発を推進したこと、これは素直に
お詫びするしかねぇ」[後略]
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現佐藤雄三福島県知事はこの渡部恒三氏の甥で長く同氏の秘書
を務めていた。
インタビューに、「とにかく収束が先」と言うのみで、自分が原子力産業の
お先棒かつぎをして県民を地獄に導いたことへの反省はなし。叔父(伯父
?)のほうが紙一枚だけましというべきか。