「自信なし 経験なし カリスマ性なし」の謳い文句があまりにも自分にぴったりだったため読んでみました。
ストーリー仕立てで、まさにマネジメントに関する知識や経験のない自分にも理解しやすい書き方がされていました。

お話では、ある企業からの出向で、経営状態の非常に悪い企業にCEOとして派遣されたアレックスが、どのようにして抵抗勢力を味方につけて、会社をチームとしてまとめていくかに主眼が置かれています。
アレックスは、ここではCEOというトップマネジメントの立場として描かれていますが、実は債権者や投資家などの擬似上司と、突き上げばかり強くて充分な成果を上げていない部下との板ばさみの状況は、一種の中間管理職とも言えましょう。

内容としては、ストーリー仕立ての弊害でもあるのでしょうか、話が非常にトントン拍子で、現実ではこんなに上手くはいかないよなぁ、と。
マネジメントする側はどういう点を意識するべきか、ということを広く浅く知るための入門書と考えれば、価値は充分にあるでしょう。

(新人マネージャーにとって役に立つ度:★★★☆☆)

マックス・ランズバーグ, 村井 章子
駆け出しマネジャー アレックス リーダーシップを学ぶ