*「都市伝説」と「サンカ」と その3 | 『サンカ研究』(山窩ラボ)

『サンカ研究』(山窩ラボ)

「サンカ」「山窩」という不思議な存在を調査し、宣伝していきます。



「都市伝説」について考える上で、
無視することがこの本です。


ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第/竹書房
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シリーズはパート5まで出版され、
累計で200万部超えしてミラクルヒットを達成しました。
当時、わたくしは『実話ナックルズ』編集部にいたのですが、
たしかに編集部の棚かなんかにこの本をみかけましたが、
興味が湧くことはありませんでした。


『実話ナックルズ』は、
元々『実話GON!ナックルズ』という名前であった通り
カルト雑誌『GON!』の後継誌といえるでしょう。
『GON!』は「都市伝説」をネタにし続けたような雑誌だったこともあり、
上司や先輩たちは、
「ミリオン出版は都市伝説について一家言あるんだぞ」という
無言のプライドを持っているかのようでした。
わたくしは、そんな社風が好きでした。


わたくしが『関暁夫の都市伝説』に興味が湧いて、
ブックオフで315円で入手したのは、2014年ぐらいのことでしょうか。
ここ数年、陰謀論を調べるようになり、
陰謀論ブームにも『関暁夫の都市伝説』は
重要な役割を果たしているのではないかと思ったからです。


なにしろ200万部はすごいですし、
TVでのMr.都市伝説という芸風も結構カッコいいと思います。
さまになっているというか。
関氏が海外のフリーメイソン関連施設にて、
フリーメイソン関係者を取材するシーンを
以前YouTubeで見ましたが、
なかなか堂々としてるんですよね。
吉本芸人らしい厚かましさといってもいいかもしれません(笑)。


さて、
『関暁夫の都市伝説2』には、
なんと「サンカ」の「都市伝説」も紹介されていたんですよね。
このことに気付いたとき、意外に思いました。
それは単純に、
TVのメジャーシーンで活動する人間が
「サンカ」に触れることはないだろう、という
わたくしの思い込みです。


ハローバイバイ関暁夫の都市伝説2/竹書房
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その都市伝説とは、
「富士の樹海には
自殺しようとして死にきれなかった人たちが集まり、
一緒に暮らす村がある」
というもの。
関暁夫氏は語ります。


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この「自殺未遂者の村」の都市伝説。
正体は、サンカと呼ばれた人たちが、
死ぬのをやめた人たちと一緒に暮らしているということのようです。
この厳しい自然の中で暮らせるのも、
地元の人や観光客から発見されないのも、
サンカの人たちの知恵があるから。
樹海の奥深くで、
この村はこれからも死ねなかった人たちを受け入れ、
「幻の村」として存在し続けることでしょう。
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こんな話、信じられますか?
そうです、
「信じるか信じないかはあなた次第です」
と関氏は、鉄板のキメ台詞で締めくくります。
このセリフが、実に良くできているんですよね。


関氏は侮れません。
いずれお目にかかりたいと思う人物のひとりです。
「東京出身の元ヤンキー」っていうのも
わたくしごころをくすぐっているようです。



「サンカ研究」山窩ラボ