山陰自動車道・蒜山ICを出た正面、三木ヶ原の入口に立つ一組のトーテムポールのようなもの。
これは蒜山に伝わる妖怪「妖怪粋呑(スイトン)」です。
この間を進むと「蒜山大山スカイライン」へとつながっており、江府町御机を経て米子まで帰ることができます(※冬季通行止め区間有)。
同様のオブジェは、蒜山高原周辺の各観光スポットで見ることができるようです。
スイトンは一見するとコミカルな姿ですが、おそろしい能力を持っています。
鳥取県、岡山県境の蒜山高原に伝わる妖怪。人の心を読み、悪い心を持った者の前にスイーッと来て、トンッと一本足で立ち、引き裂いて食ってしまうという。
素朴な民芸品が土産物店で売られている。
『八束村史』 八束村史編纂委員会編
以上、『日本妖怪大事典』 画◎水木しげる 編著◎村上健司 角川書店発行 より転載
相手の心を読むという性質は、覚(さとり)や山鬼などに似ており、一本足という見た目は、山爺や魃(ひでりがみ)と同じです。
スイトンを模した民芸品は、蒜山各所の観光売店などで売られています。