お化けを信じず、些細なことで暴力をふるった報いとして、打ち捨てられた明治時代のボロ電車の中で一晩中、悪夢を見ることになった「ゆうれい電車」のエピソード。終電後、無人の列車が走るという都市伝説がモチーフになっているとされます。
公園などで保存展示されている電車を見たことはありますが、原っぱなどで捨てられたそれを見たことはありません。
でも先日、道端でこのようなものを見かけました。
廃棄されたオンボロバス。
ある一定以上の年代にはなつかしいと感じる車両と塗装色。
昭和四〇年代から五〇年代にかけて活躍していた某バス。
利用者を無視したストライキの乱発とその長期化で信頼を失い、長期的な人口の減少が重なり経営不振が慢性化し、ついには廃業に至っています。
その無念がこのオンボロバスに憑依し、夜中、走っているのだとか・・・
まちがえて乗ってしまうと地獄流しされてしまうかもしれませんので、ご注意ください。
そういえば、自動車にまつわるこのような話もあります。
昭和五六年頃、東京に自動車の幽霊が出た。深夜の東京の街を走っていると、よく運転手のいない車がモーレツな勢いで走ってくる。はっとした時はかなり過ぎ去ったあとだからはっきり確かめられないが、その車に会うと必ず二、三日後に思わぬ事故を起こす。よく現れたのは皇居のまわりだったという。それからドライバーで魔除けの人形をつける人が増えたそうだ。
この無人自動車、ナイト2000?ではありませんね(汗)
もしかすると、その無人車幽霊の正体は、こんな自動車?
あるいは、こんなの?
これは二輪車だな(笑)
ひょっとして、これ?
深い濠の向こうにフェンスで閉じ込められている廃自動車。
この車だけ厳重すぎる上、「注意」と書かれた札。
果たして、何に注意すればいいのだろう??
橋を塞ぐフェンスを退けると動き出すということなのか!?
この廃自動車が、封印を解くと夜中自在に走り回り、祟りを為す無人車幽霊なのかも!?
あな、おそろしや。
◆参考資料
『霊界アドベンチャー』 水木しげる 著 アイペック 発行
『決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様』 水木しげる 著 講談社 発行