日本テレビNNNドキュメント'13で
5月12日、ニッポンの性教育についての特集が放送されました。
右矢印日テレ「NNN ドキュメント」公式サイト
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≪NNN ドキュメント」公式サイトより≫
「どうやって赤ちゃんは生まれてくるの?」つい大人が逃げてしまいがちな子どもへの「性教育」。現在、小中学校の性教育では「セックス」や「避妊」には触れない。10年程前、一部の学校の性教育が過激だとして国会で問題になったからだ。一方で、子ども達を襲う性情報の氾濫。放ってはおけないと自力で性教育を始めた母親たちのグループがある。「お父さんとお母さんが愛し合って赤ちゃんは生まれてくる」そんな生命の成り立ちを正しく知ることで、自分の命や他人の命を大切に、というのがその願いだ。さらに、学校で産婦人科医などの専門家の授業を積極的に行い、未成年の人工妊娠中絶率を大幅に下げた自治体も…。どこまで教えていいのか、どうやって教えるのか、大人たちの苦悩を追った。

性教育のさまざまな取り組みが紹介されています。
hoshi*おかあさんの性教育
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おかあさんたちが伝えたいのは
「三億の精子と一つの卵子の出会いから生まれた命の大切さ」

hoshi*各務原子ども劇場「いのちの授業」
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「いのちが何からはじまり、どうやって生まれてくるのか、
それを知って自分も他の人も大切にしてほしい」


まとめ役の中村暁子さん
何度も「いのちの授業」受けたという中村さんの子どもたちの大好きな絵本は
せっくすのえほん/子どもの未来社

うちにあかちゃんがうまれるの (からだとこころのえほん)/ポプラ社


性に関する内容は小学校では保健(4年生)や理科(5年生)の授業で登場する。
しかし、学校の性教育では「はどめ規定」によって教えられる範囲を定めている。
「受精に至る過程は取り扱わないものとする」と定められているのだ。

文部科学省の担当者の話。
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・小中学校はおとなの体への成長を学ぶ段階で、受精や妊娠の経過を扱うのはまだ早い
・性教育は特殊な事情を抱えている

8年前の2005年、国会の参議院予算委員会で一部の学校の性教育が過激なのではという質問が
山谷えり子参議員議員から出され、それをきっかけに「自民党 過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」が発足。
山谷議員の質問とそれに対する小泉純一郎首相(当時)の受け答え。
これに対して一部のメディアが大きく取り上げ、「性教育=過激」というイメージでとらえた人もいた。

hoshi*三重県いなべ市 性教育講座「正しい性の知識を」(中学2年生対象)

未成年の望まない妊娠などに危機感を持った病院が行政と学校に働きかけて実現したもの。
講師を担当するのはいなべ総合病院産婦人科 川村真奈美部長

①望まない妊娠を防ぐ
②性感染症を防ぐ
③恋愛の仕方

この三本の柱で話したい。

講座は課外授業として行われるため、学習指導要領の制約は受けない。けれど教師たちには不安もある。
川村真奈美先生と、学校の先生たちの対話。

川村先生:「リスクを教えることは、方法を教えることではない。正しいことを教えれば、子どもだって理解できる能力があると思う」
学校の先生:「安易なセックスに走らないように、子どもたちがまちがえて受け取らないようにしてほしい」


ピルの副作用にも不安がある。
川村先生:「怖い副作用は何かと、知らずに怖がってるでしょ?おかしくないですか?ピルの副作用、何が怖いと思っていますか?」
学校の先生:「…僕らでもわからない」
川村先生:「わからないのに、怖いという意識だけが、日本国中の人々のこころを支配しているんですよ」


いまなお影を落とす性教育に対する「バッシング」への不安。
学校は川村先生に講座を委ねることにした。
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講座のしめくくりは
いい男の条件は?
 女の子のからだとこころを大切にできること
いい女の条件は?
 自分のしたいこと、してほしくないこをはっきり言えること

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講座終了後、生徒の感想を読んだ学校の先生が川村先生に
「先生の授業をやっていただいてよかった。子どもたちの感想がすべてです」

hoshi*秋田県 年間60の中学校・高校に医師を派遣して性教育講座
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大きな成果は10代の人工妊娠中絶。かつて全国平均を上回っていたのが、講座をはじめてから低下し、現在は平均以下になった。

中学校での講師を長年勤めてきた大館市立総合病院 高橋義博副診察局長(小児科医)は強く訴えたいことがある。
「中学生で妊娠したら、子どもを産んだって育てることはできない。社会的責任を果たせない。そういう君たちが性的行為に走ることは妊娠・出産につながる。それはぜったいにだめだよ。けれど、いずれ君たちはおとなになる。正しい知識を早く持っておくことは決して悪いことではない」

おとなの都合で子どもの運命を左右してはいけない。
─最後のことばが響きます。

右矢印更新しましたきら【本のこと あれこれ】since 2004 家族への、最後の贈り物…『小説 お遺言。~遺言書 家族バトルの ゴング鳴る~』

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