カルテ | ねがもちゃLife

カルテ




今年の1月4日



がんみの命日



あれから5年



早いような………



遅いような………



がんみの名前も
ねぱあるの名前も
普通に
日常に出てくるので



感覚がおかしい(笑)



でも………
今年は待っていたの



5年経つと
病院からカルテが貰えるから………



がんみの頑張った証が
残されてるカルテ



私は欲しくて欲しくてたまらなかった



ボスがもらったから
私も!!
5年経ったらもらう!!って
病院にもお願いしてて



ところが


数年前からそれが出来なくなったらしい


獣医師法の改定で
ダメなんだって……………



貸し出すことはできるから
写真とか取って保存して下さいって



借りてきた



ページ開いた



最初はワクチンとか
指の間が赤くなってとか
ほとんど大したことない



血管肉腫と診断されてからが
ページが増え


内容もキツい…………



最初は血豆みたいなものと
軽く考えていた
血管肉腫の皮膚への転移



それが分からなかったら
ちょっとでも遅かったら
脾臓に出来てたものが
破裂してたかもしれない


最初は米粒ぐらいの
イボと間違えるぐらいの大きさ



少しいじったら
血が出てきちゃって


イボで血がでるなんて
何かおかしい
と思って病院へ急いで行ったこと


数日でどんどん大きくなり


最後は血が止まらなくなり
数日後の再診と言われていたけど
翌日病院に駆け込んだら



ようやく院長がいる時で



すぐに

『皮膚にできる血管肉腫かも』って
言われて頭が真っ白になった




そういえば
こんな写真も診察室で撮ったね


検査のために入院


翌日、結果を聞きに行ったら


エコーで脾臓に3個も腫瘍があって
そのままか
手術か
手術と抗がん剤かと説明され


説明されてるところに
血液検査の結果がきて


貧血が進んでるから
今日、明日に手術を決めないと
手術さえも出来ないって言われて



今すぐして下さい!!
と、お願いしたあと号泣



開けて判ったのが
1個の腫瘍が破裂してて



そのために貧血が進んでいたこと



昨日は3個あったのに
今日はもう破裂してて…………



手術を終えて
『危なかったですね、明日だったら遅かったかもしれない』って
言われたとき



自分の決断力に何かを感じた
がんみが決断させた!
がんみがまだ一緒に居たい!って
私に思わせたんだ




本当にあの時の
ジェットコースターのような
時間の流れが



瞬時によみがえり



震えて泣いた



やると決めた抗がん剤治療



抗がん剤をやってる間だけ
生きてられる



ボスの所のももが
同じ血管肉腫で
同じ病院で
同じ治療で
1年半生きた



でも院長に言われた

『ももちゃんと比べないで下さい。あの子は奇跡ですから。がんみちゃんは転移してますから。』って



恐らく
多分……………


院長は抗がん剤を
強くはすすめていなかった
今思えばだけど



それでも抗がん剤をやりきった
がんみ



偉かったなぁ



副作用も酷くて
目に見える血便や激しい嘔吐ではなく



食べない
食べれない
石のように固いウンチが出るまで
食べない
食べれない



白血球の復活も遅くて



順調には抗がん剤が進まなかった



やれない間が恐怖だった



癌細胞が増殖しちゃう!
そう思った恐怖



走馬灯のように
細かく細かく
あの時の色んな場面が浮かんで



震えて泣いた



抗がん剤が終わって
転移なしだったけど


1ヶ月ほど経ったころ


散歩中に
貧血が出て
フラフラになっちゃって



散歩を切り上げて
家に着いたら



がんみ自ら
病院に連れて行って!って



車の横から動かない



病院について
先生から
後は大学病院で詳しい検査を
しないとわからないと言われ



お願いした


本当は
先生達も判ってたんだよね


それでも
私の意向や性格、考えを
全て汲み取ってくれて


検査をするか
考えさせてくれた



年末に近くて


大学病院の予約もままならないはずなのに


院長のゴリ押し?(笑)で
予約を入れてもらって


当日は
大学病院の先生達が
駐車場までストレッチャーで
迎えに来てくれた(笑)


状況・状態が伝わっていたからだね


無麻酔でCT撮って


大学病院の先生には

『初めてお会いしたのに、この先のことを伝えるのは正直憚れます。食べたいものを食べさせてあげて下さい。』
とだけ言われて帰って来た



でも

病院には伝わってた




胸と肺に転移


大学病院に行ってからは
かかりつけに行ってなかったから
これは初めて見た




頑張ったね!としかいいようがない



恐ろしく早い進行



でも


がんみは頑張ったんだ🎵


乗り切れないと言われた
抗がん剤治療を乗り切り


抗がん剤治療の時は
自分で車に乗り


抗がん剤をやるために
さらに奥の診察室に入って行くんだけど
毎回振り返らなかったな(笑)



待ち合い室では
呼ばれるまでずっと抱っこの子が(笑)


呼ばれたら
スチャッと立って
自分で診察室に入って
台にも乗ろうとする


抗がん剤をやってる時は
看護師さんが付きっきりだけど


毎回、ピクリとも動かないと
誉められまくってた


調子が良ければ


自分の行きたい
好きな公園に行く!って
わがまま言うし



それでも
『帰ろう、また今度ね』って言うと
すぐにUターンするし


ボールも
投げて🎵投げて🎵って催促するし



もこやちゃーにも
怒ったり、相手したり、

ちゃんとお姉ちゃんやってた


最後の最後も
おいちゃんとの散歩中に行くって
真剣な顔で待ってて



帰って来て
貧血が超悪化して倒れた(笑)



でも……………
大満足だったんだと思う



そんながんみの頑張りを



記録として残っているのが
病気と戦ったという記録が
残っているのが嬉しい



がんみの戦いは
濃くて熱くて絆をさらに深めたもの



抗がん剤がどうとかじゃなく



やりきった
生ききった
がんみが偉い❗



と、思わせるカルテ…………



病院に返したくなーーーーーい!(笑)